配信者御用達「Stream Deck」は一般ゲーマーでも便利そうだった。格ゲーのトレモから“仕事”まで、TGS2026展示で使い方をじっくり学んだ

「ゲーマーのためのStream Deck」をテーマに出展したElgato。配信者以外にも役立ちそうな機能が満載であった。

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「東京ゲームショウ2026」(以下、TGS2026)ではゲーム会社だけでなく、デバイスメーカーも数多く出展していた。そんな同イベントにて、これまでPCゲーム環境の周辺機器にあまりこだわってこなかった筆者でさえ、思わず足をとめてしまったデバイスメーカーのブースについてミニ企画として紹介したい。なおTGS2026は9月17日から20日にかけて幕張メッセにて開催された(21日は開催中止)。

本稿で紹介するのは、Elgatoの「Stream Deck」だ。筆者は普段、PCをメインにゲームを遊ぶものの、コントローラーメインでマウスもキーボードも1000円のもの。同じ環境で仕事もこなしている。そうした筆者の目線からStream Deckを実際に使う価値があると思ったのか。その意見をお伝えする。

Elgatoは、PC周辺機器メーカーCORSAIR傘下のクリエイター向けブランドだ。「Stream Deck」をはじめ、キャプチャーデバイスやマイク、照明など、配信やコンテンツ制作を支える製品を幅広く展開している。Stream Deckはさまざまなショートカットをまとめられるディスプレイ付きのボタンが集まったデバイスだ。

東京ゲームショウでは、CORSAIR・Elgato・Fanatecの3ブランドがひとつのブースに合同出展。ゲーミングデバイスを展開するCORSAIR、Stream Deckを中心としたElgato、シムレーシング製品を展開するFanatecという、それぞれ異なる製品群を実際の使用環境に近いセットアップとして展示していた。

Image Credit: CORSAIR


Elgatoエリアでは「ゲーマーのためのStream Deck」をテーマに、FPSや格闘ゲーム、シミュレーションゲームなど、ゲームジャンルごとの活用方法を体験できる展示が用意されていた。筆者はStream Deckについて存在こそ知っていたものの、正直なところ「配信者がめっちゃ褒めているデバイス」くらいの認識であった。配信をほとんどしない自分には縁のない製品だと思っていたわけだ。今年のElgatoは「ゲーマーのためのStream Deck」をテーマとしていることは事前に把握していたが、ブースを訪れる前にはゲーマー向けのStream Deck活用法としてマイクミュートやよく遊ぶゲームの起動程度しか思いつかなかったのが正直なところだ。

ところがブースに入るや否や上述した画像のボードが目についた。単にゲームやソフトを起動したりするだけでなく、画像左下のようにホットキーがゲーム内で設定されていれば、そうした項目を1箇所にまとめられることは確かに便利そうに感じた。とはいえ、設定する手間や購入費用を思うと、キーボードでもいいかもという思いはまだ拭いきれない。

一方でそうした気持ちが少し揺らぎ始めたのが『ストリートファイター6』向けのセットアップを見たタイミングだ。トレーニングモードでCPUの行動などの多様な設定をワンボタンで操作することができる様子を実際に見ると、俄然便利そうに思えてくる。

そうしているとブースを手伝っていたストリーマーのだのん0324さんから詳しく説明をうかがうことができた。実際にStream Deckを使いこなしている人の話を聞いていると、先ほどまで「キーボードでもいいかな」と思っていた気持ちが、いよいよ「ちょっと欲しい」側へ傾いてくる。以下にだのん0324さんからうかがった説明を紹介していこう。

まずは設定方法について。専用のアプリが存在し、必要な操作を空いているボタンにドラッグしてホットキーや開くソフト、Webサイトを設定する。単純な操作であればそれほど手間ではなさそうだ。また複数の操作をマクロのようにまとめる「マルチアクション」も存在し、『モンスターハンターワイルズ』において、ワンボタンでいにしえの秘薬を調合するというようなこともできるという。

また、Elgato Marketplaceではホットキー操作でないソフトやゲームに直接指示を送れるようなプラグインや誰かが作ったレイアウトを丸ごと使えるプロファイルも配布・販売されている。1から自分で考えずにすぐに何かのゲームで便利な操作を集めることも可能というわけだ。

マルチアクションやプラグインを使いこなせればさらに便利そうだと思っていると「仕事に使っている人もいますね」との一言。その時はあまりぱっと思いつかなかったが家に戻ってMarketplaceを見るとゲーム以外にもかなりのビジネスツールがプラグインを提供していることを知った。また、マルチアクションを利用してワンボタンで仕事に使うツール類を一括起動し、遊びに使うものは閉じる。仕事を終えたら逆というような操作もできるだろう。筆者はリモートワークをしているが、仕事とプライベートの切り替えの難易度は高い。Stream Deckはそこの補助にも使えそうだ。

「配信者は使いやすいデバイス」程度の認識だったStream Deckが、今筆者にはゲームを遊ぶ際に便利な使い方があるだけでなく「仕事とプライベートの切り分けを効率化できる」アイテムに見えてきている。オンラインゲームなどでは外部デバイスやマクロ機能の利用が規約上認められているかどうかには注意したいが、日常的に遊んでいるゲームの単純操作をショートカットしたい人や、フリーランスで自宅で仕事をするような人にも向いているデバイスかもしれない。

とはいえ、いざ買って使いこなせなかったら怖い。そう思っていると、スマートフォン向けの「Stream Deck Mobile」では6つのキーを無料で利用できるとのこと。プラグインやプロファイルにも対応しているため、Stream Deckが自分の生活に本当に馴染むのかを試すにはちょうどよさそうだ。

Stream Deckは各種通販サイトで販売中だ。

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Genki Hashimoto
Genki Hashimoto

インディーメインに一人称酔い意外は全てを愛するゲーマー。趣味は翌週のsteamリリース全チェック。

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