暗鬱中世タクティカルRPG『BEAST』正式発表。疫病が蔓延する世界を冒険、闇へと堕ちるか正気を保つか

 

デベロッパーのFalse Prophetは9月22日、戦略RPG『BEAST』を国内向けに正式発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)で、2024年配信予定。ゲーム内は日本語表示に対応する。

『BEAST』は、疫病と異端が蔓延する中世の世界を舞台にする戦略RPGだ。主人公は、10年もの捕虜生活から祖国に帰還した軍人アントン・サバドス。彼は、ルリウス王から疫病に関する重大な任務が与えられ、カルパティア山脈の暗黒地帯へと向かう。

その一方で、ルリウス王の養子であるニコライ王子が、アントンの任務を阻止すべく動き出す。ニコライは、特権的な立場をもってルリウス王を支えてきたが、王の凶悪な過去を知ったことで、自らが担ってきた役割に疑問を抱いている。本作では、アントンと敵対するニコライ王子の運命が絡み合い、ふたつの側面から物語が描かれるとのこと。


本作にてプレイヤーはアントンとなり、部下を率いてカルパティア山脈の荒廃した地域を冒険。道中ではさらなる味方を集めたり、武器や装備を手に入れたりできる。そして都度与えられる目標を達成すべくバトルに挑む。バトルシステムの詳細は現時点では不明ながら、ターン制にてハイペースで進行するとのこと。公開されたスクリーンショットなどからは、ユニットを戦略的に配置し多彩な装備で戦うことがうかがえる。

また、本作には狂気(Insanity)システムが用意され、バトル中にはモラルに関する難しい選択に迫られるという。アントンは、内に秘めた悪魔や過去の呪われた記憶と戦うこととなり、プレイヤーの選択によって闇へと堕ちるのか、正気を保つのかが決まる。超自然的な力を受け入れ闇に堕ちると、短期的には大きな力を得られるが、正気を保つことは仲間の健康状態を維持することに繋がる。さらに、その選択はバトルだけでなく、物語にも影響していくそうだ。


本作の開発元False Prophetは、ポーランドに拠点を置くインディースタジオ。『Shadow Warrior 3』や『Sniper: Ghost Warrior Contracts』『The Medium』といった作品に携わった経験をもつ、ベテラン開発者らによって設立された。本作『BEAST』では、これまでになかったゲームプレイメカニクスと奥深い物語性によって、戦略RPGジャンルの再定義を目指しているとのこと。

『BEAST』は、PC(Steam)向けに2024年配信予定だ。なお、現在開催中の東京ゲームショウ2023では、インディーゲームコーナーにて本作が出展されている。