都市開発シム『Cities: Skylines II』にて「市民が堂々と車道を渡りまくる現象」発生。超大渋滞、歩道橋ガン無視など都市は混沌模様

 
Image Credit: Droviin on Reddit

Cities: Skylines II』にて、市民が横断歩道のない車道を堂々と渡る不具合が複数報告されている。時には大渋滞を引き起こしたり、歩道橋をわざわざ無視して車道を渡ったりする場合もあるようだ。海外メディアPCGamesNが伝えている。


『Cities: Skylines II』は、高い評価を得た都市開発シミュレーションゲーム『Cities: Skylines(シティーズ:スカイライン)』の続編だ。プレイヤーは居住区やインフラなどを整備し、さらに産業を活性化させながら街を一から建設。市民の生活や経済などが複雑にシミュレーションされ、それらのニーズや状況変化に対応しながら街を発展させていく。

本作にて不具合と見られる奇妙な市民の挙動が報告され、注目を集めている。横断歩道のない車道を、市民たちが堂々と渡ってしまうという現象だ。たとえばRedditユーザーのashrafiyotte 2氏が報告した下記の投稿では複数の市民が車道を横断。やむを得ず止まった車によって大渋滞が引き起こされている。


また下記の別のRedditユーザーDroviin氏も同様の現象を報告。こちらはよりカオスな状況で、無数の市民が車道を塞ぐ事態に発展。さらに何もなさそうな町の一角がお祭りのような大混雑を見せる様子も見られる。両氏は都市や交通の最大の問題は市民だといい、交通規則を無視する歩行者(jaywalker)に頭を悩ませているようだ。


そのほか、わざわざ近くの歩道橋を無視して危険な道路横断を見せる例もあるという。下記RedditユーザーBackslasherton氏は時間をかけて歩道橋を作り、横断歩道を撤去したと報告。歩行者待ちで交通が止まらないといった効果を見込んだのだろう。しかし市民たちは立派な歩道橋を横目に、横断歩道のない車道を堂々と横断。せっかくの歩道橋ながら交通への効果は見込めなそうだ。


本作では車両や市民の移動経路に関するAIも強化されているという(関連記事)。直線距離だけでなく、移動時間や快適性などから総合的に判断されて、経路が選択されているそうだ。一方で、上記で報告されたような挙動を見るに、少なくとも徒歩での移動経路選択には問題が発生している様子。交通事故のリスクや交通規制などが判断基準としてAIに考慮されていないのかもしれない。

本作では発売直後から、市民が飼い犬を捨てまくり野良犬集団が発生するなどの不具合報告が寄せられていた。今回の車道横断問題も、本作の市民が荒々しい生きざまを見せてしまう不具合といえそうだ。なお野良犬大量発生については、先週11月10日のアップデートにて修正に至っている。今回報告が寄せられている車道横断問題については本稿執筆時点では公式による案内はないものの、今後対応がおこなわれることだろう。

なお本作では発売前の「目標とするベンチマークに達しないままリリースされる」との告知どおり、最適化不足を抱えたままのスタートとなり、パフォーマンス問題は大きな課題となっている。開発元は発売後毎週にわたってパッチを展開し、不具合修正や最適化を進めてきた。新たなパッチも近日中に配信予定とされる一方で、今後は作業に時間のかかる大きな修正に集中して取り組まれることが伝えられている