Steamで大ブームの『タスクバーヒーロー』にて「誤BANされた」との報告相次ぐ。Steamのプロフに残る“ゲーム禁止”巡り混乱広がる

不正ユーザーの処分が進められている『タスクバーヒーロー』にて、「語BANされた」とする報告が相次いでおり、混乱が広がっている

タスクバーヒーロー』にてチート行為をおこなっているユーザーのBANが進められており、公式発表ではこれまでで5000人近くのユーザーがBANされている。しかし誤ってBANされたとする報告も相次いでおり、“開発者元の関係者とみられるアカウントもBANされたのでは”といった報告もあがるなど、検出の精度に疑念が寄せられている。

『タスクバーヒーロー』はデスクトップの片隅でドット絵のキャラが自動で冒険する、放置系RPGだ。対応プラットフォームはPC(Steam)で、基本プレイ無料ゲームとして配信中。基本的にプレイヤーは冒険者たちがモンスターなどと戦い、経験値や戦利品を拾得するさまを眺めるのみだが、ときおりスキルポイントを振り分けたり、アイテムを整理、強化したりしていく。

本作はゲーム内アイテムが、Steamマーケットで自由に取引可能なアイテムとしてドロップするのが大きな特徴だ。Steamにもともと備わっている出品機能を通して、ユーザー間でゲーム内アイテムの売買をおこなえる。取引に現実のお金が絡む仕様ということもあり、開発元は不正行為に対しては厳しく取り締まっていると公表(関連記事)。制裁したユーザーの数を定期的に発表している。6月5日時点では、累計で約5000人のユーザーに制裁がおこなわれたという。

ところがこの制裁が誤って課される、いわゆる“誤BAN”が相次いでいるとの報告がSNSなどで多数あがっている。Xでは配信者なども含め、まったく身に覚えがないのにアクセス禁止処分を受けたという訴えが多数ポストされているほか、Steam掲示板にも同様の報告が多数投稿。さらにSteam掲示板にて「開発者」タグ付きで投稿をおこなっていた、開発元のアカウントのひとつと見られるアカウントすら、ゲーム禁止処分を受けていることが確認されている。詳細は不明ながら、不正行為の誤検出が起こっている可能性はありそうだ。

開発元の告知によると、本作のプレイ中に特定のプログラムが起動していることが検知されると、実際の不正操作の有無にかかわらず、チート行為として検出されるルールだという。ただしチートプログラムの種類や方式は多岐に渡るためとして、実際に対象となるプログラムについては公開されていない。規制のすり抜けを避ける意図もあるのだろう。

なおユーザー反応の中には開発元が無作為にBAN処分をおこなっているのではないかといった疑念も生じている。しかし開発元が海外メディアThe Gamer向けに伝えるところでは、アカウント停止処分は具体的な検出記録に基づいており、複数の指標を組み合わせて総合的に判断しているという。

しかし誤BANが話題になっているSNSでは「配信用ソフトなど、一般的に無害と見なされているプログラムも検出対象になってしまっているのでは」とした推測や、「ゲーム実行中になんらかの理由で負荷が高まるとチート行為として検出されてしまうような不具合があるのでは」とした声もあがっている。本作はデスクトップ画面の一部でプレイする放置系のゲームであり、ほかのアプリを起動させつつ片手間に遊ぶケースは多いものと思われる。特定のアプリが不正ソフトとして検出されている可能性も疑われている状況だ。

なお、今回実際に課されている制裁は、Steamにおける「ゲーム開発者による禁止(ゲーム禁止)」と呼ばれる処分だと見られる。同処分はValveよりゲーム開発元に付与される権限によるもので、処分を受けたユーザーはゲームの起動およびオフラインプレイは続けられるものの、対象のタイトルでのオンラインプレイの禁止、もしくはSteamマーケットの取引の禁止といった措置がとられる。Steamの機能に基づく制裁ということで、処分はSteamアカウントに対しておこなわれる。同処分を受けた場合、第三者から閲覧可能なかたちで、Steamのプロフィールに記録として残る仕様だ。

Steamアカウントに不正利用者として記録が残るということで、今回の処分は本作のプレイに限った問題ではないともいえる。それだけに誤BANをうったえるユーザーより、処分解除を求める声も大きくあがっているのだろう。開発元は不当に制裁を受けたと感じているユーザーのために、異議申し立てのフォームを開設している。また「ゲーム開発者による禁止(ゲーム禁止)」は開発者が乱用した場合、Valveはゲーム禁止システムへのアクセスを取り消す権利を有していると案内されている。混乱が広がっており、今後の状況が注視される。

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Akihiro Sakurai
Akihiro Sakurai

気になったゲームは色々遊びますが、放っておくと延々とストラテジーゲームをやっています。でも一番好きなのはテンポの速い3Dアクションです

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