爆速成長アクションRPG『ステューピッド・ネバー・ダイズ(Stupid Never Dies)』体験版先行プレイ感想。頭からっぽに楽しめる気持ち良いアクション

デベロッパーのGPTRACK50とパブリッシャーのセガは9月4日、アクションRPG『ステューピッド・ネバー・ダイズ(Stupid Never Dies)』の体験版「FIRST BITE DEMO」を配信開始した。

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デベロッパーのGPTRACK50とパブリッシャーのセガは9月4日、アクションRPG『ステューピッド・ネバー・ダイズ(Stupid Never Dies)』の体験版「FIRST BITE DEMO」を配信開始した。製品版とほぼ同等の内容が収録されており、ゲーム冒頭の約2時間を体験可能だ。また、体験版のセーブデータは製品版へ引き継ぎ可能となっている。

『ステューピッド・ネバー・ダイズ』は最弱のモンスター“ゾンビ”で戦うアクションRPGだ。主人公のゾンビ「デイビィ」は、冷凍庫で凍死したヒロイン「ジュリア」に一目惚れしたことから、彼女を生き返らせるために最強のモンスター「KOM (King of Monsters)」へ挑むこととなる。

本稿では、「FIRST BITE DEMO」を先行プレイした感想をもとに、本作がどのようなゲームであるかをお届けする。なお、製品版では体験版から内容が変更される可能性があることにご留意いただきたい。

やればやるだけ強くなる。挑戦が無駄にならない成長システム

おそらく本作を遊ぶプレイヤーは操作が可能になった直後、主人公デイビィのアホみたいな足の遅さに愕然とするはずだ。歴史的に見てもここまでノロい主人公はそういないのではないだろうか。さすがはゾンビ、最弱のモンスターである。

ただ安心してほしい。ノロいのはあくまで地上でだけ。冒険の舞台である地下世界「レイヤー」と、そこに広がるダンジョンでは、モンスターを活性化させる瘴気の影響で、地上よりも軽快に動くことができる。ただしこの瘴気は人間にとっては有害であり、元人間であるゾンビには悪影響も及ぼす。そのためダンジョン内で活動できる時間には限りがあり、制限時間内になるべくダンジョンの深くまで潜るのが本作の目標となる。

ダンジョンは基本的に一本道の構造で、各部屋に出現するモンスターをすべて倒すことで先に進めるシステムになっている。ひたすらに敵を倒し、レベルアップを繰り返してデイビィを強化しながら進み続ける。ゲームルールは非常にシンプルで明快だ。

制限時間か体力がなくなると死亡扱いとなり(ゾンビなのでもう死んでいるが)地上世界に戻される。その際、ダンジョンで得た経験値はすべて没収され、レベル1の最弱ゾンビに逆戻りしてしまうのだが、ダンジョン内での“成長の記憶”は残る。この“成長の記憶”により、次回ダンジョンに挑戦する際、レベルアップなどの成長速度にボーナスがかかり、より短時間で効率的に成長することが可能となるのだ。マッスルメモリーのようなものだと考えればよいだろう。

敵を倒せば倒すほどボーナスは増加するため、ダンジョンに潜って敵を倒す→死亡して“成長の記憶”ボーナスを獲得する→さらに潜ってもっと倒す→より多くのボーナスを獲得するといったサイクルで、最終的には爆速で成長できるようになる。最弱から最強へ超スピードで成り上がる、痛快な下克上劇は、本作の魅力のひとつだ。

デイビィの成長をさらに加速させるのが、いわゆる装備品にあたる「ボディハック」だ。ダンジョン内のモンスターはどこからか仕入れたオーバーテクノロジーな兵器で武装しており、敵を倒すと時折これらの兵器を入手できる。これを拠点にいる狼男ならぬ「チワワ男」のアセリノに渡すことで、デイビィの体を文字通り“改造”してくれるわけだ。

装備した、というより体に埋め込んだ兵器は、ステータスを強化するだけでなく、パッシブスキルやアクティブスキルを追加することもできる。装備品にはレアリティも設定されており、製品版ではハクスラ的な面白さにも期待できそうだ。

