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ゲームエンジン「Godot」公式、利用状況データをどどんと公開。採用タイトルはitch.ioで3万6000本超え、“Android版Godot”も過去1年で急成長か
ゲームエンジン「Godot Engine」を管理するGodot Foundationは5月6日、Godotの利用状況に関する統計データを発表した。

ゲームエンジン「Godot Engine」(以下、Godot)を管理するGodot Foundationは5月6日、Godotの利用状況に関する統計データを発表した。ダウンロード数や採用作品数など、さまざまな指標の変化が明らかとなっている。
Godotは、PC/モバイル/Web向けゲームおよびアプリを制作できる2D/3Dゲームエンジンだ。オープンソースとして提供され、完全無料で利用可能。開発にかかるコストは寄付によって賄われている。公式サイトのほかSteam/Epic Gamesストア/itch.ioなどで配布されているPC版に加えて、Androidで利用可能なモバイル版も用意されている。
近年急激にシェアを伸ばしており、特にUnityがゲームのインストール数に基づいた従量課金制度「Runtime Fee」を発表した際には、反発した開発者らがGodotへと流れる事態も発生するなど人気獲得の一因に。直近では『Road to Vostok』が開発途中でUnityからGodotへと乗り換えていたほか(関連記事)、デッキ構築ローグライク『Slay the Spire 2』はUnity製だった前作とは異なりGodotで開発されている(関連記事)。

5月6日、Godot Foundationの取締役およびGodotのレンダリングチームリードのClay John氏は、公式サイトにてブログ記事を投稿。十分な期間データを収集してきたとして、同エンジンの成長について公式の統計データを公開している。なお、ダウンロード数や作品数などが公式から示されるのは初めてとみられる。
John氏によれば、ゲームエンジン自体には追跡情報がないため統計を取るのは難しいとのことで、インストール数については配布プラットフォームごとのデータを収集し、提示しているかたちだ。まず、SteamとGoogle Playでは、半年ごとの累計インストール数が示されており、両プラットフォームで右肩上がりの増加をみせている。特にGoogle Playでは、2025年1月から2026年2月にかけて2倍以上の伸びが確認でき、累計約180万ダウンロードを記録している。


なお公式サイトからの入手については、ダウンロードののべ回数のデータを収集している。バージョンごとに計測されており、たとえば4.4.1などのパッチバージョンが出ると、4.4をダウンロードする人が非常に少なくなっているといった傾向も分かる。一方で、4.4のリリース後にも4.3のダウンロードはいくらか継続している。そのため、ユーザーはマイナーバージョンアップには慎重であるが、パッチバージョンには積極的であるといった状況も浮上しているとのこと。これはおおむね開発元の想定通りのパターンとなっているそうだ。
そして、Godotを採用した作品数についてもストア別に紹介されている。非公式データベースSteamDBで確認できるSteam上のGodot製ゲームは、2019年には56本だったところ、2023年から2025年にかけての3年間で、376本、819本、1229本と指数関数的に増加している。またitch.ioではさらに多くのゲームがリリースされており、手動で計測した2026年2月のデータでは、3万6500本が登録されているとのこと。


業界におけるゲームエンジンの採用率については、Game Developers Conferenceが3月に公開したレポートにて、Godotをメインで用いる開発者は全体の5%程度であることが示されていた。現在ではUnityやUnreal Engineなどの2大汎用ゲームエンジンのほか、独自/内製エンジンが主要な選択肢となっていることがわかる。とはいえ、新興のインディースタジオの開発者の回答ではGodotが11%となっているなど、存在感を高めている状況だ(関連記事)。Godotでは、Unityで用いられるC#などの言語よりも高速で学習しやすいとされる「GDScript」という専用言語を採用しており、初心者でも扱いやすい点が持ち味。小規模インディー開発で選ばれることの多いUnityを追うかたちで、大きな躍進を見せているわけだろう。
今年に入ってからも、前述した『Road to Vostok』や『Slay the Spire 2』など、大きな人気を獲得したタイトルがジャンルを問わずに次々と登場している。採用事例は今後さらに増えるとみられ、次なるGodot製の人気タイトルには注目される。
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