『Dead by Daylight』新チャプター「苦しみのメカニズム」発表。新たな殺人鬼スカルマーチャントは、ドローンを操る現代の切り裂き魔

 

Behaviour Interactiveは2月16日、『Dead by Daylight』の新たなチャプター「Tools of Torment(苦しみのメカニズム)」を発表した。新たに登場する殺人鬼は、ドローンを操り生存者を追跡するThe Skull Merchant(以下、スカルマーチャント)だ。新生存者は本作初となる姉弟で登場する。「苦しみのメカニズム」は、日本時間の3月8日午前0時に実装を予定している。




現代テクノロジー駆使する新殺人鬼

「苦しみのメカニズム」にて新たに登場する殺人鬼は、日本人の父を持ち、現代のテクノロジーを操る切り裂き魔のスカルマーチャントだ。スカルマーチャントはビジネス界において、アドリアナ・イマイという名で知られている実業家である。アドリアナは北海道からブラジルに移住した日本人の父と、ブラジル人の母の間に生まれた。幼い頃から非常に優秀で頭脳明晰だった彼女は、常にクラスでもトップの成績をおさめている。その一方で、強すぎる競争心と暴力的な言動が目立ち、学校では注意の対象となることがしばしばあった。

アドリアナの父親は漫画家として活動していたものの、出版社が経営破綻するなど苦しい状況が続いていた。アドリアナはそんな状況の中でお金を稼ぐ方法を見出し、漫画に特化したウェブサイトを立ち上げ成功をおさめる。しかしアドリアナの努力も虚しく、父親は未発表の原稿を残し、家を出ていってしまう。その後、彼女は投資や経済を学び、逆境を乗り越えるように自力で莫大な富を築いていった。会社経営に没頭する傍ら、アドリアナは父親の残した原稿への理解を深めていく。そこに描かれていたのは、父親が悪夢からインスピレーションを得た、ダークで恐ろしい世界観の漫画だった。

父親の影響もあってか、彼女が幼い頃から持ち合わせていた、暴力的な一面が徐々に顔をのぞかせていく。ビジネスパートナーを残酷な武器でバラバラにしたことを皮切りにして、アドリアナは獲物を狩る行為を繰り返すようになっていったのだ。彼女はその狩りにスリルを感じると同時に、快感を覚えるようになっていった。そうして現代の切り裂き魔、スカルマーチャントは誕生した。



新殺人鬼はドローンで追う

そんなスカルマーチャントは、本作初となる現代テクノロジーを扱う殺人鬼だ。彼女がもつ「空中の目」という特殊能力は、4つのドローンを配置して生存者を偵察する。ドローンを駆使することで、執拗に生存者を追跡していく殺人鬼のようだ。ドローンに発見された生存者の居場所は、スカルマーチャントに感知されてしまう。生存者は居場所を特定される前に、ドローンをハッキングして無効化する必要がある。

ドローンはすべて彼女が自作したものであり、過去に仕留めた獲物の頭蓋骨が使用されている。自らの残虐性を誇示するかのような姿によって、見る者を震え上がらせるのだ。その不気味なドローンは、彼女の父親が残した漫画作品「ソンアドレス・ソンブリオス」から強く影響を受けている。その漫画には、悪夢のような世界で弱者を狩る女性が、頭蓋骨や骨からつくられたドローンを使用する内容がある。スカルマーチャントの狩りのコンセプトは、まさに父親の作品からインスピレーションを得たものとなっているのだ。



新生存者は姉弟で登場

父親と強い結びつきがある殺人鬼が登場する一方で、新たな生存者もまた、家族の絆で結ばれた姉弟が登場する。姉タリータ・リーラと弟レナート・リーラは、ブラジル出身の生存者だ。カイトショップを営みながら、地域の子どもたちに凧揚げを教えているこの姉弟は、ともに霧の森へと引き込まれてしまう。

姉弟は前向きで機転が利き、思いやりのある献身的な性格。自らの欲望を満たすことしか考えていないスカルマーチャントとは、対照的に描かれている。周囲と協力することに長けており、ほかの生存者と効果を共有できるパークを所持しているとのこと。それぞれがパークを使うことで、お互いに恩恵を受けることができそうだ。2人の長所が反映された性能となっており、生存者がチームワークを発揮するための一助となりそうだ。



“表裏一体”の殺人鬼拠点

新チャプターでは、既存マップの「シェルター・ウッズ」に、「The Skull Merchant’s Hunting Camp(スカルマーチャントの狩猟拠点)」が追加される。放棄された複数の輸送用コンテナが使われたこの狩猟拠点には、表と裏の顔をもつスカルマーチャント、アドリアナ・イマイの歪んだ世界がそのまま反映されている。

上部のコンテナは彼女のエグゼクティブ・スイートとなっており、清潔で豪華な内装に、高価なインテリアが備わっている。その下に広がるのは薄暗い作業スペースで、油や血にまみれながらスカルマーチャントが道具いじりをおこなう場所だ。さらには恐ろしい戦利品が多く保管されており、ひとつの拠点でありながら、上層と下層で対照的なつくりとなっている。舞台を再び現代へと移し、現代テクノロジーが生み出す恐怖は、本作に新しい風を吹き込みそうだ。


『Dead by Daylight』の新チャプター「苦しみのメカニズム」は、日本時間の3月8日に実装を予定している。本実装される前に、パブリックテストビルド(PTB)が配信される可能性もある。さらなる詳細情報の公開に期待したい。