宇宙ロケット建造シム『Kerbal Space Program 2』大型アプデで人が集まる。新要素追加&不具合修正&パフォーマンス向上で評価も上昇

Intercept Gamesは12月20日、宇宙ロケット建造シミュレーションゲーム『Kerbal Space Program 2』向けの大型アップデートを配信開始した。これを受けて、本作のプレイヤー数がグッと上昇している。

デベロッパーのIntercept Gamesは12月20日、宇宙ロケット建造シミュレーションゲーム『Kerbal Space Program 2』向けの大型アップデートを配信開始した。これを受けて、本作のプレイヤー数がグッと上昇している。本作はPC向けに早期アクセス配信中。


『Kerbal Space Program 2』は、宇宙開発プログラムの責任者となって宇宙ロケットを建造するシミュレーションゲームだ。航空力学と軌道力学による本格的なシミュレーションが導入され、さまざま用意されたパーツを自由に組み合わせて宇宙ロケットを作り、カーバルと呼ばれる宇宙飛行士たちを宇宙へと送り届ける。また本作は、高い評価を獲得した前作『Kerbal Space Program』のゲームプレイをベースにしつつ、新たなパーツや宇宙飛行技術の追加、UI/UXの改善などが実施。ビジュアルについても強化されている。

今回配信された大型アップデート「For Science!」では、キャンペーン形式の「探索モード」が追加。新たに用意された科学実験パーツを機体に搭載することで、ミッションや実験、カーボラー系での旅を通じてサイエンスポイントを収集できる。サイエンスポイントは、新しいパーツの技術のアンロックなどに利用可能だ。

このほか、遊びやすさ(QoL)の改善も実施。エンハンスドジョイントシステムにより大型機のぐらつきが劇的に低減したとのこと。また、ミッションでもそれ以外でも使用できるクレーンやガントリーが備わったボートドックの実装や、環境音システムのアップデートもおこなわれている。


そしてこの大型アップデート配信を受けて、本作のプレイヤー数が上昇している模様である。Steam版の同時接続プレイヤー数を見てみると、今年2月のローンチ直後に約2万5000人を記録して以降は、ずっと2〜300人前後で推移していたが、同アップデートが配信開始されると一気に上昇。これまでのピーク時には約7000人にまで達した(SteamDB)。

また、同アップデートはプレイヤーにも好評の様子。Steam版のユーザーレビューでは、これまでのコンテンツ不足やバグの多さなどにより全体としては「賛否両論」ステータスとなっているが、本稿執筆時点での最近のレビューステータス(直近30日間)では80%が好評とする「非常に好評」に持ち直している。レビューにおいても、不具合が修正されたあるいはパフォーマンスが改善したとの報告や、アップデート内容への好感触を語るユーザーが多い。


本作の今後のロードマップとしては、まずは本作の目玉のひとつとなるコロニー要素の導入が予告されている。コロニーでは特有の物理的課題が存在するなか、資源収集をおこなって建造物や宇宙ステーション、居住地を構築し、また特別な燃料を生み出すことも求められるという。そして、宇宙船の建造ができるレベルにまで発展させ、より遠い宇宙空間への進出を目指す。その後には、恒星間航行要素や、新たな星系の追加とその探索要素、マルチプレイの実装などが計画されている。

『Kerbal Space Program 2』は、PC(Steam/Epic Gamesストア/公式サイト)向けに早期アクセス配信中だ。ゲーム内は日本語表示に対応している。

Taijiro Yamanaka
Taijiro Yamanaka

国内外のゲームニュースを好物としています。購入するゲームとプレイできる時間のバランス感覚が悪く、積みゲーを崩しつつさらに積んでいく日々。

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