Hong Kong Spiral Rising Technologyは6月2日、『デュエットナイトアビス(デナアビ)』の新アップデート「銀星の奔流」の配信を開始する。新マップ「フラワー駅」をはじめ、同マップを舞台にしたメインストーリーの追加、新キャラクターの参戦を含む、大規模なアップデートとなっている。本稿では先行プレイに基づき、今回のアップデートの見どころを紹介していこう。

『デュエットナイトアビス』はソロプレイおよび協力マルチプレイに対応する、基本プレイ無料のアクションRPG。対応プラットフォームはPC(公式サイト/Steam/Epic Gamesストア)/iOS/Android。

本作の舞台となるのは魔法と機械が共存し、人間や亜人らが住む世界だ。しかし亜人のなかでも角をもつカロン族は悪魔と呼ばれ、厳しい差別にさらされている。カロン族と人間族からそれぞれ主人公が登場し、身分や立場がまったく異なる二人の視点から物語が描かれる。

バトルにおいては、キャラクターは近接武器と遠距離武器の二つを自由に装備し、これをシームレスに使い分けて敵と戦っていく。仲間キャラを二人まで呼び出して一緒に戦わせることができ、自由度の高い編成を組みながら、敵の大群やボスと戦っていくゲームとなっている。

アップデートの配信に先がけ、弊誌はHong Kong Spiral Rising Technologyより「銀星の奔流」の開発中ビルドを先行体験する機会を得た。新バージョンの新たな舞台で繰り広げられる重厚なストーリーやキャラクターは魅力的であり、また新たなプレイヤーに向けて間口を広げようという姿勢も垣間見えた。なお、試遊は開発中のバージョンでおこなったため、仕様等が実際とは異なる可能性がある点には留意していただきたい。


新マップは豪華絢爛な裏に影もあり、想像以上に探索ポイント多し

今回のアップデートで追加され、メインストーリーの舞台にもなる新マップが「フロレンティア・フラワー駅」だ。これまでの舞台だった中世ファンタジー風の「アイスレイク城」や、東洋風の国「華胥」から打って変わって、ヴィクトリア朝とスチームパンクの雰囲気を融合させたエリアとなっている。広大な駅はステンドグラスに彩られ、構内にはアンティークな書庫を思わせる資料室などの部屋も存在。思わず、色々なところを見て回りたくなるような雰囲気がある。また、この駅を行き来する列車はただの機関車ではなく、見た目にそぐわないハイテクな機器や兵器も内蔵。まさに蒸気機関がそのまま発展したスチームパンクの世界観といったところだ。

だが、このフラワー駅は美しいだけの世界ではない。華やかな地上部の裏で、地下に広がるエリアでは下層階級の労働者が大勢働いており、自分たちには縁のない貴族たちの列車の旅を支えている。さらには列車の客室も身分によって隔てられている。まるで豪邸の一室かと思うような貴族たちの客室があるかと思えば、下層階級の乗客は後方車両にまるで荷物のように押し込められている。こうした背景をもとに、重厚なストーリーが語られていくのだ。

駅が舞台というと、あまり広くないエリアを想像するかもしれない。しかし、様々なギミックが存在する地下部や、入り組んだつくりをした駅の構内、また駅天井近くの建設中の足場を移動することもあるなど、想像以上に行ける場所は多い。ワイヤーアクションが使えるポイントも多く、探索のしがいのあるエリアといえる。高所から見渡すフラワー駅はかなりの絶景だ。

大勢の人々でごった返す駅の中を歩いていくのも風情があるが、ストーリー中には入り組んだ駅の構内を活かし、ジャンプやワイヤーアクションを駆使して構内を縦横無尽に移動する場面もある。普通に移動すると時間がかかってしまう複雑な建物内だが、「この地形を使えばここに移動できる」と気づくと、見え方が変わってくるのが面白いところだ。


