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Valve新ゲーミングPC「Steam Machine」では、やむを得ず“16GBメモリ1枚挿し”。品薄すぎて8GBメモリ×2のデュアルチャネル断念
Valveは6月23日、ゲーミングPC「Steam Machine」を発売した。本製品の16GBメモリはゲーミングPCでよく採用されるデュアルチャネル構成ではないことが明らかとなったが、その背景にはやむを得ない事情があるという。

Valveは6月23日、ゲーミングPC「Steam Machine」を発売した。日本においても、正規ディストリビューターを務めるKOMODOより販売中。内蔵ストレージ512GBモデルと2TBモデルが用意され、価格は18万9980円(税込)から(関連記事)。
本製品については、16GBメモリを搭載することが早くから公表されていたが、ゲーミングPCでよく採用されるデュアルチャネル構成ではない。その背景にはやむを得ない事情があったという。

Steam Machineは、SteamOSが採用されSteam向けゲームのプレイに最適化されたゲーミングPCだ。約16cm角のコンパクトなキューブ型筐体に、AMD製の特注セミカスタムデスクトップクラスCPUおよびGPUを搭載し、豊富な入出力も備えている。また、Steam Controller用のワイヤレスワイヤレスアダプターが組み込まれており、直接ペアリングできることも特徴だ。
本製品の開発においては、Steamユーザーが任意参加できるSteamハードウェア調査の集計データを参考にして、その性能の仕様が決定されたという(関連記事)。そんな背景もあってか、Steam Machineのメモリ容量は現在もっともユーザー数の多い16GBに設定されている。今回発売を迎え、その16GBメモリは8GB + 8GBのデュアルチャネル構成ではないことが明らかになった。

海外メディアDigital Foundryによると、Steam MachineのマザーボードにはSO-DIMM規格のメモリスロットが2つ用意されているが、搭載されているのは16GB(DDR5-5600)メモリ1枚なのだという。ちなみにSK Hynix製とのこと。
ゲーミングPCにおいては、同容量のメモリを複数使用するマルチチャネルにてデータ転送の帯域幅を増やし、パフォーマンス向上を狙う構成がよく採用される。特に2枚使用したデュアルチャネルは一般的だろう。Steam Machineも、仕様上はそうした構成が可能になっているが、シングルチャネルにて出荷されている。
その理由についてValveのハードウェアエンジニアYazan Aldehayyat氏は、8GBメモリの調達が不可能だったと説明した。より大容量のメモリの人気が高く、メーカーとしても利益率の高いそちらへ生産能力を振り分けている状況があるため、少なくともValveが求める規模での8GBメモリの調達は難しかったそうだ。なお、近年話題になっているAIインフラ需要の影響かどうかについては触れられていない。

Steam Machineの16GBシングルチャネル仕様は、やむを得ず妥協した結果だったというわけだ。ただしAldehayyat氏によると、実際のゲームプレイにおいてデュアルチャネルと比較するとパフォーマンスはほぼ同等(pretty comparable)で、CPUやメモリに特化したベンチマーク結果ほどの大きな差は出ないとしている。
なおDigital Foundryによると、Steam Machineのメモリをユーザー自身で換装する場合は、本体を大幅に分解する必要があり、作業の難易度が高いそうだ(SSDの換装は比較的容易とも)。ただ、デュアルチャネルではCPUパフォーマンスの向上を期待できるため、やってみる価値はあるだろうとしている。
Steam Machineは、KOMODO STATIONにて販売中。弊誌では、実機を使用したインプレッション記事(1・2)を公開しているため、そちらもチェックしてみてほしい。
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