ホラーアドベンチャー『Ib』リメイクがSteamで好調スタート。日本語のみ対応のゲーム、一時「全世界売上上位」で存在感

 

『Ib』リメイク版がSteamで好調なスタートを切っているようだ。PLAYISMの担当者に売上状況を訊いたところ、「よく売れている」とのこと。特筆すべきは、本作は日本語にのみ対応している状態にもかかわらず、一時全世界売り上げランキング上位に並んでいたことである。

『Ib』リメイク版は、弊社アクティブゲーミングメディアのパブリッシャーPLAYISMが発売するホラーアドベンチャーゲームだ。舞台となるのは、不気味な美術館。主人公である少女イヴは、ある日両親と共に美術館を訪れていた。館内では「ゲルテナ展」が開催されており、イヴは展示されたさまざまな美術品を見て回る。しかし気がつくと、イヴは美術館内でひとりぼっちになっていた。両親はもちろん、ほかの訪問客の姿も見当たらない。おかしな美術館に迷い込んでしまった少女イヴの物語が描かれる。


『Ib』オリジナル版は、国内の開発者kouri氏が制作し2012年に公開したフリーゲームだ。リメイク版は、「ゲームが苦手な人でも楽しめる」という原作のコンセプトはそのまま、変更や調整がおこなわれている。グラフィックの一新や演出の強化、新たな美術品の追加などが実施されており、既存プレイヤーでもあらためて楽しめるという。そのほかの要素としては、会話システムを導入。同行キャラとの会話が楽しめ、行き詰まったときにはヒントをもらうことができる。

Steam版については、4月11日より配信開始。短編アドベンチャーながら、同時接続者数は一時2745を記録(SteamDB)。4月11日夜にはSteam全世界売上上位の3位にランクインしていた。PLAYISMの担当者に売上について訊いたところ、本数こそ教えてもらえなかったが、「売上は好調に推移している」とのコメントをもらった。Steamレビューステータスも「非常に好評」となっている。


面白いのは、本作は現時点で日本語にしか対応していない点。ほかの言語は後日追加予定とのことだが、日本語にのみ対応している。つまり、遊んでいるプレイヤーのほとんどが日本人なのである。日本語にだけ対応する短編ゲームが全世界売上上位に入っているのは、一時的であってもやや珍しい。Steamコミュニティでは、英語圏のプレイヤーがなんとか日本語を読み解きながらゲームを遊んでいる様子も見られる。

『Ib』リメイクは、1300円にてSteamで配信中だ。




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