MrSuicideSheepは2月6日、『Sheepy: A Short Adventure』を配信開始した。対応プラットフォームはPC（Steam/itch.io）。リリース後には多くのユーザーから注目を集め、Steamではさっそく「圧倒的に好評」ステータスを獲得しているようだ。
『Sheepy: A Short Adventure』はドット絵で描かれる2Dアクションゲームだ。本作の舞台となるのは、文明が崩壊し人類が消えてしまったような世界。そこではある日突然、捨てられた羊のぬいぐるみが命を宿し目覚めることになる。プレイヤーはこのぬいぐるみ「Sheepy」となって、荒廃した世界を探険していく。
本作のゲームプレイではジャンプアクションなどで障害を乗り越え、先に進んでいくことを目指す。ゲームが進めば、2段ジャンプなど新たなアクションも習得可能。ボスのような存在と戦う要素も用意されている。また道中には、人類が残したと思われる文書や音声通信記録が点在。この記録などを通して、過去に何が起きたのかというストーリーが描かれるようだ。
本作は2月6日にPC向けに無料配信を開始。高品質かつ無料ということもあり、多くのユーザーから注目を集めているようだ。本稿執筆時点のSteamユーザーレビューでは、1961件中99％が好評とする「圧倒的に好評」ステータスを獲得している。美麗なグラフィックやゲーム内音楽と連動した演出、操作性の良さなどで評価を受けており、無料作品とは思えないといった称賛も寄せられている。
本作を手がけるのは、個人開発者のThomas Lean氏および音楽専門YouTubeチャンネルのMrSuicideSheepだ。同チャンネルのマネージャーであるRob Thomas氏が本作のプロデューサーを務め、Lean氏と共同するかたちで本作の開発が進められたようだ。本作の開発は2020年11月ごろに始められ、2021年にはデモ版が配信。そして約3年ほどが経ち、このたび正式にリリースされたかたちとなる。なお本作は、『Celeste』や『Little Nightmares』などの作品から影響を受けているとのこと。
海外メディアGamesRadar＋のインタビューによると、ゲーム開発者のThomas Lean氏は本作のような本格的なゲーム開発に携わるのは始めてだったとのこと。このため開発には多くの時間を要したようだ。また本作が無料で配信されたのは、開発メンバーがコンテンツを無料で提供することにこだわっていたからだという。MrSuicideSheepがYouTube上などで音楽を無料公開しているように、開発メンバーのこれまでの作品に対する考え方が反映されているようだ。なお今後の展開について、Lean氏は同インタビューで、しばらく本作のデバッグ作業に集中し、その後は少し活動を休むつもりと語っている。
『Sheepy: A Short Adventure』はPC（Steam/itch.io）向けに配信中だ。Steamでは無料で、itch.ioではユーザーが価格を決めるName your own price方式で配信されている。
