オープンワールド『虚無と物質の彼女』進化した新体験版公開。2015年の日本を舞台とした、3DアクションRPG

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国内の個人開発者である錦の北条氏は7月23日、『虚無と物質の彼女』の体験版を公開した。対応プラットフォームはWindows。同氏のブログ内から体験版はダウンロードできる。またフルHD・普通画質での必要動作環境は、GTX660およびi5 4670、メモリ8GB以上の環境になるそうだ。


『虚無と物質の彼女』は、錦の北条氏が一人で開発中の3DオープンワールドアクションRPGである。本作の舞台は、現代日本をベースとした架空の地方都市、蓮上市。主人公の一人である枷場亮は、高校生として蓮上第一高校へ通い、平穏な日々を送っていた。

しかし、中学時代から不登校だったクラスメイトの月崎が高校へやってきた冬のある日、校舎の外に謎の化物が現れ、生徒が襲われてしまう。また、月崎が化物の前へ歩み出ると、空間から刀を出現させ、人の下半身のような化け物たちを一掃してしまう。突如謎の物質と化物たちが出現した街を舞台に、力を持った高校生たちの物語が描かれる。


化物が現れ一変した2015年の地方都市を、枷場あるいは月崎として探索する。月崎は、刀を使って斬りつける以外に、空間に出現させた刀をそのまま前方へ射出するなどのスキルや、回避も使用できる。ただし、攻撃や回避にはSPが必要であり、SPは時間経過によって回復するので、激しく動き続けることはできない。見境なく襲ってくる化物たちと戦いながら、アルファルトで覆われた現代日本の地方都市を歩き、高校生たちの物語や、この世界の状況が明らかになっていくのだろう。

また本作には、キャラクターの成長要素がある。レベルが上っていくほか、ポイントを使ってキャラクターを変異させるスキルツリーがあり、回避中の防御力上昇や、自転車の召喚も可能に。戦闘を繰り返すことで、枷場と月崎は徐々に強くなっていくのだろう。体験版のプレイ時間は20分から30分程度。本作の基本的なシステムと、ストーリーの序盤が確認できる内容になっていた。また、製品版では操作キャラクターの切り替えや、サブクエストといったシステムも用意されているそうだ。

本作を開発している錦の北条氏は、PC用フリーゲームとして公開中の箱庭3DFPS『ディザーテッド』、iOS/Android向けに有料アプリとして配信されていた『ディザーテッド2』、フリーゲーム『PIONEERS』を開発してきた個人開発者だ。本作の開発は、個人開発でしかできないようなプレイヤーを揺さぶる体験を目指し、ゲームエンジンUnityを使って2016年に開発がスタート。2018年にも体験版が公開されていたが、全体的なブラッシュアップのために公開が停止され、今回新しい体験版が公開されたわけだ。また、製品版のリリースは2020年末から2020年初頭を目標にしているという。

『虚無と物質の彼女』体験版は、錦の北条氏のブログ内にて無料公開中だ。

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