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「Steam Machine」の偽物みたいなゲーミングPCがさっそく出現。“スペック矛盾だらけ”半額パチモンマシン
中国では同機に似た製品がさっそく登場。しかし記載されているスペックには不自然な点も多いようだ。

ValveはゲーミングPC「Steam Machine」を販売開始した。その価格やスペックにさっそく注目があつまるなか、中国では同機に似た製品がさっそく登場。しかし記載されているスペックには不自然な点も多いようだ。海外メディアTweakTownが伝えている。
Steam Machineは、SteamOSが採用されSteam向けゲームのプレイに最適化されたゲーミングPCだ。AMD製のセミカスタムCPUおよびGPUを搭載し、Steam Deckの6倍以上の性能だとされている。RAMは16GB DDR5 + 8GB GDDR6 VRAMで、内蔵ストレージは512GBと2TBの2モデルが用意される。日本では正規ディストリビューターのKOMODOから販売されている。

現在海外掲示板Redditでは、中国のECサイト淘宝で販売されているとみられるある製品が話題となっている。ユーザーが共有した製品ページの記載によれば、Steam OSを搭載した据え置き型のゲーミングPCで、CPUはAMD Ryzen 5 5500、GPUはAMD Radeon RX 6750 GRE 10GBを採用。RAMは16GB DDR5で、マザーボードはJGINYUE B350I-PLUSで、l2TBのM.2 SSDを搭載しているという。
そして、本製品には何らかのコントローラーが付属するセットも販売。一方でコントローラーが付属しない2TBモデルの価格は4680元(約11万1000円)となっている。比較として、Steam MachineのSteam Controllerなしの2TBモデルは、KOMODOが販売する国内価格で24万9980円。Steam Machineではセミカスタムパーツを利用しているため厳密に性能を比べることはできないものの、少なくとも掲載スペック上はこの中国製品が上回っているとみられ、半額以下で購入できるというのは破格といえる。

ただし、同製品のスペックには不自然な点も多い。まず、Ryzen 5 5500はAM4プラットフォームを採用したCPUであり、使用されているマザーボードもAM4のもの。しかし、AM4はDDR5をサポートしないため、DDR5メモリが搭載されているというのは整合性が合わない。
また、筐体にはCHUWI UBoxというミニPCと同様のものが用いられているとみられる。製品ページの画像では分かりづらいものの、Steam Machineのような立方体ではなく平たい形状の筐体だ。AMD Radeon RX 6750 GREはデスクトップ向けのグラフィックスカードであり、こうしたディスクリートGPUを搭載するスペースはないとされている。

さらに価格の面でも違和感は存在。各パーツを中国のプラットフォームで販売されているパーツの最安値で揃えた場合でも、合計で4300元(約10万2000円)前後となる。4680元という販売価格では利益が出ないとみられる点でも、TweakTownは疑いの目を向けている。掲載されている情報には誤りが多く、詐欺の可能性も考えられるだろう。
昨今ではメモリやストレージをはじめとする半導体製品が世界的に供給不足となっており、価格が高騰中。Steam Machineについても、本来今年2月頃に具体的な価格や発売日を発表できる予定だったが、前述したような理由から見直しをおこなう必要に迫られたことが明かされていた(関連記事)。発表当初に予想されていた価格よりも実際の価格は高く、特に日本では円安の影響もあり20万円前後の価格がつけられたことについては、驚きの声も上がっていた。

ただしValveはSteam Machineについて、ハードウェアを赤字で販売するようなビジネスモデルは採用していないと伝えており、同機の販売価格は、過去6か月間に確保したパーツの価格が反映されたものだと説明していた。また同社のスタッフがThe Vergeに伝えるところによれば、Steam MachineではSteam Deck以上に利益率を抑えているようで、できる限り原価に近づけるための“攻めた”方針をとっているとのこと(関連記事)。また同社のスタッフがDigital Foundryに語ったところでは、より手頃な価格にして多くのユーザーに届けたいという思いはありつつも、(値下げは)すぐには実現しないだろうとも説明していた。現在のパーツの需給状況に即した現実的な価格が設定されているようだが、価格への不満も一部見られる状況だ。そうした背景もあってかさっそくSteam Machineを模した安価ながらも不審な製品も出現しているようで、注意したいところだ。
Steam Machineは日本では正規ディストリビューターを務めるKOMODOから販売されており、本稿執筆時点ではすべてのモデルが売り切れとなっている。
【UPDATE 2026/6/29 12:39】
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