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海外ゲーム開発者の「日本の皆さん、こんにちは」構文がXで流行。なぜか日本人狙い撃ちのゲーム紹介、英語の100倍伸びた例も
Xにて「日本の皆さん、こんにちは」から始まる海外のインディーゲーム紹介がにわかに増えている。個人ゲーム開発者によるポストが拡散したのがきっかけのようだ。

Xにて「日本の皆さん、こんにちは」から始まる海外のインディーゲーム紹介がにわかに増えている。個人ゲーム開発者Hasan氏による『Leafborn』の紹介ポストがきっかけのようだ。
『Leafborn』は、1万枚の葉によって構成された存在を操る3Dローグライトアクションゲームだ。浮遊島が点在する宇宙「The Canopy」を舞台に、プレイヤーは生命エネルギーを奪うロボットに立ち向かっていく。1万枚の葉で構成されたキャラクターが、戦闘中にさまざまなフォームへと変身するシステムが特徴で、人型で体の一部を飛ばしたり、竜巻になって敵を吹き飛ばしたりなど、フォームに応じて攻撃スキルが変化。連なる葉のフォームでは空を飛ぶこともできるようだ。ランごとに新たなフォームを獲得し、スキルを自由に組み合わせ、The Canopy の最奥へ到達するのだ。
そんな本作について、開発を手がけるHasan氏が5月13日にXに紹介ポストを投稿。「日本の皆さん、こんにちは」から始まるポストでは、同作の特徴が端的に日本語で紹介されている。このポストは瞬く間に拡散され、本稿執筆時点で約9000いいね、約120万インプレッションを記録。Steamストアページが公開された4月に英語でもポストされていたが、同ポストは約200いいね、約1万インプレッションに留まっている。今回の日本語ポストは単純計算で英語ポストの100倍以上の注目を集めたかたちだ。
Hasan氏はトルコを拠点とするゲーム開発者であり、日常ではトルコ語を話すそうだ。友人から「日本の人たちはきっと気に入る」と言われて、『Leafborn』について日本語で発信するようになった様子。5月から何度か日本語で投稿していた様子が確認できる。日本語の投稿にはGoogle翻訳のみを使用したとのことだ。
Xには3月末からタイムラインの自動翻訳機能が実装されており、英語の投稿でも日本語圏に広まる事例が増えている。しかしこのポストは原文から日本語であり、あえて“日本語で投稿”して注目を集めたのは興味深い。今回のポストは拡散されたことによって、海外の言語圏にも広まったようだ。日本のXユーザー数が世界2位であることも影響しているだろう。また日常生活では聞くことのない冒頭の丁寧な挨拶も注目を集めた一因かもしれない。
そしてこの拡散を受け、そのほかの海外在住インディーゲーム開発者も「日本の皆さん、こんにちは」から始まる日本語のゲーム紹介ポストを投稿しており、にわかに流行の兆しを見せている。元になったポストと同様に、ゲームの特徴を3つほど端的に紹介するのが定型となっている。
『Lost & Found』は、ShaggyBearGamesが手がけるミステリーアドベンチャーゲームだ。プレイヤーは、遺失物取扱所の職員となり、町の人々に話を聞き、落とし主に返していく。ただし、嘘をつく人もおり、正しい持ち主を見抜かなければならない。正しく返すことができればそれぞれの落とし物に隠された物語が明らかになっていく。2D、3D、ドット絵、クレイ風などさまざまなビジュアル表現が融合したハイブリッドアニメーションが特徴だ。なお、ゲーム内は日本語表示に対応している。
『HELLREAPER』は、Awesome Games Studioが手がける横スクロール型のダークファンタジーアクションゲームだ。プレイヤーは高位天使を犠牲に生み出された「ヘルリーパー」となり、地獄の軍勢との戦いに挑んでいく。武器を鍛え、魔術を習得し、遺物を見つけることで自身を強化し、強大なボスを倒すのだ。奥行きを感じさせる滑らかな2Dアニメーション、緻密な手描きアート、ハイスピードながらも精密さを求められるバトルが特徴だ。ストアページではローグライクタグがついているため、ランダム要素もありそうだ。ポストでは日本語対応であることもアピールされている。
『流砂(Shifting Sands)』は、Silent Sunが手がける見下ろし視点の脱出型ツインスティックシューターだ。プレイヤーは砂漠を拠点とするスカベンジャーの一人となり、砂漠に墜落した貨物船からスクラップを持ち帰ることが目的となる。ただし、バックパックスロットには限りがあり、砂漠は毎日変化してしまう。厳選して持ち帰ったスクラップで装備品をアップグレードし、再びお宝を漁りに砂漠へ向かうのだ。会話や行動によって関係性が変化していくNPCなども特徴となっている。なお、ゲーム内は日本語表示に対応している。
『ドドダックの冒険〜オリタタミワールド(Dodo Duckie)』は、Samhith氏が率いる小規模スタジオBornMonkieが手がける、2Dと3Dを切り替えて進むアクションパズルゲームだ。主人公となるのは2Dワールドに住むかわいいアヒル。宇宙人にさらわれてしまった友達を救うため、カピバラさんの魔法の帽子をかぶり、3Dワールドに飛び込んでいく。プレイヤーは自由に2Dと3D視点を切り替えることができ、たとえば3Dでは離れた足場でも2Dにすることで進行できるようになる。ジャンプしたり、飛んだり泳いだり、スピンアタックしたり水鉄砲を放ったりなど多彩なアクションでパズルを解くのだ。「ガァ」と鳴く専用ボタンや多数のおしゃれな帽子も用意されている。なお、ゲーム内は日本語表示に対応している。
『Dungeons With Friends』は、Brazey氏が手がける最大4人協力プレイ対応のマイク必須ローグライトアクションゲームだ。プレイヤーは操り人形の魔法使いとなり、マイクに呪文を叫ぶことで邪悪なロボットが跋扈する塔に挑む。マイクに向かって呪文を叫ぶことで魔法が放たれるシステムが特徴で、修飾子呪文により詠唱時間が長いほど強力な魔法になっていく。複数属性にわたる数十種類の呪文をマスターし、属性別のフロアを突破するのだ。
そのほかにも「日本の皆さん、こんにちは」から始まる紹介ポストがいくつも投稿されているため、興味のある方は閲覧するのもいいだろう。ちなみに、ひらがな表記で「日本のみなさん、こんにちは」でも、いくつか紹介ポストが確認できる。とはいえ、きっかけになった『Leafborn』の紹介ポストに倣って、漢字でのポストが多いようだ。
さらに、『Leafborn』のポストは日本のみならず、アラビア語圏まで到達。サウジアラビアのゲームマネージャー兼配信者MaruChan氏にも届いている。ゲームのマーケターとしても活動する同氏も述べているように、複数言語で宣伝するのは有効な手段だ。一方で同氏は、母国語のユーザーを忘れないことが重要であるとしている。内情や性質、好みや傾向など、カルチャーを知っていることは母国の強みである。プレイヤー像としてイメージしやすいのはやはり母国語圏のユーザーだろう。母国語も外国語も含めた、バランスのいいマーケティングが求められるかもしれない。
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