『ディアブロ4』の「シーズン乱入バグ」悪用者にBAN処分下ったとのユーザー報告あがる。開発元も悪用者への処罰を示唆

 

ディアブロ4』にて、「本来入れないシーズン外(エターナル)キャラで、シーズンモードに入れてしまう」バグが発生。不公平さを招くバグの悪用に、処罰が下っているようだ。

『ディアブロ4』は、人気ハクスラARPGシリーズ『ディアブロ』の最新作だ。本作の舞台は前作『ディアブロ III』から数十年後となる。グラフィックを大幅にパワーアップし、マップをオープンなフィールドとして多数ダンジョンなどを実装。過去作の魅力を踏襲しつつ、豊富なキャラクターカスタマイズや、さまざまなゲームプレイ要素を盛り込んで新たな冒険が描かれる。また、現在本作ではシーズン1「災厄のマリグナント」が開催中だ。


本作において「バグを悪用していたユーザーに対するBAN処分が実施されている」との報告があがっている。本作のバグについてはしばしば語られるものの、特に大きな話題となったのが「エターナルキャラによるシーズン乱入バグ」である。

本作では基本モードとなるエターナルとシーズンは切り分けられている。シーズンモードにエターナルキャラは参加できず、シーズン用の新キャラを作ることが必須となる。しかし、乱入バグが発生するとエターナルキャラがシーズンモードに入れてしまい、装備などを受け渡しできるという。エターナルキャラで集めていた強力な装備などがシーズンモード内で利用できることになり、競争の側面もあるシーズンモードにて不公平なアドバンテージを得られてしまうわけだ。

「全プレイヤーが心機一転やり直し」との根本的なシーズン設計をゆるがすバグであり、海外の本作プレイヤーらやメディアを中心に大きな話題となった。なお、同バグについては開発元による修正が実施された様子で、現在は“乱入”自体は可能であるものの、アイテムのやりとりなど悪用できそうな行為に大幅な制限がかかったとのユーザー報告もあがっている。


さらに8月5日には「バグを利用していたプレイヤーがBAN処分を受けた」とのユーザー報告があがり、注目を集めた。報告者はRedditにて、BANされたのは友人であるとしつつ、開発元から「バグの悪用によるBAN処分だった」と理由説明があったそうだと伝えている。また、同スレッドには、同様にBAN処分を受けたプレイヤーを知っているとの別ユーザーからの報告もあがっている。同スレッドには多数の反響も寄せられており、おおむね「悪用者は処分されて然るべき」との論調にまとまっているようだ。

なお、開発側からもバグ悪用者には処分を下すとの告知がなされている。同バグに触れた本作公式フォーラム投稿にて、Blizzardコミュニティ部門のアソシエイト・ディレクターを務めるAdam Fletcher氏がコメントを返している。Fletcher氏は「問題はすでに修正済みであり、問題に関わった一部プレイヤーアカウントに対して(なんらかの)措置をおこなった」と報告した。ユーザー報告とあわせれば、実際にバグ悪用者に重い処罰が与えられた可能性は濃厚。そうした悪用できそうな不具合を発見した際は、できるだけ発生を避けたり開発元に報告するのがよいだろう。

なお、『ディアブロ4』に向けては現地時間8月8日、アップデートパッチ1.1.1が配信予定。こちらでは、ソーサラーおよびバーバリアンを中心とした全クラス向けに、強化中心のバランス調整がなされる予定だ(関連記事)。また、多数バグ修正も盛り込まれる。

ディアブロ4』は、PC(Battle.net)/PS4/PS5/Xbox One/Xbox Series X|S向けに発売中。