東方二次創作居酒屋経営シム『とうほう夜雀食堂』Nintendo Switch版2024年5月2日発売へ。ミスティアが屋台を切り盛りする、幻想郷での経営と交流

 

パブリッシャーのPhoenixxは12月16日、『とうほう夜雀食堂(東方夜雀食堂 – Touhou Mystia’s Izakaya)』Nintendo Switch版を2024年5月2日に発売すると発表した。発表にあわせて、予約も開始されている。

『とうほう夜雀食堂』は、ミスティアがお店の再起を目指して居酒屋を経営していく、居酒屋経営シミュレーションゲーム。上海アリス幻樂団による「東方Project」の二次創作作品である。本作の主人公であるミスティア・ローレライは、「歌で人を狂わせる程度の能力」をもつ夜雀の妖怪だ。原作においても、八目鰻の屋台を経営する姿が描かれている。

本作の舞台となる幻想郷では、ミスティアが女将として経営する「夜雀食堂」が人気居酒屋となっていた。しかし、ある日1人の迷惑な客が来訪。彼女の暴走により、店が壊滅してしまう。事件によって実力不足を痛感したミスティアは、幻想郷の各地で屋台を運営。八雲家から背負った負債も抱えながら、お店の再興を目指して奮闘していく。幻想郷での居酒屋経営が描かれる。


ミスティアは幻想郷の住人たちと交流しながら、毎夜居酒屋を営業する。本作には大きく分けて、夜と昼のパートが存在しているようだ。居酒屋の営業時間である夜には、女将として店を回す。まずは持っているレシピと仕入れの状況を考慮して、メニューを決定。注文にあわせて料理や飲み物を提供することで、少しずつお店を大きくしていく。通常の客以外に、ミスティアの店には幻想郷の名のある住人たちも訪れる。

彼女たちはメニューではなく自分の好みを注文してくるが、要望に応えられるとスペルカードが発動。ルーミアを満足させると肉系の食料が獲得できるなど、メリットがあるようだ。要素としては、屋台の出店先が選択可能。特定のキャラクターには、お店のスタッフとして働いてもらうこともできる。


また居酒屋の営業時間外である昼にはマップ上を歩き回り、材料を仕入れていく。マップ上にいる幻想郷の住人たちとのコミュニケーションを深めると、新たなレシピや材料が獲得できる。夜のために仕入れを進めながら、キャラクターたちと親睦を深めることでお店のレシピを拡充していくのだ。最初は行動範囲が限られているものの、ストーリーの進行にあわせてロケーションが開放。ドット絵で表現された東方のキャラクターや幻想郷のロケーションなども本作の特徴だろう。


本作を手がけている二色幽紫蝶は、中国のゲーム開発チームだ。過去作としては、『東方夢零魂』『東方華彩乱戦2』など東方Projecetの二次創作作品をリリースしてきた。また本作は『東方夜雀食堂 – Touhou Mystia’s Izakaya』としてPC(Steam)向けに配信中の作品だ。Steamでは2021年10月に正式リリース。その後DLCもリリースされてきた。またユーザーレビューでは、記事執筆時点で1万6419件中97%の好評を得てステータス「圧倒的に好評」を獲得している。ユーザーレビューを見る限りでは可愛らしいグラフィックや雰囲気などが評価されているようだ。

Nintendo Switch向けの『とうほう夜雀食堂』では、Steam版ではDLCだったコンテンツがすべて収録。またSteam版では翻訳の甘さを指摘する声もあったが、Nintendo Swtich版では日本語への完全対応も果たしているそうだ。


『とうほう夜雀食堂』はNintendo Switch向けに2024年5月2日リリース予定。通常版はダウンロード版が税込3520円、パッケージ版が税込4510円。限定特装版は税込9130円となっており、セレクトオリジナルサウンドトラックや割烹着を着たミスティアのフィギュアストラップなどが付属する。また各店舗でのオリジナル特典なども予定されているそうだ。