『Stardew Valley』PC版向け新アプデ1.6.6配信開始。ハチの巣箱の花が「鉢植えでOK」になり、熱狂するハチミツ農家たち

 

デベロッパーのConcernedApeは4月27日、『Stardew Valley』PC版向けにアップデート1.6.6を配信開始した。アップデートの内容を受けて、一部プレイヤーから熱狂的な喜びの声が上がっている


『Stardew Valley』は牧場経営シミュレーションゲームだ。2016年2月27日にPC向けに配信。のちにPS4/Xbox One/Nintendo Switch/モバイル向けにもリリースされた。都会での仕事暮らしにうんざりした主人公は、自然豊かなスターデューバレーにある、祖父が遺した牧場を訪れる。しかし牧場は荒れ果て、村はさびれていた。プレイヤーはこの土地を復興するため、農業・採掘・釣り・交流・ダンジョン探索などの要素をこなしつつ、牧場主として暮らしていくことになる。

本作PC版に向けて3月20日、大型アップデート1.6が配信された。ほかプラットフォーム向けのアップデート展開や新作『Haunted Chocolatier』の開発もあり、頻繁なアップデートは実施されないかとも思われた。しかし、4月19日には新要素を追加したアップデート1.6.4がPC版向けに配信(関連記事)。そして本日4月27日にアップデート1.6.6が配信された。

今回のアップデートはいくつかのゲームプレイ面の変更やバランス調整・バグ修正がメインとなっている。その中でも注目を集めているのが「ハチの巣箱は植木鉢の花からも影響を受けるようになりました。(Bee houses now work with flowers in garden pots.)」という一文だ。ハチミツを生産するハチの巣箱の仕様が、一部変更になったわけだ。

このアップデート内容を受けて、一部ハチミツ農家プレイヤーは大興奮の様相を見せている。パッチノート1.6.6にまつわるRedditスレッドでは「人生が変わった!(LIFE WILL NEVER ‘BEE’ THE SAME!)」と大喜びしている声も上がっている。ハチの巣箱の仕様が変更になっただけにしては、少しハイになりすぎにも見える。


その背景には、ハチの巣箱にまつわる“ちょっぴり歯がゆい仕様”があった。ハチの巣箱ではハチミツが採取でき、その巣箱の周囲5タイル以内に特定の花が咲いていると、より高品質で売値の高いハチミツが採取できるようになる。しかしアップデート前の仕様では、その花は地面に植えられたものでなくてはならず、植木鉢の花はハチの巣箱に対して効果を発揮しなかった。そのため高品質なハチミツを生産するためには、貴重な耕作可能な土地をハチの巣箱で占有しなくてはならないというジレンマがあった。

しかし今回のアップデートで、それが植木鉢に植えられた花であっても高品質なハチミツが採取できるようになった。植木鉢はあらゆる場所に設置可能なため、ハチの巣箱レイアウトの自由度が増加。耕作可能な土地をできるだけ避けて高品質なハチミツを生産できるようになった。ようやくハチミツ農家たちは土地の呪縛から解放されたわけで、その喜びがやや誇張されたかたちで爆発しているのだろう。

『Stardew Valley』はアップデート1.6配信後も精力的に更新を重ねており、今回のアップデートも告知なく実装された。一種のサプライズのかたちで農場を快適にできる変更が加えられたことも、喜びの一因となっているのかもしれない。またハチの巣箱のほかにもバランス調整やバグ修正、ローカライズ品質の対応などさまざまな変更が実施されているため、詳細は公式パッチノートを確認してほしい。


『Stardew Valley』アップデート1.6.6はPC(Steam/GOG.com/Microsoft Store) 向けに配信中。同アップデート含む1.6アップデートはPS4/Xbox One/Nintendo SwitchおよびiOS/Android向けには未配信となっており、現在も移植作業を進めているとのこと。