鳥類裁判アドベンチャー『Aviary Attorney』正式発表 “鳥人間”たちが法廷闘争を繰りひろげる珍妙な世界

開発スタジオSketchy Logicは、新作ゲーム『Aviary Attorney』を正式発表した。『Aviary Attorney』は、法廷での闘争を描いたアドベンチャーゲームだ。国内ならばカプコンの『逆転裁判』シリーズに近いと言えるだろう。だが『Aviary Attorney』の主人公であるMonsieur Falconは、”鳥頭”の弁護士である。いや、比喩ではなく、本当に頭から上が鳥なのである。頭から下は人間のようで、服も着ているため『はーとふる彼氏』よりは人間に近いが、鳥は鳥だ。

 


動物たちが闊歩する1984年のパリ

 

ヨーロッパ各地にて革命が起きた1848年、『Aviary Attorney』の舞台となるのはフランスだ。パリ市内では、ふたたび革命の火種が燃え広がろうとしており、裁きを受けていない罪人たちで溢れかえっている。プレイヤーは法律事務所を営む一人の男、もとい一羽の鳥Mosieu Jayjay Falconを操作し、罪人に正義の鉄槌をくださなければならない。助手のワトソン君ならぬSparrowson君が彼の仕事を手伝う。ゲーム内では、殺人容疑をかけられたネコ人間Caterline Demiaouの事件がひとつの物語となっている。莫大な報酬を支払うと約束され、Falconたちはパリ市内を奔走することになる。

史実では、1830年に起きたフランス7月革命ののち、1848年に新たな革命がヨーロッパ各地で発生した。「1848年革命」である。この革命は同年2月にフランスのパリより始まったもので、ブルジョワジーを支援するような政策に一般市民たちが怒り、ヨーロッパ間で敷かれていたウィーン体制を崩壊させるに至った。前述したCaterline Demiaouはブルジョワジーの1人であり、Demiaouがどのような理由で殺人容疑をかけられたのか推測するのも面白いだろう。

史実を背景とした物語だけでなく、とにかく珍妙としか言いようがないアニマルワールドも本作の魅力だろう。トレイラーを見るかぎりでは、鳥だけでなくネズミやウサギ人間の存在も確認できる。味のあるビジュアルは、1800年代の風刺画家J.J.グランヴィルに影響を受けたという。首から上が動物というビジュアルは、当時グランヴィルが得意としていたスタイルだ。BGMには、同時期のフランスの作曲家カミーユ・サン=サーンスの楽曲が採用されている。彼らをKickstarterで開発チームの一員として紹介しているあたりから、Sketchy Logicが持つユーモアが感じられる。

現在同作はSteam Greenlightに登録されているほか、Kickstarterで7000ポンドの獲得を目指すクラウドファンディングを実施中だ。開発が順調に進めば、2015年6月1日に発売される予定となっている。しかしながら、今年9月には鳥類と恋愛するアドベンチャーゲーム『Hatoful Boyfirend』がDevolver Digitalより発売されたばかりである。恐ろしい光景だが、近代特殊部隊やドラゴンの次は、鳥がゲーム業界のトレンドとなるのかもしれない。

 

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