世界大会配信で盛り上がる『League of Legends』、試合中盤の見どころを解説

League of Legends』(以下、LoL)観戦の手引きシリーズ、第5回目は「ゲーム中盤」について解説する。前回は試合の序盤について解説したが、序盤のGankや直接対決の結果が反映され、ゲームの趨勢(すうせい)が見えてくるのが中盤だ。とはいえこの時間帯にミスを犯し、逆転されてしまう試合も珍しくない。この時間帯はフィールド上の様々な要素に注意を配り、自らのリードを守り、あるいは相手のミスに付け込む戦いが求められる。

そんな中盤の戦いについて、ポイントとなる要素を何点か解説していこう。

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中盤の戦い

Towerの破壊と視界

序盤にGank等で有利を取り、どこかのTowerが破壊されると、状況が流動的に変化しやすい中盤に入って来たことになる。Towerが破壊されると、その周辺の視界が確保できなくなるため、敵の侵入を受けやすい状態になるし、押し込まれた分を取り返すための労力が大きくなってしまう。その対処に時間を費やしている間に、攻撃側のチームは防衛側のジャングルへと侵入することが容易になるのだ。

特に問題となるのが、フィールド上に設置できるWardと呼ばれる視界確保アイテムだ。Wardは一旦設置すると一定時間の間、周辺を見渡すことが可能になるアイテムである。特に、ジャングル内に敵のWardが置かれていると、ジャングルを始めとして、レーンの間を移動しようとする意図が相手に筒抜けになってしまう。そうなると、Gankを仕掛けて成功するチャンスは大幅に下がってしまうし、悪くすれば相手の反撃を受ける危険も大幅に増すことになる。

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左図の緑がStealth Ward、ピンクがVision Ward。緑は設置後ステルス状態となり、相手に悟られることなくその場で3分間視界を取ってくれる。ピンクは視界を取るだけでなく、視界内のステルス看破機能もあるが、ステルスではなく常に丸見えという弱点もある。右図のようにWardを茂みの中に置けば、茂みの中も常に見えるようになる。

League of Legendsでは、相手の情報をいかに精度よく把握するかが非常に重要であることから、中盤以降はTowerを含めた視界の確保は常に優先的なポイントとなっていく。相手の位置が分かれば、次に攻撃しようとしているレーンを予想することが出来るし、それに対して別のレーンを攻撃するなり防御するなりといった対処が行える。もし迂闊にも単独で深入りしてきているような敵を発見できれば、各個撃破することだって可能になるだろう。そのため、試合が進むにつれて各選手、特にSupportの選手は視界の確保に多大な努力を払うようになっていく。

 

オブジェクティブ

中盤から、ゲームはレーンでのミニオン撃破による資金や経験値稼ぎからオブジェクティブと呼ばれる対象を巡った戦いへと焦点が移り変わっていく。オブジェクティブは、フィールドに配置されたいくつかの施設やモンスターを一括りに示す言葉で、これらの破壊や撃破は資金はもちろんのこと、ゲームの展開に大きく影響する。今回はその中でも特に重要な二種類のオブジェクティブについて紹介しよう。

Tower

既に何度も登場しているTowerは常に重要なオブジェクティブの1つだ。レーン上に設置されており、常に自陣へと入り込もうとする敵を撃破し、また周辺の視界を確保してくれている。Towerを失うと、自陣への侵入経路を守り、監視する能力が著しく低下してしまうため、試合の主導権を握ることが難しくなる。試合が大きく動くのはTowerを巡る攻防の最中だ。

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Towerをめぐる集団戦。Towerを攻撃しつつ、Towerを守っている相手チームへと襲いかかる。

Dragon

フィールドの中央から少し下の位置で固定されている中立モンスター。最後のトドメを刺すことで、自チームのチャンピオン全員を強化する効果を得ることが出来る。何度も倒せばチャンピオンたちも段階的に強くなっていくため、自チームを強くするために、また相手チームを強くさせないために、試合中複数回は倒す必要がある。影響力が大きい分、モンスターとしても強力で、最初は複数のチャンピオンで戦わなければ倒すことは難しい。また、敵チームの妨害もあるため、仕掛ける前に周辺の視界を確保したり、レーンへの対処に注意を割かせるなどの準備が必要だ。

Dragonの周辺にチャンピオンが集まりだすと、いつどちらが仕掛けるのか、相手チームは介入するのか、その狙いはDragonへのトドメの一撃をかすめ取ることか、あるいはチーム全体の撃破か、といった様々なシナリオが想定される、緊迫感のある駆け引きが始まることになる。

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Dragonが湧く地点の周囲は壁で囲まれており、これを越えて行き来するためには何らかの手段が必要となる。Wardは壁を越えて設置できるため、激しい視界争いも見どころの一つだ。

 

ローテーション

オブジェクティブを巡る戦いが始まると、各チームのチャンピオンは必ずしも一定のレーンに留まらず、戦場を自由に移動しながら戦うようになる。とはいえ、漫然と行動していては有効な攻撃はできず、場合によっては各個撃破されてしまう恐れも出てくる。そのため、各チームは明確な意志に基づいてレーンに集まり、敵に対してプレッシャーをかけ、あるいはTowerを攻撃し、上手く行けば別の対象へ向けて移動していく。そうやって相手に対してリードを広げたり、詰めよったりしていく一連の動きを「ローテーション」と呼んでいる。上手くローテーションを実施できているチームは、画面上に多くの仲間が映り、効果的に敵やTowerを撃破していく様子を見ることが出来る。逆に分散して一人ずつやられてしまっているようなチームは後手に回っていると言えるだろう。

 

今回はゲームの中盤についてのポイントを紹介した。中盤は、レーンごとの優劣を越えてゲーム全体を見渡しながら意志決定をしなくてはならくなってくるため、選手たちにとっては一段と複雑な戦いが展開されることとなる。しかし、観戦としてはDragonを巡った小ぜり合いを始めとして、複数のチャンピオンが入り混じった戦いが頻繁に行われるようになってくる時間帯でもある。ぶつかり合いで次第に盛り上がっていく時間帯なので、まずは戦いを楽しむことにしよう。

 

[記事原案: ユラガワ@Wired-Lynx]
[構成編集: 山口佐和子岡野繁浩]


『League of Legends』観戦の手引き
vol.1: いよいよ始まる世界大会、『League of Legends』の試合をネットで観戦するには?
vol.2: 『League of Legends』ネット観戦の予備知識、まずは試合の基本的な流れを知ろう
vol.3: 『League of Legends』TOPやJUNGLEなど、チームメンバーが担当する5つのポジションとは
vol.4: 世界大会開催中の『League of Legends』をネット観戦、試合序盤で注目すべきポイントとは
vol.5: 世界大会配信で盛り上がる『League of Legends』、試合中盤の見どころを解説

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