NHN PlayArt新作爆速カードバトルRPG『OVER RUSH』先行プレイ感想。数分間でサクッと決着がつく、だけど頭はフル回転な「短期集中」型ゲーム

『OVER RUSH』は、ローグライク要素を取り入れた高速カードバトルRPG。“短期集中”型のバトルを一足先に体験してきた。

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NHN PlayArtは新作ハイスピードカードバトル『OVER RUSH』をiOS/Android/PC(Steam)向けに配信する予定だ。あわせて、本作のオープンβテストが9月17日10時から24日14時59分にかけて実施される。

『OVER RUSH』は、ローグライク要素のある高速カードバトルRPGだ。本作の舞台は、AIロボットと人が共存する近未来都市「シンクシティ」。そこでは、人々の生活を支えるはずのAIロボット「ワークロイド」の一部が暴走し、人々に危害を加える事件が多発。プレイヤーは対ワークロイド特殊部隊「R.U.S.H」の隊長として、独立思考型ワークロイドの「バディ」とともに、この暴走事件に立ち向かうことになる。

このたび弊誌は、メディア向けの先行試遊会に参加する機会に恵まれた。本稿ではその感想をお伝えする。なお、今回の試遊はオープンβテスト版に基づくため、正式リリース時には仕様が異なる可能性がある点にご留意いただきたい。

色をつなぐ、「4」が基本単位のバトル

ゲームプレイとしては、スピーディーで直感的なカードバトルが特徴だ。戦闘は、暴走ワークロイドに対してタップでカードを切っていくだけの簡単操作で進行する。カードは赤・青・緑の3色に分類され、カードごとに攻撃や回復といった固有の効果が設定されている。手札には4枚のカードが並び、そこから1枚ずつ選んで使っていく。

バトルの基本は、同じ色のカードを連続して使うことだ。同色のカードを4枚連続で使用すると「リンクレベル」が上昇し、それに応じて攻撃力が高まっていく。さらに、4枚目に同色の「リンクカード」を選べば、カード効果が500%増加する強力な「リンクアタック」を発動可能。いかに同色のカードを繋げてリンクレベルを上げ、カードの威力を高められるかが、バトルの鍵となる。

「習うより慣れよ」をモットーとする筆者は、カードの効果を細かく確認することもなく、さっそくプレイを開始してみた。実際にバトルをしてまず驚かされたのが、そのテンポの速さだ。1枚のカードを使うとすぐに次のカードをタップできるため、ほとんど手を止めることなく操作を続けられる。「次はこれ、その次は……」と、自然とカードへ手が伸びる感覚があり、気づけば夢中で指を動かしていた。

そんな調子でサクサクと攻撃を繰り出すことができるので、本作は操作していて気持ちがよい。そうしてコンボを繋げているうちに、火力もどんどん増していく。カードをテンポよく切りながら、画面に大きなダメージ値が次々と表示されていく様子を見るのは爽快だ。

さらに、リンクレベルを一定まで高めることで発動できる「RUSHモード」では、攻撃力と攻撃速度が大幅にアップする。カードを切るスピードはさらに加速し、通常時よりも勢いよく攻撃を叩き込めるようになる。強敵相手に攻撃を畳みかけたり、最後のひと押しとして一気に勝負を決めたりする場面で頼りになる必殺技だ。

意外と頭を使う

筆者はプレイ当初、同色のカードを選んでタップしていくだけのパズルのような感覚で遊んでいた。しかし続けていくうちに分かったのは、思っていた以上に考えるべきことが多いということだ。場に出ているカードは限られているため、目の前の手札だけを見ていてはコンボをうまく繋げられない。どうすれば4枚目まで同色のカードを繋げられるのかを考えながら、次の一手を選ぶ必要がある。

カードはランダムに出現するため、同色のカードを4枚連続で使うのは容易なことではない。そこで活躍してくれるのが、「ワイルドカード」だ。ワイルドカードを使えば、異なる色のカード同士でもコンボ効果を繋ぐことができる。

たとえば、赤のカードを2枚続けて使用したものの、次に使える赤のカードがないとする。ここでワイルドカードを挟むことで、それまで繋いできたコンボを途切れさせず、さらに別の色のカードへと繋げることができる。この性質を利用すれば、赤のカード2枚からワイルドカードを経由してコンボ効果を繋ぎ、最終的に青のリンクカードでリンクアタックを発動するといった動きも可能だ。

つまり、必ずしも同じ色のカードだけで4枚を揃える必要はなく、ワイルドカードを利用することで柔軟にコンボを組み立てられる。単純に同色を追うだけではなく、その場の状況に応じて、ときには別の色に切り替えて攻撃するといった機転も求められるわけだ。

そうしたなかで、「4枚」という区切りが絶妙だと感じた。必要なコンボ数が明確かつシンプルなので、「まずは4枚繋げてみよう」という目標を常に持ちながらプレイできる。4枚のコンボを完成させたら、今度は次の4枚をどう組み立てるかに意識を切り替えればよい。この分かりやすいルールのおかげで、プレイヤーが多くのことを覚えずに済むのも好印象だ。

