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とあるインディーゲーム開発者、「ほとんど宣伝しなかったのにめっちゃ売れた」と大喜び。動画宣伝はうまくいかなかったけど、想定売上をはるかに超えたロケットスタート
apepatrick氏は6月23日、『Garbage Growth』をリリースした。同作はほとんどマーケティングをおこなっておらず、ウィッシュリスト登録は少なかったが、想定よりはるかに売れているそうだ。

ゲーム開発者のapepatrick氏は6月23日、『Garbage Growth』をリリースした。開発者によると同作はほとんどマーケティングをおこなっておらず、ウィッシュリスト登録は少なかったという。しかし想定よりはるかに売れているそうで、喜びの声をあげている。
『Garbage Growth』はゴミを集めてお金を稼ぐインクリメンタルゲームだ。対応プラットフォームはPC(Steam)で、ゲーム内は日本語表示に対応している。プレイヤーはゴミを集めてお金に変え、アップグレードしてゴミを増やし、世界をどんどん汚くしていく。

ゲームプレイでは、通行人が投げ捨てていくゴミを拾うことでお金を稼ぐ。拾う際にはクリックする必要はなく、カーソルを動かすだけで収集が自動でおこなわれ、お金になる。貯めたお金はアップグレードに使うことで通行人を増やしたり、ゴミの種類を増やしたりすることが可能。始めはたまに紙ゴミが捨てられるだけだったマップは急速に人が増え、ガムや犬のフンなどありとあらゆるゴミが投じられていくことになる。
ゴミの量が増えると同時に収入も加速していき、お金の単位はどんどんインフレしていく。自動でゴミを集めてくれるネズミを雇ったりして、ゴミの収集を自動化していくことも可能だ。海エリアが解禁されるとゴミが海に投じられるようになり、それを拾ってさらに稼ぐことも可能。そうして世界にどんどんゴミを増やしていくのだ。

本作は6月23日にSteamにてリリースされた。Steamユーザ―レビューでは本稿執筆時点で、約100件中94%が好評とする「非常に好評」ステータスを獲得。本作はゴミ収集がテーマであり、いちおう世界を綺麗にするのが目標ともいえる。しかし実際はゴミが多ければ多いほど儲かるため、プレイとしてはむしろどんどんゴミを増やすことに。そうしたジョーク的な面白さや、大量のゴミを集める爽快感がレビューでも好評を得ている。本稿執筆時点では1時間から2時間程度のプレイで終了できるボリュームとなっているが、開発元はアップデートでコンテンツを追加していくと発表しており、今後への期待の声も寄せられている。
そんな『Garbage Growth』を手がけたapepatrick氏はXにて、本作が予想をはるかに超える売れ行きを見せているとポストで喜びを表明。同ポストによると、もともと同作はitch.ioで開催されたリサイクルがテーマのゲームジャム「Lame Jam 59」に参加するため、短期間で作ったゲームだったそうだ。しかし49件の作品がエントリーしたなかで、満足度ランキングでトップに立てたため、制作を継続することにしたという。
そしてプレイヤーからフィードバックを得るため、制作初期ではデモ版の周知をおこない、RedditやX(Twitter)などで投稿。またWebブラウザ上でプレイできるデモ版を各所のブラウザゲームのポータルサイトで公開した。そしてデモ版のプレイデータを追跡し、50%以上のプレイヤーがデモ版をクリアしてくれるようになった時点で、Steamストアページを公開したそうだ。一方、TikTokやYouTube Shortへの投稿といった、本格的なマーケティングはほとんどしなかったという。
それでもSteamのパーソナルカレンダー機能経由などでストアページへの流入があり、リリース時には2000件のウィッシュリスト登録があったという。数百本ぐらいは売れるかもしれないと期待していたそうだ。
ところが本作は想定以上の売れ行きとなり、リリースから3日ほど経った6月27日朝の時点で、本作はすでに3000本の販売を達成したとのこと。ウィッシュリスト登録数より多く売れていることになり、開発者も驚いたようだ。「自分の“ゴミゲー”を予想よりずっと多くの人が楽しんでくれている(people seemed to enjoy my garbage game much more than I thought)」と語り、ゲーム内容を踏まえたジョークとともに喜びを表現している。

Steamではウィッシュリストの登録件数がゲームの注目度を計る指標のひとつとされるものの、実際どの程度売上に繋がるかは明確ではないとされる。ゲームのマーケティング調査機関GameDiscoverCoによると、ウィッシュリスト登録件数に対する販売本数の比率は中央値では17%になり、大抵の作品では大きく減少するという(関連記事)。またバラつきも大きく、「ウィッシュリスト登録は多かったのにまったく売れなかった」という開発者の嘆きの報告もしばしば見られる(関連記事1、関連記事2)。
そうしたなかでほとんどマーケティングに時間を使わなかったという『Garbage Growth』が、ウィッシュリスト登録件数を大きく上回る初動売上を記録するという、珍しい成功を見せたかたちだ。apepatrick氏によるとおこなった宣伝も、デモ版のフィードバックを得るためにやっていたそうで、気持ちとしては面白いゲームを作ることに集中していたという。「フィードバックをゲームに反映するのが大事だと思う」と、同氏が考える成功の秘訣を共有している。小規模なタイトルにおける、口コミの影響力の強さも垣間見える事例と言えるだろう。
なお本作については今後もコンテンツを追加していく予定で、次は月エリアを実装予定だという。思わぬ人気を得た『Garbage Growth』がどこまで人気を伸ばしていくか注目される。
『Garbage Growth』はPC(Steam)向けに配信中だ。ゲーム内は日本語表示に対応している。なおリリース記念セールとして、7月1日まで定価の10%オフとなる税込589円で購入可能だ。
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