推理もあれば高速アクションシーンもありの新ストーリー

この「フラワー駅」を舞台に、新バージョンの新たなメインストーリーが語られる。とある「囚人」が列車で護送されるとの情報を得た主人公は、この囚人が帝国に捕まった仲間のベレニカではないかと考え、フラワー駅を訪れる。

列車を待つまでの間にフラワー駅ではとある事件が発生。現場の近くにいた主人公たちは犯人ではないかとの嫌疑をかけられてしまう。列車の出発までの限られた時間の中、真犯人を見つけるために奔走する。「シャーロックホームズ」の舞台であるヴィクトリア朝がモチーフになったフラワー駅らしく、まるで推理ゲームのような展開となるのだ。

またストーリーでは、フラワー駅を出発した列車が舞台になるシーンも。走行中の列車の上でワイヤーアクションをおこなったり、敵と戦ったりと、スピード感のあるアクションシーンもふんだんに用意されている。もちろんストーリーの中で、新バージョンから登場するキャラクターたちも登場。彼女らの魅力もストーリーを通して紐解かれていくだろう。


新キャラ「フローラ」「ヒルダ」に加え、主人公「月狩り人」にも新たな姿が。もちろん無料で入手可

今回のアップデートで追加される新キャラクターとして、「フローラ」「ヒルダ」が登場。そして既存キャラクターであり主人公の「月狩り人」にも、闇属性に覚醒した新たな姿が登場する。

フローラは高貴な身分ながら、忌み嫌われるカロン族の血も引くことで複雑な立場に置かれてきた女性だ。優雅な物腰の奥に、理不尽な貴族社会への怒りを密かに抱えているという。性能としては闇属性のアタッカーで、近接攻撃のクリティカル時に敵を“舞踏会の人形”に変化させて無力化しつつ、自身にバフを得るスキルをもつ。さらに必殺技では自らの近接クリティカルダメージを強化しつつ、舞踏会の人形を召喚することが可能。近接クリティカルに特化しつつ、敵をどんどん人形に変えてしまうユニークなキャラになっている。

筆者がプレイした際は、ストーリーで先にキャラクターを知った後で、実際にフローラのプレイを体験した。ストーリー上はあまり戦いに向いた印象ではなかったのだが、プレイヤーキャラクターとしてはバフを得るために攻めを継続し、そのバフを消費してさらに高火力を出していくという、非常に攻撃的なキャラクターだった。筆者がストーリー内で抱いた印象と大きなギャップを感じたキャラクターだが、設定ではフローラは、内に怒りと復讐心を抱いている人物とされている。ふだんのおしとやかな姿と内心のギャップにフローラの魅力があるのかもしれない。 そんなフローラは6月2日から、報酬としてキャラクターを入手できるバトルコンテンツ「体験型劇場」で無料入手できる。

もうひとりの新キャラのヒルダは、フローラに仕えるメイドだ。フローラには忠実にふるまうが、それ以外の人物には毒舌を振るうこともある、何かと裏のありそうな雰囲気の女性である。性能としては火属性で、「掃除機」と名付けられた無数の銃火器を操る。スキル「真心込めたご奉仕」は周囲の敵を攻撃して武装解除させつつ、ヒットするたびに自動攻撃をおこなう「小型掃除機」を召喚。スキル「高温につきご注意を」を使うことで、召喚した掃除機を周囲に旋回させ「高温洗浄フレイム」を放ち、広い範囲に豪快に攻撃をおこなうことが可能だ。

「真心込めたご奉仕」は意外にもゲージ消費が少なく気軽に使うことができ、戦闘中に「小型掃除機」を定期的に補充するのも難しくない。また、パッシブスキルで「大型掃除機」も展開することができ、戦闘中はほとんど常になんらかの自動攻撃がおこなわれているようなプレイが可能だ。さらに、スキルで敵を武装解除させることで相手は遠距離攻撃が使えなくなるため、防御面でも役立つ。筆者は『デナアビ』初心者だったが、「掃除機」を切らさないように立ち回るだけでも攻撃を続けることができる点は初心者には心強く感じた。同じようにこれから始めるプレイヤーにとっても使いやすいキャラクターになるのではないだろうか。ヒルダは6月30日から、同じく「体験型劇場」で無料入手できるようになる。