得られる爽快感はプレイスキル次第

ここまでプレイヤー側の攻撃について紹介してきたが、バトルでは敵の攻撃にも注意を払わなければならない。敵から攻撃を受けると、それまで繋いでいたコンボが途切れてしまううえ、リンクレベルも下がってしまう。そのため、カードを選んで攻撃するだけでなく、敵の動きを「カウンター」で対処することも重要になってくる。

敵が攻撃を繰り出す直前には、その周囲に攻撃アラートが表示される。これをタイミングよくタップするだけでカウンターを発動でき、敵の攻撃を防ぎながら相手に大ダメージを与えることが可能。さらにリンクレベルも維持されるため、攻撃の流れを途切れさせることなく戦い続けられる。コンボを繋げて攻勢をかけることが本作の爽快感につながっているだけに、それが途中で止められてしまえば、プレイの楽しさも損なわれてしまう。だからこそ、カウンターはひとつも逃さず決めたいところだ。

だが、実際にはこれがなかなか難しい。プレイヤーは使うカードを判断すると同時に、敵の動きにも注意を払わなければならないからだ。自分の手札と攻撃アラートはそれほど離れた位置にはないものの、カードの選択に集中していると、つい攻撃の合図を見落としてしまったり、気づいたときにはタップが間に合わなかったりする。

そのため、本作では「思考力」と「反射神経」の両方が求められる。先の展開を読みながらコンボを組み立てていく必要がある一方で、敵の攻撃には瞬時に反応しなければならない。プレイ中はかなり忙しいが、これらを同時にこなせるようになるほど、バトルの爽快感も楽しさも増していく。

本作のバトルは1試合が短く、だいたいは数分程度で決着がつく。しかし、素早いカードさばきと的確なカウンター、リンクアタックの連続にRUSHモードの猛攻、そのすべてが噛み合ったときには、短時間のバトルとは思えないほど濃密な達成感が得られる。そのぶん、本作のバトルで味わえる気持ちよさは、プレイヤーの実力によって大きく変わるようにも思われる。

たった30分で上達を実感

とはいえ、操作やルールへの慣れは驚くほど早かった。最初はカードの性能すら曖昧な状態だったにもかかわらず、プレイを始めて数十分も経たないうちに、自然とカードを繋ぐ感覚が身についていたのだ。もちろん、すべてのカード効果を把握していればより効率的に戦えるのだろうが、最初からテキストの内容を完璧に理解しておく必要はないと感じた。

まずは同色のカードを繋げることと、敵の攻撃にカウンターすることだけを意識していれば、ひとまずバトルを成立させられる。プレイしているうちに少しずつルールへの理解が深まり、気がつけば一連の操作も難なくできるようになっていた。このように、ゲームを始めたばかりでも、バトルの手応えをすぐに味わえる設計こそが、NHN PlayArtが開発の理念として掲げる「プレイしてすぐ楽しい」ゲームなのだろう。

バトルに慣れてくると、カードの編成にも気を配れるようになった。本作のデッキ構成は、バディとして選んだキャラクター固有のカード6枚に加えて、赤・青・緑の3色からそれぞれ2枚ずつ、計6枚を自由に設定する形式となっている。デッキの半分はバディによって固定されているうえに、各色から選べる枚数も2枚までと定められているため、いわゆるデッキ構築ゲームと比べると、編成の自由度はやや限定されている。

しかし、これは本作のバトルシステムを考えると、むしろ理にかなった設計だと感じた。本作のバトルでは手札が高速で入れ替わるので、カードの引きを気にしている余裕はない。それに、同じ色であればどれを組み合わせてもシナジーが生まれるため、実際のプレイでは、カードを使う順番や組み合わせをその場で判断することが何より大事になってくる。

また、一部の敵には、特定の色による攻撃を無効化するものも存在する。そのため、「とにかく一色だけを強くする」という編成では、敵との相性次第で戦いづらくなることもある。さまざまな敵に対応することを考えれば、デッキの色を偏らせるのではなく、赤・青・緑それぞれのカードをバランスよく強化しておくことが、バトルを安定させるコツになると感じた。

本作は、「同色のカードを4枚繋げる」というシンプルなルールを軸としながら、先を見据えてカードを選択する思考力や、敵の攻撃に対応する反射神経も求められるゲームとなっている。操作は簡単でバトルもスピーディーに展開する一方、プレイ中に考えるべきことは多く、そのぶん大ダメージを叩き出したときの爽快感も大きい。シンプルだからこそすぐに入り込め、上達するほど気持ちよくプレイできる。そんな敷居の低さと奥深さを両立した作品に仕上がっている。

『OVER RUSH』はiOS/Android/PC(Steam)向けに配信予定。本作のオープンβテストについては、9月17日10時から24日14時59分まで開催される予定だ。なお、サーバーオープンに先駆けて、ストアページや特設サイトが公開されている。

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Niki Jinnouchi
Niki Jinnouchi

RPGやシミュレーションゲームをよく遊びます。一人でまったりプレイするのが好きです。

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