オープンワールド日本レース『Forza Horizon 6』では木なぎ倒し放題、ただし「桜の木」は倒せない。無敵の桜で文化リスペクト

『Forza Horizon 6』では走行中にほとんどの木を破壊可能ながら、桜の木は倒せないという。

マイクロソフトが5月19日に発売予定の『Forza Horizon 6』では、走行中にほとんどの木を破壊可能だという。一方で「桜の木」が破壊不可能になっている仕様が脚光を浴びている。

『Forza Horizon 6』はオープンワールド・ドライビングゲーム『Forza Horizon』シリーズの最新作だ。PC(Steam/Microsoft Store)/Xbox Series X|S向けに5月19日発売予定。世界各地を舞台としてきた同シリーズにて、『Forza Horizon 6』ではついに日本が舞台に。東京の市街地から峠道まで、さまざまなロケーションでのドライブやレースを楽しめる。

今回は本作のメディア向けプレビューが解禁され、とある仕様が注目を浴びている。ゲームのレビュー・分析系YouTubeチャンネルCultura VJを運営するAlex Nevárez氏は、先行プレイでの検証に基づいて本作の木に関する仕様を報告。本作では“森全体を破壊できる”ほど、さまざまな木や植物を破壊可能だとしている。一方で、桜の木だけは破壊できないと説明。続くポストでは、幹の太さに関わらず桜の木が破壊できないことを伝えている。

こうした仕様は、意図的な配慮だという。本作のデザインディレクターを務めるTorben Ellert氏がThe Japan Timesに語ったところによると、本作ではワールドマップを横断することが楽しく、やりがいのある体験になるように、ゲーム内のほぼすべての木を破壊可能にしているとのこと。しかしいくつかの種類の木は破壊不可能にしているそうだ。同氏は例として桜の木を挙げ、日本文化の象徴的な存在であるため、意図的に破壊できないようにしていることを説明した。さらに同氏によれば、プレイヤーが神社や文化的に重要な場所を走り抜けようとする誘惑に駆られないように、特定の寺院や文化的要素も(破壊などが可能な対象から)除外されているという。

本作では開発の早期段階から文化アドバイザーとして山下恭子氏を迎えたほか、開発チームも実際に日本を訪れて資料では見えてこない細部まで丁寧に観察しながら開発が進められてきたという(Xbox Wire)。文化面に細やかで敬意ある配慮がおこなわれていることがアピールされており、桜の木を破壊できない点もそうした方針の一環なのだろう。

日本を舞台とするゲームでは、たとえば『アサシン クリード シャドウズ』において先行プレイ映像で寺院や神社に置かれている祭壇などを破壊可能なことなどが報告されて国内外で物議を醸すことに。発売当日のアップデートで寺院や神社内のオブジェクトが破壊できなくなる対応がとられていた(関連記事)。

日本に限らず実在の地域をモチーフとする作品において、特に自由度の高いゲームではその地域の文化をないがしろにするようなプレイも可能となりうる。昨今ではSNSでプレイ動画が拡散されやすく、そうしたプレイスタイルが可能なゲーム自体に批判の目が向けられる状況も発生しうるだろう。『Forza Horizon 6』では日本らしさの再現と共に、文化面への配慮も慎重に検討されていることがうかがえる。

『Forza Horizon 6』は、PC(Steam/Microsoft Store)/Xbox Series X|S向けに5月19日発売予定だ。Xbox/PC Game Pass向けにも提供される。また、PS5版が2026年後半に発売予定となっている。

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Hideaki Fujiwara
Hideaki Fujiwara

なんでも遊ぶ雑食ゲーマー。『Titanfall 2』が好きだったこともあり、『Apex Legends』はリリース当初から遊び続けています。

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