これ以外にも、倒したボスモンスターの肉をハンバーガーにすることで、新たなスキルが使えるようになったり、ヒロインであるジュリアの死体に贈り物をすることで、愛の力でパワーアップできたりと、体験版でプレイできる範囲だけでも、非常に多彩かつバカバカしい強化要素が詰め込まれていた。製品版で極限まで強化された“最強のゾンビ”を見れるのが今から楽しみだ。


肉を切らせて骨ごと食う。ゾンビらしさ全開のノーガードバトル

本作はアクション面にもゾンビらしい特徴を備えている。もっとも特徴的なのが「バイト」つまり噛みつき攻撃だ。主人公のデイビィは、迷い込んだ研究所で伝説のモンスター「フェニックス」の卵を食べたことで「スタイルイート」という特別な力を得ており、捕食することで相手の記憶や能力を自分のものとすることができる。

たとえば雑魚モンスターを捕食すると、1回だけ使えるインスタントスキルを獲得できる。食べて、スキルを使って、また食べてとすることで、効率的に敵を撃破できるわけだ。

また、エリートモンスターを捕食すると「スタイル」を獲得して、そのモンスターに変身することができるようになる。姿かたちからアクションまでガラっと変化し、よりスタイリッシュに暴れまわることが可能となるのだ。体験版では「狼男スタイル」と「ハーピースタイル」の2種類が確認できたが、スピードを生かしたラッシュが強力な狼男スタイルと、空中からの遠距離攻撃が得意なハーピースタイルでは戦略から立ち回りまで、まったく異なるゲーム体験となるのがおもしろい。製品版ではより多くのスタイルが登場するようなので、アクションの幅の広がりに期待したいところだ。

もうひとつ特徴的なのが、防御システムと体力の扱いだ。本作にはガードボタンや回避ボタンが存在せず、防御的なアクションは「ステューピッドパリィ」(以下、パリィ)に一本化されている。

パリィは発動時にリカバリーダメージを蓄積するが、受けるダメージを軽減し、ほぼすべての攻撃をはじくことができる。敵の大技に対してパリィを決めた際には強力なカウンターに移行することもできる、攻防一体の非常に便利なアクションではあるのだが、使い続けるとあっという間にリカバリーダメージが蓄積して危険な状態になってしまう。

ここで重要になるのが「バイト」だ。バイトに成功すると、なんとリカバリーダメージが全回復するのだ。どれだけ傷を負っていても敵を食べれば全回復するというのは、ゾンビとかじゃなく吸血鬼とかもっと上位の存在な気はするが、ともかくゲーム的にはパリィで被ダメージを抑えつつ、隙を見てバイトで体力を回復する、ヘルスマネジメントが重要になってくるわけだ。

バイトは専用ゲージを1本消費して発動するため、ゲージ管理も重要となる。カウンター狙いで消極的なプレイをしていると、肝心なときにバイト用のゲージが不足してしまうため、積極的に攻撃にまわり、ゲージを貯めながら、動きの中でパリィを狙う立ち回りが求められる。多少の被弾は気にせず前に出て、噛みつきを狙う動きは、おなじみのゾンビそのもの。バトルに慣れるうちに、自然とゾンビらしい戦い方になるのは、よくできたシステムだと感じた。

以上、「FIRST BITE DEMO」をプレイした感想をお届けした。プレイ時間約2時間の体験版であるため、本作の掲げる“爆速成長”の真の気持ちよさにまでは到達しなかった印象だが、それでも本作の独特なノリや、プレイヤーに何をさせたいゲームなのかは十二分に感じられた。

ターゲットロックのシステムがないので、やや攻撃が当てづらい点など、細かいストレスポイントはあったものの、全体的に見ればユーザーフレンドリーな点が多く、頭を空っぽにして気楽に楽しめるゲームであると感じた。本作に興味を持った方がいれば、この機会に「FIRST BITE DEMO」を“ひと口かじって”みてはいかがだろうか。

『ステューピッド・ネバー・ダイズ(Stupid Never Dies)』はPC(Steam)/PS5向けに10月22日(木)発売予定。価格は税込7,689円。ダウンロードコンテンツがセットになったデジタルデラックス版『ステューピッド・ネバー・ダイズ:ゴージャスバカエディション』の発売も予定されている。

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Junichi Matsui
Junichi Matsui

『風来のシレン』『アンリミテッド:サガ』『Dwarf Fortress』を人生の師とする雑食ゲーマーです。

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