ホラーサイケRPG『EXIT VEIL(イグジット・ベール)』正式発表。タロットのデッキで戦う『TOKYO DARK』開発元の新作

 

インディースタジオのCherrymochiは7月12日、ダーク・サイケデリックJRPG『EXIT VEIL(イグジット・ベール)』を正式発表し、Kickstarterキャンペーンを開始した。対応プラットフォームはPCで、Kickstarterでのストレッチゴールの達成状況によってはコンソール版も開発される。配信時期は2024年10月とのこと。


『EXIT VEIL』は、3D探索や、ヒーリングに着目したターン制バトル、タロットカードの要素をもつダーク・サイケデリックJRPGだ。主人公は、トーリという名の若い女性。彼女は、現実世界から切り離された、崩壊し腐敗していく領域へと迷い込む。元の世界へと戻るには、その腐敗の根源を鎮め、すべての領域を癒す必要があるという。

本作にてプレイヤーは、三人称視点でトーリを操作し、暗い領域を探索する。アーキタイプ・エグレゴア・サービター・ダイモン・エンジェル・マシーンエルブズという6つの領域が存在し、その広大な環境は、西洋のオカルトや秘教、サイケデリック文化からインスピレーションを得て構築されているとのこと。そしてトーリは、何らかの恐ろしい存在に立ち向かうことになる。


トーリが頭にかぶっている装具はTHE VEILと呼ばれており、彼女の武器や盾となる。本作のターン制バトルにおいては、力で敵を圧倒するよりも、ヒーリング(回復)に重点を置いたシステムが特徴。THE VEILの6つあるシールドシステムを、すべてアクティブな状態に保つことが求められるそうだ。シールドが失われるとトーリは無防備な状態となり、この世界の住人に精神を喰われてしまう。

バトルでは、デッキ構築したタロットカードを使用する。各タロットカードにはさまざまなアビリティが備わっており、敵の攻撃を耐え抜けるようにアクションを並べて使用。事前に戦略的な計画を練っておくことはもちろん、状況に即座に対処することも求められるという。なおタロットカードは、遭遇した敵から集めることができるエモーションから創られる。バトル以外でも使用することがあるようだ。


本作を手がけるCherrymochiは、東京を拠点にする夫婦経営のインディースタジオ。デビュー作のアドベンチャーゲーム『TOKYO DARK』が高い評価を受けた。『EXIT VEIL』はそれに続く新作となる。なお本作は『Bloodborne』や『ファイナルファンタジー』、『エターナルダークネス ―招かれた13人―』から影響を受けて開発中だという。

同スタジオのジョン・ウイリアムズ氏によると、本作はタロットカードを使った斬新な戦闘システムと、魅力的なインタラクティブなストーリーを第一に考えてデザインしたとのこと。また、オカルトの導入を単なる表面的なもので済ませたりはしないとし、本作は非現実的な世界に一歩踏み出す壮大なアドベンチャーになると述べている。

『EXIT VEIL(イグジット・ベール)』は、PC向けに開発中。本日7月12日から8月10日までKickstarterキャンペーンが実施されており、初期目標金額685万円を突破した場合、3200円以上を出資していると本作を入手できる。配信時期は2024年10月だ。ストレッチゴールを達成するとコンソール版も開発される。

また出資プランのなかには、ゲーム内に登場するタロットカードのレプリカ「EXIT VEIL TAROT」も用意されている。こちら単品の場合は6750円で、今年10月に出荷予定。その物理カードには、本作のゲーム内にある秘密のエリアに関するヒントが隠されているそうだ。本作の詳細はキャンペーンページを確認してほしい。



※ The English version of this article is available here