フロム・ソフトウェアが給与引き上げ、基本給は「平均10%超え」のがっつり上昇。コンテンツの開発に専念できる環境づくりとして


フロム・ソフトウェアは10月4日、在籍社員の基本給および新規学卒者の初任給を引き上げることを発表した。2025年4月から実施されるという。

フロム・ソフトウェアは1986年に創業したゲーム制作会社だ。会社設立当初はビジネスアプリケーションの開発をおこなっていたものの、1994年にゲーム業界に参入。デビュー作として3DリアルタイムRPG『KING’S FIELD』をリリースした。その後も『KING’S FIELD』シリーズだけに留まらず、『アーマード・コア』シリーズや『天誅』シリーズなどを手がけていた。

また2009年にリリースされた『Demon’s Souls』、2011年にリリースされた『ダークソウル』をはじめとした、3DアクションRPGが高い評価を獲得。近年では『エルデンリング』や『SEKIRO』、『Bloodborne』などといったタイトルが好評を博している。なお2014年には、KADOKAWAが発行済み株式の8割を取得するかたちでフロム・ソフトウェアを子会社化している。

『エルデンリング』


そんなフロム・ソフトウェアが今回、給与の引き上げを決定した。具体的には、在籍社員を対象として、平均約11.8%の引き上げがおこなわれる。また新規学卒者(新卒)の初任給についても、26万円から30万円への引き上げがおこなわれる。

フロム・ソフトウェアによれば、社員がコンテンツの開発に専念できるように、社員の収入安定および働きがいのある環境の創出に取り組んでいるとのこと。今回の給与額の引き上げは、そうした施策のひとつとして実施されたようだ。

フロム・ソフトウェアは近年好調を見せている。直近では『エルデンリング』に向けてDLC「SHADOW OF THE ERDTREE」を今年6月にリリース。発売後3日で世界での累計売上が500万本を突破していた(関連記事)。また『アーマード・コア6』についても、全世界累計売上が300万本を超え、シリーズ史上最高のヒットとなったことも伝えられていた(関連記事)。今回の給与引き上げには、そうした盛況タイトルが続出しているという背景もあるかもしれない。