ダンジョンPvPvE『Project Crawl』発表。“RPG+『タルコフ』”なコンセプトに『Dark and Darker』ファンの注目集まる

 

デベロッパーのMithril Studioは6月3日、『Project Crawl』を発表した。あわせてSteamストアページも公開されている。本作は『Dark and Darker』の再来を期待するユーザーの間でにわかに注目されている。


『Project Crawl』は、一人称視点のマルチプレイPvPvEダンジョンクロウラー型探索ゲームだ。本作でプレイヤーは、ヒューマン・アンデッド・エルフといった種族やウィザード・ローグといった職業を組み合わせてキャラクターを作成。パーティを組んでダンジョンに挑んでいく。ダンジョンではモンスターたちのほか、別プレイヤーのパーティも脅威となる。そうした脅威に対処しつつ、お宝を回収して無事に脱出することが目的となる。

開発元Mithril Studioは『Project Crawl』の内容と制作動機について説明している。そちらによれば、同スタジオはユニークな体験を作ろうと試みるRPG好きの集まりだという。チームメンバーたちが脱出シューター『Escape from Tarkov』を知った時、同作の要素とRPGの要素を混ぜ合わせたらどうかと思いたったとのこと。そのアイデアの実現のため、Mithril Studioの立ち上げに至ったという。


ただ、本作を見て多くのユーザーたちが、別開発元IRONMACEが手がける『Dark and Darker』を想起し、そのかわりとなる作品を期待しているようである。というのも、『Dark and Darker』は『Project Crawl』と同じく、一人称視点のマルチプレイ対戦ダンジョンクロウラーだ。同作はユーザーから“ファンタジー風『Escape from Tarkov』”とも呼ばれ、『Project Crawl』のコンセプトは『Dark and Darker』と似通っている。

『Dark and Darker』についてはSteamでプレイテストを実施し、多大な人気と注目を集めていた作品だった。しかし、同作のSteamストアページは突如閉鎖。開発元IRONMACEとネクソンのあいだで、開発アセットの無断使用などを巡る争いが発生している。その後、『Dark and Darker』はファイル転送技術Torrentを通じてのテスト版配信へ移行するも、先行きが不透明な状況となっている(関連記事)。

そうした状況にある『Dark and Darker』の代わりを求めるユーザーも多いのだろう。『Project Crawl』のDiscordコミュニティでは、『Dark and Darker』について言及して口々に本作への期待を語る様子も見られる。とはいえ、『Project Crawl』開発元は『Dark and Darker』からの影響などについて言及していない点には留意したい。


なお、Mithril Studioは来週より『Project Crawl』の情報公開を進めていくとのこと。開発進捗のほか、ティザーやQ&Aといった本作にまつわる情報を伝えていくそうだ。

『Project Crawl』はPC(Steam)向けに配信予定だ。