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カプコンの次世代REエンジン「REX」の“基盤技術”が一般公開、自由に使える。データ処理が“最大約3倍”速くなるらしい
カプコンは10月2日、同社の最新データ表現・シリアライズ基盤ライブラリ「RE:Dox」をOSSとして公開したと発表した。

カプコンは10月2日、同社の最新データ表現・シリアライズ基盤ライブラリ「RE:Dox」をOSS(オープンソースソフトウェア)として公開したと発表した。同ライブラリは、カプコンの内製ゲームエンジン「RE ENGINE」の次世代プロジェクト「REX」を構成する技術のようだ。
「RE ENGINE」はカプコンが手がけた『バイオハザード7 レジデント イービル』にて初めて採用されたゲームエンジンだ。近年では『モンスターハンターワイルズ』『プラグマタ』『鬼武者 Way of the Sword』などのタイトルで使用されている。なお2023年10月には、同エンジンで抱えていた課題を解決する次世代エンジンとして、コードネーム「REX(RE neXt ENGINE)」の開発に着手していることも明かされていた(関連記事)。RE ENGINEを段階的に次世代化していくプロジェクトだという。

そして本日より開催されている技術者向けイベント「CAPCOM オープンカンファレンス RE:2026」は、「REX」プロジェクトの展望と未来をテーマとした講演からスタート。これにあわせて、「REX」を構成する基盤技術の一つであるとされる「RE:Dox」がGitHub上で公開された。
「RE:Dox」は「.NET」向けのトークンベース構造化データエンジンだ。……聞くだけでなんだか難しそうだが、リポジトリのREADMEファイルには、プレイヤーデータに応用する場合のサンプルコードが掲載されている。42レベルの「レオン」が、ハンドガンとグリーンハーブを持っているというデータを、「RE:Dox」が提供するクラスを用いてJSON形式に変換。さらに、そのJSONを読み込んで名前を「クレア」に変えたり、所持品に「ナイフ」を追加したりする操作をおこなうコードだ。こうしたデータの変換や編集を高速で実現するための技術というわけだ。

また紹介されたベンチマーク結果では、並列処理によるJSONからのデシリアライズが、.NET標準の「System.Text.Json」と比較して最大約2.84倍の速度であることが示されている。データの形状や実行環境、用いられるCPUなどによっても結果が異なるとされているが、大量のデータを扱う上では処理速度や負荷に大きな違いが生まれてくるのかもしれない。
ゲームエンジンというと描画面ばかりに注目が集まりがちだが、こうした基盤技術が同社のゲーム開発を支えていくのだろう。「RE:Dox」ライブラリはApache-2.0ライセンスのもとでOSSとして公開されており、条件を守れば商用利用や改変なども可能だ。今後「REX」プロジェクトがどのように発展するのか、またカプコンがその技術をどのようにRE ENGINEに取り入れていくのか楽しみにしたい。
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