『月姫 -A piece of blue glass moon-』の売上が24万本突破。「Fate」シリーズに匹敵する勢い

 

アニプレックスは9月24日、『月姫 -A piece of blue glass moon-』のパッケージ出荷およびダウンロード販売の累計本数が、24万本を突破したと発表した。発表にあわせて、TYPE-MOONの奈須きのこ氏によるメッセージも公開されている。


『月姫 -A piece of blue glass moon-』は、2008年に「月姫リメイク」として発表された、伝奇ビジュアルノベル『月姫』のリメイク版である。『月姫 -A piece of blue glass moon-』では、アルクェイドとシエルのシナリオを収録。奈須きのこ氏により再構築された文章と、美麗なグラフィックと没入感を高める演出によって、新たな『月姫』の世界が描かれる。PlayStation 4/Nintendo Switch向けソフトとして2021年8月26日に発売。発表以来、10年以上に渡ってファンから待ち望まれ続けてきた作品でもある。

またオリジナルの『月姫』は、同人サークルとして活動していたTYPE-MOONが、2000年に頒布した伝奇ビジュアルノベル。オリジナルの『月姫』では、同人ゲームでありながら佐々木少年氏によるコミカライズや、ファンディスクなども収録した「月箱」にプレミアがつくなど、プレイヤーからの多大な支持を獲得している。


国内では、パッケージ版の初週売上が14万本ほどと報じられていた(ファミ通)。ニンテンドーeショップのランキングなどでも上位にランクインし、ダウンロードも好調。本日の発表によると、本作のパッケージ版の出荷およびダウンロード販売の累計本数はすでに24万本を突破しているようだ。2018年のCEDECでディライトワークスから発表された資料(4Gamer)によると、『Fate/stay night』が(PC/PS2/PS Vita含めて)50万本、『Fate/hollow ataraxia』(PC/PS Vita)が30万本、『Fate/unlimited codes』(PS2)が13万本、『Fate/EXTRA』(PSP)が20万本、『Fate/EXTRA CCC』(PSP)が15万本の販売実績を記録しているという。『月姫 -A piece of blue glass moon-』では発売から1か月ほどの期間で、『Fate/EXTRA』の売上を超え、『Fate/stay night』の半分ほどに達しているわけだ。

売上の発表にあわせて、奈須きのこ氏からのメッセージも発表されている。同氏は、予想を上回る本数に何よりもスタッフが驚いているとコメント。ビジュアルノベルは受動的になりがちなものの、その上でゲームでしか得られない没入感やプレイ感覚を目指したとの想いや、プレイしたユーザーへの感謝の言葉が綴られている。『月姫 -A piece of blue glass moon-』に続く月の裏側の物語にも、期待したいところだ。


月姫 -A piece of blue glass moon-』は、PlayStation 4/Nintendo Switch向けに通常版が税込7700円で発売中。また、『月姫 -A piece of blue glass moon-』をベースに再構築された2D対戦格闘ゲーム『MELTY BLOOD: TYPE LUMINA』が、PlayStation 4/Xbox One/Nintendo Switch/PC(Steam)向けに9月30日発売予定だ。