『あつまれ どうぶつの森』で「喫茶ハトの巣」を開店待ちする人々が続出。博物館の壁を見つめ立ち尽くす島民たち


あつまれ どうぶつの森』において、博物館の一角が一部島民により“占拠”される事態が発生しているようだ。任天堂は9月24日、オンラインショーケース「Nintendo Direct 2021.9.24」を放送。多数の新作情報が発表されるなか、『あつまれ どうぶつの森』についてのティザー映像も公開された。同映像のなかでは、博物館の階段上のスペースに見慣れない店舗が出現。「喫茶ハトの巣」が24時間営業にて開店することが電撃発表された。今後のアップデートの詳細については、10月公開の動画にて紹介されるという。 
 

 
喫茶ハトの巣は、歴代『どうぶつの森』シリーズファンにとってはおなじみの店舗だ。無口な鳩のマスターが経営する喫茶店で、ニンテンドーDS『おいでよ どうぶつの森』にて初登場した。シリーズによって異なるものの、おもに博物館の地下にて営業。ベルを支払うことで、コーヒーを味わうことができた。ときには特定の住民が来店したり、とたけけのライブが開催されたりすることも。はじめは素っ気ない対応のマスターも、通い詰めることで徐々に打ち解けてくれる。その存在感から、多くのファンに愛されてきた喫茶店であった。 

そんな喫茶ハトの巣だが、発売当初の『あつまれ どうぶつの森』には登場せず。1年を通したアップデートでもマスターが現れる気配はなく、一部ユーザーからは実装を待望する熱い期待が寄せられていた。なかにはマイデザインを駆使して自力で喫茶店を開店する猛者も登場(関連記事)。そうしたなか、今回のニンテンドーダイレクトは満を持しての“ハトの巣復活”ということで、一部では熱狂的に受け止められているのだ。 

島民の間では、さっそくハトの巣開店を祝福する創作活動が盛んになっている。国内のTwitterユーザーてと氏は、ハトの巣のロゴマークを模したマイデザインを制作。喫茶の看板とお揃いのマークをマグカップに刻印することで、ノベルティのようなアイテムを生み出している。DALマグカップから着想を得てデザインしたといい、応用すれば島のさまざまな場所で喫茶店気分を味わうことができそうだ。シンプルゆえに、普段使いで日頃の生活に取り入れられそうなアイテムとなっている。このほか、海外掲示板RedditユーザーのMeowkoatnc氏はマスターそっくりのコスプレ(?)を披露。ニットキャップのマイデザインを駆使して、ダンディズムを表現している。 
 

 

Image Credit : Meowkoatnc

 
マイデザインによる喫茶店応援が活性化する一方、謎の流行も生じているようだ。現在、TwitterやRedditでは「博物館の一角に立ち尽くす」フォトが大量に投稿されている。その場所とは、博物館に入って左手の階段を上ったスペース。そう、ハトの巣が今後開店すると見られる一角である。 

ハトの巣は、従来シリーズでは博物館の地下に所在することが多かった。ところが、『あつまれ どうぶつの森』における地下スペースは化石の展示に占められている。そのため、これまで空白スペースだった2階の踊り場左手にハトの巣が設けられるようなのだ。そして、少なくない数の島民が喫茶の到来を待ちきれず、開店予定地である博物館の一角に殺到している模様。とはいえとくに開店準備用のビジュアルなどは用意されていないため、多くの写真は何もない壁を一心に見つめるシュールな構図となっている。マスターとの出会いを待ちきれないプレイヤーたちによる、奇妙ながら微笑ましい現象といえそうだ。 
 

 

 

 
Redditではハトの巣再登場を喜ぶユーザーが多く見られる一方、『あつまれ どうぶつの森』ではじめてシリーズ作品に触れたプレイヤーが「なぜ皆そんなに喜んでいるのか?」と戸惑う様子も見られる。ただベルを支払ってコーヒーを飲む、それだけの場所。しかし、ハトの巣の風情ある雰囲気は、多くのむらびとの心をつかんで離さないのだ。アップデートによりハトの巣が実装され、新旧のプレイヤーがその魅力を味わえる日を楽しみにしたいところである。『あつまれ どうぶつの森』次回アップデートの詳細は、10月中に公開される予定だ。 


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