ビール工場経営シム『Beer Factory』人を集めるもバグの多さから「賛否両論」スタートに。開発元は改善を約束し連日のアプデ

 

パブリッシャーのCreativeForge GamesおよびPlayWay S.A.は1月10日、AKELが手がける『Beer Factory』を配信開始した。対応プラットフォームはPC(Steam)。価格は税込2100円で、1月18日まで10%オフとなる税込1890円で購入可能だ。ゲーム内は日本語表示に対応している。

本作は2000人を超える同時接続プレイヤー数を集めるなど好調なスタートを見せたものの、バグが多い点などに批判が寄せられ、Steamユーザーレビューでは「賛否両論」ステータスの滑り出しとなっている。一方開発元はアップデートでの改善を約束している。


『Beer Factory』はビール工場経営シミュレーターだ。プレイヤーは廃工場を買い取った経営者となり、ビール工場を建設。機材を揃えてオリジナルビールを流通させる。ビールは麦芽やホップなどの比率を自由に変え、スパイスを加えるなど好みのレシピで製造することができる。好みのフレイバーのビールで市場を席巻し、ビール帝国を築き上げるのだ。

ゲームは、いくらかの資金のほかには何も所持していない状態から始まる。プレイヤーはまず廃工場を掃除し、下請けとして開業資金を稼いでいくことになる。自らフォークリフトを操り、仕入れた麦芽を粉砕機に投入。パレットに積んだ製品をトラックに運び、出荷する。そうしてお金を貯め、タンクや充填機など、ビール造りに必要な備品を買い揃えていき、自らのビールの醸造をおこなう。

また本作では従業員を雇うことができる。従業員には代わりに仕事をさせることができるが、雇いたての状態では難しい仕事を任せることはできない。床掃除など簡単な仕事から経験を積ませ、スキルを磨かせていくのだ。多くのスキルある従業員が育てば、プレイヤーの負担も減っていくだろう。


本作は昨年3月にデモ版として『Beer Factory – Prologue』がSteamにて配信されている。同作は『Beer Factory』の冒頭1時間ほどが遊べる内容であり、Steamユーザーレビューでは1700件以上のレビューを集め、うち89%が好評とする「非常に好評」ステータスを獲得。フォークリフトを動かして工場で働くシミュレーターゲームのデモ版として好評を得た。

そうして満を持して発売された本作だったが、発売後約3日を経た本稿執筆時点でSteamユーザーレビューは351件中58%が好評とする「賛否両論」ステータスとなっている。同時接続プレイヤー数はピーク時で2428人を記録(SteamDB)しておりなかなかのプレイヤー数を集めているものの、評価としてはやや振るわないかたちだ。レビュー内容においては、バグが多いとする報告が目立つ。ゲームの進行が阻害されるバグに遭遇し、快適に遊ぶことができないといった不評が寄せられているかたちだ。

一方開発元は各ユーザーレビューへの返信にて、問題を解消するアップデートを約束している。実際に発売以来、毎日複数回のアップデートがおこなわれており、さっそく課題の解消に取り組んでいることが見受けられる。ユーザーからは不評レビューにおいてもコンセプトを評価する意見が散見され、本作は今後の改善が期待されるところだ。


『Beer Factory』は、PC(Steam)向けに配信中。なおリリース記念セールとして1月18日まで定価2100円のところを10%オフの1890円で販売中だ(いずれも税込)。