また、主人公「月狩り人」の闇属性の姿も新たに登場。大きな剣を持つ霊体の腕「漆黒の手」を生成して攻撃できるだけでなく、回復や味方の攻撃力を強化するスキルをもつなどサポート性能も有しており、様々な方面で活躍可能なキャラクターという印象だ。なおこれまでの光属性の姿とはキャラクター選択画面でいつでも切り替え可能となっている。

主人公がなぜ闇属性の力を得たのか、またフローラやヒルダは主人公にどう関わっていくのかはストーリーで丁寧に語られているので、プレイしていくうちに新キャラクターをどれも使いたいと思えるようになっている。またフローラやヒルダの過去や関係性はレベルを上げると解放されていく「情報」で解像度が上がっていくので、注目したいところだ。

また、キャラクター以外にスキルツリーのようなかたちで強化できる「カラミティアームズ」と呼ばれる武器も今回のアップデートから新登場している。カラミティアームズは「敵を引き寄せる」などこれまでにない特殊な効果をもっており、対象の武器を得意武器とするキャラクターでしか潜在能力を発揮できない新たな武器だ。それぞれのキャラクターの個性が今まで以上に際立ち、編成の幅が広がるだろう。カラミティアームズは新たな高難度のエンドコンテンツ「深境探索」を通じて強化素材を集めることが可能だ。


新登場のフローラをはじめ、新スキンも多数登場

今回のアップデートでは、新たなスキンも多数登場する。新キャラクターであるフローラにも、早速見た目を大きく変化させる限定スキン「赦罪の代行者」が登場。黒を基調とした姿とはうって変わって、純白の天使のような姿に。他にも専用の武器スキン「赦罪の太陽」や専用ジェスチャー「罪滅ぼし」もあり、かなり力の入った仕様だ。

また既存キャラにも、レベッカ限定スキン「海に響く永遠の誓い」やニフル夫人、リーン限定スキン「セブンデイズ・コヴィナント」シリーズ、テーマスキン「ブラック・ゴスペル」が追加。「海に響く永遠の誓い」は昇級することでさまざまな演出が追加されるが、技術の向上によりパフォーマンスへの影響も最小限にとどめられていると言い、プレイヤーにはありがたい点だ。

また、今回のアップデートからいわゆるギルドに当たる「協会」システムが登場。今回の試遊ではオンラインでのマルチプレイはおこなえなかったが、フレンドと協力してのクエストにより挑戦しやすくなるようだ。このほか、主人公選択時の演出やチュートリアルの仕様変更、ストーリーのスキップなど、これから始めるというプレイヤーにありがたい変更も加えられている。また、現状はモバイル版のみだが、攻撃を自動でおこなうオートバトル機能も追加予定だ。

そのほか、新バージョンの開幕に際してはこれまでで最大規模の報酬が配布される予定となっている。キャラクター選択ボックスと武器選択ボックスを含む、多数の報酬が配布されるとのこと。本作はすべてのキャラクターと武器をゲームプレイを通じて無料で入手可能だが、実際手に入れるにはある程度ゲームを進行させる必要がある。ログインボーナスとして好きなキャラをアンロックできるのは特に初心者に嬉しい特典だろう。

総じて、今回の「銀星の奔流」では既存プレイヤーの遊びの幅が増えると同時に、初心者にも間口が広がるアップデートとなっている。気になっていたプレイヤーはこれを機に『デナアビ』を始めるのにいい機会となりそうだ。

デュエットナイトアビス』はPC(公式サイト/Steam/Epic Gamesストア)/iOS/Android向けに配信中。

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