基本プレイ無料TPS『Farlight 84』Steamにて人集まる。“見たことある系”バトロワとして

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Farlight Gamesは4月24日、基本プレイ無料オンライン対戦TPS『Farlight 84』について、PC(Steam)向けに早期アクセス配信を開始した。本作は好調な滑り出しを見せつつ、“なんだか既視感がある”といった指摘も受けているようだ。

『Farlight 84』は、多人数でバトルを繰り広げるオンラインTPSだ。2月よりAndroid/iOS向けにテスト配信が開始されており、4月24日をもって両プラットフォームおよびPC(Steam)向けにグローバルローンチされた。本作の舞台となるのは、2084年の荒廃した世界。プレイヤーたちはそれぞれ個性的な能力をもつヒーローたちから1人を選び、戦いに赴いていく。ゲームモードとしては、4人でチームを組み最大60人(15チーム)で対戦するバトルロイヤルモードのほか、チームデスマッチモードなどをサポートしている。

本作の特徴となるのは、各ヒーローの機動性が高めな点だ。本作はいずれのキャラも、ジェットパックを標準装備。短距離を一瞬で移動したり、ちょっとした高所に即座に登ったりなどの動きが可能となっている。また、戦闘メカに変形する車などのビークルも登場。ロボ同士の戦闘といった展開も発生しうる。独自要素も盛り込みつつ、ベースとしては『PUBG: BATTLEGROUNDS』や『フォートナイト』に代表される、さまざまなバトルロイヤル作品のシステムやゲームプレイを踏襲した作品となっている。


そんな本作は、先日の早期アクセス配信開始から順調にプレイヤー人口を獲得している。リリース当日にはピーク時1300人強だったSteam同時接続者数は、翌日にはピーク時約2000人に到達。その後、じわじわと連日プレイヤー数を伸ばしている。評価についても、本稿執筆時点で450件以上のSteamユーザーレビューが寄せられ、うち80%が好評とする「非常に好評」ステータスを獲得している。


一方で、本作をプレイするユーザーには、どうも本作に既視感も感じる者も多いようだ。たとえば、グラフィック面やキャラクターデザインは『フォートナイト』や『オーバーウォッチ』を彷彿とさせるとのコメントが複数。ほかのバトルロイヤル作品を彷彿とさせるとの声も多数寄せられている。

また、システム上の課題もある。たとえば、PCゲームではスタンダードなキー割り当て機能の変更が、本作では現状存在しない。また、「Botらしきユーザーばかりとマッチングする」といった指摘も寄せられている。筆者の実際のプレイ体験としても「戦闘まで一定の範囲をひたすら往復するだけ」といった不自然な動きをするチームメイトや敵に、複数マッチにわたり頻繁に遭遇した。とはいえプレイヤー人口の増加やアップデートなどで、こうした状況は変化するかもしれない。


本作を配信するFarlight Gamesは、中国・Lilith Gamesがシンガポールを拠点に展開するパブリッシングブランド。Lilith Gamesは『AFKアリーナ』といったモバイル向け作品を手がけており、新作RPG『Dislyte-神世代ネオンシティ-』はFarlight Gamesより展開。今回の本作『Farlight 84』も、Lilith Gamesの手腕が開発に活かされていると見られる。

なお、本作はどの程度早期アクセス配信期間を続けるか未定としている。正式リリースに向けては、シューティングゲームとしてのブラッシュアップのほか、ゲームモードやプレイオプションの追加、PC/モバイル間での進捗データの同期やクロスプレイ機能なども実装見込みだという。また、正式リリース時にも引き続き基本プレイ無料で提供されるとのこと。

『Farlight 84』はPC(Steam)向けに早期アクセス配信中。iOS/Android向けにも現在配信中だ。

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