開発終了が決定した『2XKO』、運営継続には“数十万人から数百万人”のアクティブユーザーが必要だった。開発長期化&費用高騰が招いた、高すぎるランニングコスト

Riot Gamesの共同設立者Marc Merrill氏は、『2XKO』について、運営継続には最低でも数十万人程度のアクティブユーザーが必要だったとの見解をポッドキャストにて語った。

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Riot Gamesの共同設立者Marc Merrill氏は、2026年末に開発の終了を予定している『2XKO』について、サービスの運営には「数十万人、もしかすると数百万人」規模の月間アクティブユーザーが必要だったとの認識を示した。IGNなどが報じている。

『2XKO』は、『League of Legends』(以下、LoL)の世界観に基づく、基本プレイ無料の対戦格闘ゲームだ。対応プラットフォームはPC/PS5/XBOX Series X|S。本作には『LoL』に登場するダリウスやエコー、アーリなどのチャンピオンが参戦。2対2のタッグ制が採用されており、試合中はキャラをソロで切り替えながらプレイすることも、2人のプレイヤーでチームを組み、それぞれのキャラを担当してプレイすることもできる。2026年12月で開発を終了することが伝えられている。

YouTubeチャンネルLemonade StandのポッドキャストにMarc Merrill氏が出演、『2XKO』にまつわる開発・運営の内実を語った。Merrill氏は『2XKO』の開発終了の決定について、長期のライブサービスを正当化できるほどのプレイヤー数を確保できなかったことをその理由に挙げている。Merrill氏は、当初本作のリリースにより、『ストリートファイターV』に支えられていた格闘ゲームコミュニティの関心を『2XKO』に引きつける計画だったという。しかし2023年に『ストリートファイター6』が発売されたことで、その計画が大きく狂ってしまったと語る。もし、『ストリートファイター6』より先に公開できていれば、コミュニティに本当に大きな影響を与えられただろうとMerrill氏は悔しさを伝えた。

また、Merrill氏は『2XKO』のサービス維持に必要だった月間アクティブユーザー数にも言及し、その数はおおよそ「数十万人、もしかすると数百万人」が必要だったとの見解を示した。ちなみに、競合作となる『ストリートファイター6』のSteam上のアクティブユーザー数は約3万人から1万人程度だ(SteamDB)。この数字にはコンソール版のユーザー数は含まれていないものの、それでもMerrill氏が提示する“数百万人”という目標ユーザー数は、コミュニティ規模から考えれば非現実的なほど大きな目標だったといえそうだ。Merrill氏は、「費用が大きく、チームも大きくなりすぎていた」と振り返っている。

Merrill氏は開発が難航した経緯を次のように説明している。『2XKO』の原型はRadiant Entertainmentが手がけていた『Rising Thunder』にまで遡るという。2015年にアルファ版が公開された同作は、ロボットを題材にしたコマンド入力不要の格闘ゲームとして注目を集めていたが、2016年にRadiant EntertainmentがRiot Gamesに買収されたことで、『リーグ・オブ・レジェンド』のIPを活用した格闘ゲームとして仕切り直されることになった(関連記事)。そして『2XKO』は、初発表時には「Project L」として2019年にお披露目された。しかしリーダーシップの交代に伴い、戦略に関する認識のずれや経営陣の分裂を招き、チームは孤立した状態になってしまったとし、Merrill氏はその責任は自分たちにあると語った。

こうした背景のもと2026年1月に正式リリースされた『2XKO』だったが、配信開始直後の2月には開発チームが縮小。同年8月には、12月に開発を事実上終了し、その後はサーバーの稼働のみを継続する方針が発表された(関連記事)。Merrill氏は、『2XKO』は一部のプレイヤーには受け入れられたものの、サービス継続に必要なプレイヤー数は確保できなかったため、ユーザーに謝罪し全員に返金する選択を選んだと語った。

今回Merrill氏が明かした「数十万人から数百万人」という月間アクティブユーザー数の目標には、あまりにも多すぎるとユーザーからは驚きの声も寄せられている。長期の開発や競合作の発表など、さまざまな状況が重なって、サービスを維持するためのコストが大きく膨らんでいった可能性はありそうだ。発売の前後にもコスト感が問われる、ライブサービス型タイトルならではの難しさが表れた事例といえそうだ。

『2XKO』はPC/PS5/XBOX Series X|S向けに配信中。なお、『2XKO』は今年12月に開発が終了するが、サーバーは引き続き稼働される。10月には、最後の大型コンテンツアップデートとしてチャンピオン「サミーラ」が実装予定だ。

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Kousetsu Taguchi
Kousetsu Taguchi

レトロゲームショップに入ると真っ先にセガサターンのコーナーを確認するタイプです。

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