人気サバイバルゲーム『Don’t Starve Together』Steam版がひっそりと公式日本語対応。非公式日本語化Modが“公式化”

 

デベロッパーのKlei Entertainment(以下、Klei)は4月25日、サバイバルゲーム『Don’t Starve Together』Steamストアページを更新。日本語含む多数言語を対応済みへと変更した。ただし、その実装はやや特殊なかたちになっている。


『Don’t Starve Together』は、人気サバイバルゲーム『Don’t Starve』にマルチプレイ要素を導入した作品だ。スタンドアロン拡張パックという位置付けにあり、プレイするにあたってオリジナル版を所有している必要はない。プレイヤーは、それぞれ特性が異なるキャラを一体選択し、プレイするたびに環境が変化する不思議な島にてサバイバルをおこなう。食事・クラフト・拠点作成などをこなしつつ、1日でも長く生き延びるのだ。

本作は約1年半の早期アクセス配信期間を経て、2016年4月にPC(Steam)向けに正式リリース。長らく人気を博し、2022年5月には国内Nintendo Switch向けに、日本語にも対応してリリースされた。しかし、PC(Steam)版については公式日本語対応がなされておらず、日本語でのプレイをするためには有志による日本語化Modに頼るしかなかった。開発元Kleiは弊誌の質問に対して、PC版も日本語対応を検討していることを明かしており、実装が待ち望まれていた(関連記事)。

そして4月25日、本作のSteamストアページが突如として更新。日本語含む多数の言語が対応済みと変更された。実際にゲームを起動してみると、オプションのLanguages(言語)の項目には日本語との表記がある。


ただし、日本語は「Steam Workshop Collections」なる分類に入れられている。日本語のボタンをクリックすると、ユーザーは開発元が作ったワークショップコレクションに誘導され、そちらに日本語対応Modのリストがまとめられている。つまり、ゲーム側から公式に“非公式日本語化Mod”へ誘導するかたちでの実装となっている。日本語で本作をプレイしたいユーザーは、SteamワークショップからModを導入。ゲーム内で適用する仕組みだ。

本作Steamストアページの対応言語表示が更新されたのは、4月25日と見られる(SteamDB)。しかし、4月9日以降には本作に向けてアップデートが配信された様子はなく、ストアページ更新以前からひっそりと、ゲーム内では現在の形式での日本語対応がなされていた可能性はありそうだ。「非公式Modの公式化」という特殊なかたちにせよ、本作は“公式日本語対応”を果たしたと見てよいだろう。

『Don’t Starve Together』は国内ではPC(Steam)およびNintendo Switch向けに配信中。