「死因特定推理ゲーム」空前のブーム到来。『未整理記録』など無料で面白いゲームも続々、『オブラディン』『Type Help』の影響力大きく。どれもセールで買える

「死因特定推理ゲーム」人気の波が押し寄せているようだ。無料で面白いゲームも続々。

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「死因特定推理ゲーム」人気の波が押し寄せているようだ。遊び手の人気もさることながら、作り手も増えたことで供給が継続的になされていることも要因と見られる。

「死因特定推理ゲーム」とは、「事件の死亡者の死因を特定する推理ゲーム」である。その始祖ともいえるのは、『Return of the Obra Dinn』である。同作では、プレイヤーは1803年に消息を絶った「オブラ・ディン号」の船員の身元と死因を特定していく。状況描写から身元や死因を特定する独創性、あるいはその難易度の高さ、あるいはそうした特定の作業から見えてくる物語が高く評価された。

同作の発売以降、死因を特定するゲームが登場。3Dではなく2D描写ながらも、死因特定推理プロセスと、その特定推理過程で物語を魅惑的に描く『The Case of the Golden Idol』『The Rise of the Golden Idol』が発売されヒット作に(日本語対応+難易度は高い)。資料をもとに死者の家系図を作る推理ゲーム(日本語非対応)『The Roottrees are Dead』も一躍人気となるなど、「死因特定推理ゲーム」自体がひとつのジャンルになりつつあった。

さらにそこに火を付けたのが、『Type Help』の出現である。『Type Help』は死因特定要素に加えて、「各人物の行動シーンや資料」をテキスト入力で特定するという新フォーマットを生み出した点に新しさがある。人や場面や行動に名前をつけ、01-QU-1-11といった数字と番号にし、その番号から規則性を見つけて違う番号を入力することで、新たな情報を得るといった次第。『Type Help』は非常に難しく頭を使うゲームであるが、フォーマットとしての新規性のほか、無料(かつ日本語対応あり)ということで、新たなトレンドを生み出した。

この『Type Help』の影響が強く、ジャンル初心者向けにわかりやすくさくっと遊べる『デスゲームの報告書』が誕生したほか、ファンタジー性とポップさを取り入れた『ギルド探求団へようこそ!』がリリースされ好評に。また『Type Help』そのものをリッチにリメイクした『ギャリー邸事件』もヒットを収めている。

『ギルド探求団へようこそ!』

さらに最近では無料作品も充実。冒険者の宿泊記録から物語を垣間見るゲーム『魔王城前店の宿泊名簿』、墜落した旅客機の遺体記録から身元を特定するパズル要素強めのゲーム『UNKNOWN PASSENGER 47』、そして知人のメールから怪しげな事件の真相を解明する『未整理記録』など、無料ながらも面白く楽しめる作品が続々リリースされている。なお、『魔王城前店の宿泊名簿』開発者は新作として「旅館内で失踪した修学旅行生の生き残りが、どこで誰が消失したのかを、過去の記録から推理するゲームを作っている」とのこと。

『未整理記録』

ここまで遊び手と作り手が多くなれば、人気ジャンルと呼んでも差し支えないだろう。これらの作品は「オブラディンライク」と呼ばれることも多い。一方でフォーマットとしては『Type Help』のシステムが採用されることも多い。そもそもとしてこれらの作品の影響ルーツを辿れば『Her Story』なども参照されることもある。影響を受けた作品や文脈はいろいろとあるが、ある程度ジャンルとして呼称をまとめるためにも、「オブラディンライク」と統一して呼ばれている印象である。

このジャンルはテキストがシステムに大きく関連するためローカライズ難易度が高い。かつテキストも多くなりやすい。『ギルド探求団へようこそ!』は日本語のみ対応しているほか、『デスゲームの報告書』も日本語以外は簡体字にのみ対応。その影響でヒットは国内を中心としている印象だ。ただこの手のジャンルは国内外で人気があり、多言語対応の死因特定推理ゲームがでてくれば、そしてそのゲームの体験の質がよければ、日本から世界へ飛び立つヒット作も出てきそうである。

なおSteam向けにリリースされている作品についてはいずれも、現在オータムセールで購入可能。多くの作品が安価なのでさくっと遊んでみるといいだろう。ちなみに宣伝となるが、弊社アクティブゲーミングメディアのPLAYISMから発売されている『MIND DIVER』も体験としては面白いので、ぜひプレイしてみてほしい。

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Ayuo Kawase
Ayuo Kawase

国内外全般ニュースを担当。コミュニティが好きです。コミュニティが生み出す文化はもっと好きです。AUTOMATON編集長(Editor-in-chief)

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