犬が飼い主導くアドベンチャー『Farewell North』8月16日配信へ。ボーダーコリー犬、色を失った世界で「飼い主の元気」と「世界の色彩」を取り戻す

 

パブリッシャーのMooneye Studiosは3月22日、『Farewell North』を8月15日に配信すると発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)/Nintendo Switch/Xbox Series X|S。Steamストアページの表記によると、日本では時差の関係で8月16日に配信されるようだ。またゲーム内は日本語表示に対応予定とのこと。

『Farewell North』は犬のボーダーコリーとなってプレイするアドベンチャーゲームだ。舞台となるのはスコットランド・ハイランド地方をモデルとした島々である。犬の飼い主である女性はとある大事なものを失った悲しみで塞ぎこんでおり、世界からは色が失われていた。プレイヤーはボーダーコリーのChesleyとなって世界に色を取り戻し、飼い主が悲しみを乗り越えられるよう導く。

本作の舞台となる島々は、くすんだ灰色の世界が広がっている。飼い主と犬の旅路では道が半透明となって先に進めないこともある。ボーダーコリーは、花や鳥などの動植物に色を与えることができる能力をもっており、一定時間色のある世界を取り戻すことができる。色を与えた花をくわえて持ち運べば、短時間周囲を染めつつ移動することができ、そのまま半透明となった道を渡ることが可能となる。また、崩れた橋を元に戻せる場所を探す視点パズルのような要素なども用意。そうして色のない世界に色を与えながら探索していくことになる。

また、犬のChesleyでは開けられない門を飼い主を呼んで開けてもらったり、飼い主の女性となってカヌーを漕いで海を渡ったりといった要素も存在する。そうして人と犬で協力しながら先に進んでいくと、やがて飼い主の女性の過去が明かされていくようだ。飼い主は悲しみを乗り越えるため、思い出にお別れを告げることになるという。喪失と別れをテーマとした物語が描かれるとのことである。


本作を手がけるKyle Banks氏はスコットランド・エディンバラを拠点に活動しているゲーム開発者だ。同氏は2020年にカナダからスコットランドへ引っ越したものの、当時ロックダウン中で外出ができなかったため、スコットランドを観光する代わりに本作の制作を始めたとのこと。もともとソフトウェアエンジニアであった同氏は本作の制作のために仕事を辞め、現在フルタイムで開発に励んでいるという。本作の制作にあたっては『風ノ旅ビト』『The First Tree』『Flower』といった作品から影響を受けているとのことだ。

『Farewell North』はPC(Steam)/Nintendo Switch/Xbox SeriesX|S向けに、8月16日配信予定だ。