『魔法少女ノ因習村』は前作『まのさば』以上に容赦なし、プレイヤーの内面をえぐるかも。御影リズ役の柊優花さんに、新キャラの“ドロドロ”具合なども訊いた

TGS2026では、御影リズ役の柊優花氏を招いたメディア向け合同インタビューが開催された。弊誌も参加することができたので、その模様を本稿でお伝えしたい。

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閉じ込められた13人の少女たちが殺人犯を探し出して処刑する『魔法少女ノ魔女裁判』は、近年稀に見るアドベンチャーゲームのヒット作だ。2025年に発売された同作はシナリオ制作会社Re,AERのブランドであるAcaciaの第1作目でありながらも非常に高く評価され、今年7月にはNintendo Switch版も発売。Steam版とNintendo Switch版を合わせると、『魔法少女ノ魔女裁判』は2026年8月時点で累計販売本数70万本を達成している。その続編として、2026年発売予定の『魔法少女ノ因習村』も注目されている。同作は、日本ゲーム大賞2026 フューチャー部門も受賞している

東京ゲームショウ2026(以下、TGS2026)では、ハピネットのブースに『魔法少女ノ因習村』が出展された。綿貫サクヤ(CV:三木谷奈々)、二階堂ヒロ(CV:東雲はる)、御影リズ(CV:柊優花)の主要キャラクター3名の等身大アクリルスタンドが展示されたほか、各キャラクターに関連する花も展示されている。TGS2026では、御影リズ役の柊優花氏を招いたメディア向け合同インタビューが開催された。弊誌も参加することができたので、その模様を本稿でお伝えしたい。インタビューはまず柊氏が自身の演じる御影リズの等身大アクリルスタンドにサインをし、その後に質疑応答という形式で進行した。インタビューの一部については『魔法少女ノ魔女裁判』のネタバレが含まれるため、留意してほしい。

前作よりもプレイヤーの心をえぐってきそうな新作

――自己紹介をお願いいたします。

柊優花氏(以下、柊氏):
声優の柊優花(ひいらぎゆか)と申します。第1作目の『魔法少女ノ魔女裁判』と第2作目の『魔法少女ノ因習村』というゲームに出演させていただきました。『魔法少女ノ魔女裁判』では橘シェリーを演じ、『魔法少女ノ因習村』では御影リズを演じています。

――柊さんは、これまでにTGSに来たことはありますか?今回のTGSの感想も教えてください。

柊氏:
キャストとしてTGSに来るのは、これで3回目ぐらいかもしれないですね。過去のTGSと比べると、インディーゲームの出展が増えたような気がして感慨深いです。

――柊さんは、普段はどのようなゲームで遊ぶのでしょうか。

柊氏:
ジャンルとしては、私はFPSで遊ぶことが多いです。演者として『魔法少女ノ魔女裁判』に出させてもらったのをきっかけに、最近はADVもがっつり遊ぶようになりましたね。

――『魔法少女ノ因習村』には、どのような印象を受けていますか。

柊氏:
私が演じる御影リズはすごくかわいい人なので、プレイヤーのみなさまに愛していただけるとうれしいと思っています。TGS2026初日のブースでは、主人公の綿貫サクヤを差し置いて御影リズが真ん中に置かれていました。どうして御影リズが真ん中に置かれているんだろうと不思議に思う気持ちはありましたが、嬉しかったです(笑)

――『魔法少女ノ因習村』のゲームそれ自体についての印象はどうでしょうか。

柊氏:
現時点での印象としては、今回の『魔法少女ノ因習村』は前作の『魔法少女ノ魔女裁判』よりもプレイヤーの内面をもっとえぐってくるような作品になると思います。前作の『魔法少女ノ魔女裁判』にもグロテスクな部分は当然あったんですけど、第1作目として試験的に柔らかくなっていたのかもしれません。そうした意味で、『魔法少女ノ因習村』には『魔法少女ノ魔女裁判』とは違った一面があるかなとは思いますね。

プレイ前とクリア後に受けるキャラクターへの印象に注目

――『魔法少女ノ因習村』の御影リズについて、プレイヤーに注目してほしいポイントはなんでしょうか。

柊氏:
実は『魔法少女ノ因習村』の収録はまだ終わっていません。まだはっきりとしたことは言えませんが、御影リズの印象が変わっていくところに注目してほしいです。具体的には、ゲームのティザートレイラーを観ているときに受ける御影リズの印象と、ゲームをクリア後に受ける御影リズの印象に注目してほしいと思っています。

――橘シェリーと御影リズの2人について、柊さんはどのような印象を受けていますか。

柊氏:
御影リズは、少しだけ私自身に似ているところがありますね。あと、女の子ならではの女の子への執着心みたいなところがあって、女の子同士のドロドロとした感情をもろに表現したようなキャラクターだと思っています。

それとは対照的に、橘シェリーと私はまったく似ていません。「あんなにかわいくないし、あんなに怪力も持っていない」というキャラクターなので、等身大の私とまでは言えませんけど、感情面では『魔法少女ノ因習村』で演じる御影リズの方が似ているところが多いかなという印象です。

――柊さんが『魔法少女ノ魔女裁判』で橘シェリーを演じるなかで、もっとも印象に残っているシーンはどこでしょうか。

柊氏:
橘シェリーがほかのみんなに責められたときに、彼女がトーンを下げて「…言いますか?」というシーンがもっとも印象に残っています。それまでの作中では橘シェリーは元気いっぱいで、まったく違う雰囲気なんですが、ここで雰囲気がガラリと変わるんですよ。

