Ubisoftが「スター・ウォーズ」の新作オープンワールドゲームを開発へ。『ディビジョン』シリーズのMassive Entertainmentが開発を担当


UbisoftがLucasfilm Gamesと提携し、「スター・ウォーズ」の新作ゲームを開発中であることが、1月13日に明らかになった。両社が海外メディアWIREDに対して認めた。

Ubisoftが手がける「スター・ウォーズ」の新作ゲームについて、まだ開発が始まったばかりとのことで、どのような内容になるのかは明らかにはなっていない。ただ、『ディビジョン』シリーズのMassive Entertainmentが開発を担当する、オープンワールドゲームになるとのこと。また、同シリーズでも使用された独自エンジンSnowdropを使用しているという。同スタジオでは、現在多数の職種についてスタッフを募集している。

UbisoftのCEO Yves Guillemot氏は、「スター・ウォーズ」の世界観は開発チームのモチベーションの源泉となっており、その歴史の一部となる新たな世界やキャラクター、物語を構築できることはまたとないチャンスであると述べる。そして、Massive EntertainmentはLucasfilm Gamesと密接に協力しながら、これまでにないオリジナルの「スター・ウォーズ」の冒険を制作するとした。

「スター・ウォーズ」のゲームというと、EAが権利保有者であるディズニーとの間で複数年にわたる独占契約を2013年に締結しており、『STAR WARS:スコードロン』や『STAR WARS ジェダイ:フォールン・オーダー』『STAR WARS バトルフロント II』『スター・ウォーズ/銀河の英雄』などをリリースしてきた。今回、この独占契約は終了したことが明らかになっている。ただ、EAも引き続き「スター・ウォーズ」作品を手掛けるという。

ディズニーのSean Shoptaw氏はWIREDに対し、EAは現在も将来も非常に重要な戦略的パートナーであるとコメント。ただ、(「スター・ウォーズ」IPには)他社が担当できる余地もあると感じていたとし、EAが独占的にゲーム開発・販売をおこなう契約を終了したことを認めた。

なお、Lucasfilm Gamesは1月13日にBethesda Softworksとの提携も発表しており、「インディ・ジョーンズ」のゲームを開発する予定(関連記事)。Lucasfilm社長のKathleen Kennedy氏は、こうした新たなコラボレーションによって、映画版とはまた異なるかたちで、「スター・ウォーズ」や「インディ・ジョーンズ」の新鮮で興奮する物語を探求することになるだろうとした。

※ Ubisoft Japanの名物広報福井蘭子氏も、今回の報道にコメント

【UPDATE 2021/1/14 9:25】

Lucasfilm Gamesは1月13日、「スター・ウォーズ」の新作ゲームについて、Ubisoftと提携したことを正式に発表した。両社の提携は1年ほど前からすでに始まっており、先述したとおり開発を担当するのはMassive Entertainment。物語主導のオープンワールドゲームになるという。

Lucasfilm GamesのバイスプレジデントDouglas Reilly氏は、ファンは「スター・ウォーズ」の宇宙に入り込み、リッチなディテールの環境を旅する没入感を求めていると述べる。そして、世界観への没入感を生み出すエキスパートであるMassive Entertainmentが、「スター・ウォーズ」の中にどのような革新的な精神やクオリティへのこだわりを持ち込むのか楽しみであるとした。

Reilly氏はまた、「スター・ウォーズ」のゲームにおいては、EAも引き続き大きな役割を果たすことになるとコメント。現時点では多くは明かせないとしながら、複数のプロジェクトが水面下で進行中であることを認めた。