『ハースストーン』の新カード3枚を、AUTOMATONにて先行公開。浪漫強めの陸振ロボ・ガイヤー


Blizzard Entertainmentは3月18日、デジタルカードゲーム『ハースストーン』の新拡張パック「深淵に眠る海底都市」を発表した。実装は4月13日を予定している。そして本作では、拡張パックの実装前に、サービス対象国のメディアや著名プレイヤーたちが数日間にわたって新カードを紹介する「祭り」をおこなう慣習がある。このたび弊誌は運営元であるBlizzard Entertainmentのご厚意にあずかり、新カードの発表に参加させていただくことになった。

『ハースストーン』はBlizzard Entertainmentが開発及び運営するデジタルカードゲームだ。『ハースストーン』は、同社が発売した『ウォークラフト』シリーズの世界観をベースにしていることや、カードがデジタルであることを活かしたゲームシステムなどに特徴がある。今回実装される拡張パック「深淵に眠る海底都市」では1万年前に海底に沈没した古代都市ジン・アズシャリへの探検調査というテーマのもと、海底都市の秘密を探査する新しいギミックや、海の超大型生物、敵対的な新種族ナーガといった「海底都市」の美しくも恐ろしい世界を表現する135種類のカードが実装される。

AUTOMATONから発表するカードは以下のとおりだ:


・カード名:「陸震ロボ・ガイヤー」
・種類:ミニオン
・レア度:レジェンド
・クラス:メイジ


効果:超大型+2 味方のメカが攻撃した後、全ての敵に1ダメージを与える


・カード名:「ガイヤー・ドリル」
・種族:ミニオン
・レア度:コモン
・クラス:メイジ

効果:急襲


いろいろと言及したい箇所が多い「陸震ロボ・ガイヤー」「ガイヤー・ドリル」ではあるが、まず注目したいのは、今拡張で新たに実装されるキーワード「超大型」だろう。キーワード「超大型」(英名:Colossal)を持つミニオンには、本体のカードとの強力なシナジー効果を持つ追加部位のトークンが実装されるという。それらの追加部位は、超大型ミニオンの本体が召喚される時に必ずマナ・コストなしで召喚されるようだ。+2という数字は、本体召喚時にセットで召喚される追加部位の枚数を意味している。つまり本体である「陸震ロボ・ガイヤー」を出すと、追加部位トークン「ガイヤー・ドリル」が最大2枚自動で出てくるというというわけだ。なお手札から出さずに、他のカードの効果で盤面に出た場合でも、本体が出現した場合、追加部位も出現する挙動になっているようだ。ミニオンを召喚する効果をもったカードを使えば、たとえ最初からデッキに「超大型」カードを投入していなくとも、強力な盤面を築くことができる可能性がある。

「陸震ロボ・ガイヤー」の能力はマナレシオの概念を破壊する以上の強さを誇る。追加部位である「ガイヤー・ドリル」が急襲能力を持っているため、相手の場にミニオンがいれば、即座に相手に対して2点を飛ばすことができる。メカ種族で盤面を構築しておけば、ソレ以上の打点を捻出することができるようになる。「では実際に召喚する機会があるのか」という疑問についてだが、これまでの環境において「ヒーローパワーメイジ」と呼ばれる、盤面をコントロールするタイプのメイジデッキが登場しているため、それを下地にしたデッキを構築するならば、このカードの採用も難しくないだろう。かつて流行したデッキタイプ「メックメイジ」が形を変えて蘇る未来があるかもしれない。

なお、筆者による上記のカード評価はあくまで、新カードが発表されていない環境での想定のもとおこなわれた予想であることを考慮してほしい(個人的には、前回紹介させて頂いた「絞殺ワイヤー」に関する予想が「武器ローグ」というデッキに反映されるなど、そこそこ当たっていたため、この予想にも自信がある)。

新拡張「深淵に眠る海底都市」では「陸震ロボ・ガイヤー」のような「超大型」を搭載しているミニオンが実装されるだけでなく、デッキトップ操作を可能にするキーワード「海底探査」と、それらに相性の良い「アズシャラの~」系カード、そして新たなミニオンの種族「ナーガ」が実装される。でかいミニオンと新種族、新しいギミックを駆使して、海底都市に眠る「勝利」という名のお宝をじゃんじゃんザクザク発掘し続けよう。

『ハースストーン』の新拡張パック「深淵に眠る海底都市」は4月13日実装予定。これに合わせて、通常よりお得なパックの先行購入受付も実施される。詳しくは公式サイトをチェックしてほしい。