その変化がプレイヤーに伝わるように、そこまでの橘シェリーとは違う演技をしました。声を下げておどろおどろしいというわけではないですけど、話が通じないサイコパスの雰囲気がちょっとだけあらわれるようにしたんですよね。私としては、サイコパスみが若干出るように演じられたと思っています。

――『魔法少女ノ因習村』でとくに気になっているキャラクターはいますか。

柊氏:
墨垣イトリ(スミガキ・イトリ)が『魔法少女ノ因習村』で気になっているキャラクターです。墨垣イトリを演じる花守ゆみりさんは、私がAcaciaに入る前の先輩です。花守さんは、声優として私の目標だと思っています。

また、墨垣イトリちゃんのビジュアルが個人的に好みということもあります。実際には御影リズを演じることになりましたけど、実は墨垣イトリちゃんを演じたいなと思っていたんですよ(笑)そういう意味でも、個人的には墨垣イトリちゃんに注目していますね。

――『魔法少女ノ因習村』の主人公である綿貫サクヤについてはどのような印象を持っていますか。

柊氏:
『魔法少女ノ因習村』で綿貫サクヤを演じる三木谷奈々さんは『魔法少女ノ魔女裁判』では桜羽エマを演じていましたが、こちらも綿貫サクヤでは演技がまた違っていて、言ってしまえば“ニュー三木谷さん”が発揮されたキャラクターです(笑)

綿貫サクヤの第一印象は表情が硬かったりそんなにかわいい感じではないのかなと思っていましたが、公式Xアカウントで投稿されている漫画を読んでいると綿貫サクヤがはらはらとしていたり、最近はかわいいキャラクターなのかなと思うようになりましたね。

アドベンチャーゲームにおける掛け合いは距離感が大切

――柊さんは、今後どのようなキャラクターの演技に挑戦してみたいですか。

柊氏:
これまで私が得意とするキャラクターは、高校生の役やほかのキャラクターから見てお姉さん的存在の役が中心でした。私の経験したキャラクターの演技でいうと、橘シェリーのようなかわいい役はそこまで多く演じてきたわけではありません。そうしたなかで、橘シェリーのような役を、また別の作品でも演じられればいいなと思っています。

『魔法少女ノ魔女裁判』に出演させていただいてから、アドベンチャーゲームの作品に携わることが増えました。今後もたくさんのアドベンチャーゲームに出演させていただきたいです。『魔法少女ノ魔女裁判』と『魔法少女ノ因習村』はPCとNintendo Switch向けのゲームですが、私はこれまでスマートフォン向けゲームに出演させていただくことが多かったです。そちらの方についても、今後とも沢山やっていきたいですね。

――アドベンチャーゲームのキャラクターを演じるにあたって、ほかのジャンルとは違う演じ方をしたことはどのようなものでしょうか。

柊氏:
キャラクター同士の距離感を意識するようになりました。私が出演してきたスマートフォン向けゲームはキャラクター同士の掛け合いが短いものが多かったのですが、『魔法少女ノ魔女裁判』や『魔法少女ノ因習村』のようなアドベンチャーゲームでは小説みたいな感じで物語が進んでいきます。そのときに大切なのが、キャラクター同士がしゃべるときの距離感です。自分と相手が離れているときはきちんと遠くにいる人に話しかけるようにしたり、それとは逆にキャラクター同士が近い場所にいるときは友だちにしゃべりかけるようにしたりと距離感を意識するようになりました。

アドベンチャーゲームに出演するようになって、私の演技の幅が広がっていったように思います。自分の芝居の成長と一緒に、『魔法少女ノ魔女裁判』や『魔法少女ノ因習村』といった作品も成長できていたらうれしいなと思いながら、いまも演じさせていただいております。

――『魔法少女ノ因習村』のパブリッシャーであるグッドスマイルカンパニーのゲームがブースに出展されていますが、どのような印象を受けましたか。

柊氏:
私がこれまで見てきたブースのなかでも、いろんな作品を一挙に見られる素敵なブースになっていると思います。『魔法少女ノ因習村』はもちろん印象的なんですが、グッドスマイルカンパニーさんのゲームとしては『機動警察パトレイバー the Case Files』も注目しています。TGS開幕直前に、私は『魔法少女ノ因習村』と『機動警察パトレイバー the Case Files』を紹介する配信番組に出演させていただきました。『機動警察パトレイバー the Case Files』はTGS2026初日の2026年9月17日発売ですので、ブースにも遊びに来てほしいです。

――最後に読者へのメッセージをお願いいたします。

柊氏:
『魔法少女ノ魔女裁判』と『魔法少女ノ因習村』を手がけているAcaciaに、私は拾われたといっても過言ではない声優人生を送ってきました。その恩返しができるように、もっと多くの人に知ってもらえるように、Acaciaと一緒に成長できるようにがんばっていきます。

Acaciaの作品が、TGSのこんなに大きなブースで出展されるのは初めてのことだと思います。『魔法少女ノ因習村』の展示は写真映えすると思いますので、ブースでぜひ写真を撮っていただいて、SNSで拡散してくだされば、私たちもうれしいです。『魔法少女ノ因習村』を一緒に盛り上げていきましょう。

――ありがとうございました。

魔法少女ノ因習村』は、Nintendo Switch/PC(Steam)向けに2026年発売予定。

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Ryuichi Kataoka
Ryuichi Kataoka

「ドラゴンクエストIII」でゲームに魅了されました。それ以来ずっとRPGを好んでいますが、おもしろそうなタイトルはジャンルを問わずにプレイします。

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