『ハースストーン』の新カード1枚をAUTOMATONにて先行公開。気になるその中身は

 

Blizzard Entertainmentは来たる8月に、デジタルカードゲーム『ハースストーン』にて新しい拡張パック「風集うストームウィンド」を実装する。本作では、拡張パックの実装前に、サービス対象国のメディアや著名プレイヤーたちが数日間にわたって新カードを紹介する「祭り」をおこなう慣習がある。このたび弊誌は運営元であるBlizzard Entertainmentのご厚意にあずかり、新カードの発表に参加させていただくことになった。

AUTOMATONから発表するカードは以下のとおりだ:


・カード名:「絞殺ワイヤー」
・種類:呪文
・レア度:エピック
・クラス:ローグ


効果:敵のヒーローに2ダメージを与える。「流血」3枚を自分のデッキに混ぜる。
(「流血」を引くと相手に2ダメージを与える)


本カードの主な担当者は、シニアゲームデザイナーのLiv Breeden氏。Liv Breeden氏は主にゲームデザイナーとして、古くから『ハースストーン』全体の制作に携わっており、本拡張パックの紹介動画にも登場している。

Liv Breeden氏


「絞殺ワイヤー」の注目すべきポイントは、既に存在するローグの呪文「邪道刺し」との相違点だろう。「邪道刺し」は10マナ到達時に6ダメージを2マナ消費で与えるカードである。一方こちらは2マナで合計8ダメージ(2ダメージ×4)という驚異的な数値を出すことができる。

しかしダメージを“プレイヤーにしか”与えることができず、「2ダメージ×4」という構造上、即効性に欠けるばかりか、爆発力でも劣り、場合によってはウォリアーとプリーストのヒーローパワーで打ち消すことが可能。デッキにカードを混ぜる必要もあるため、現在のローグの要であるカード「秘密の通路」を阻害してしまう。なお、「大女帝シェクザーラ」という明確なシナジーカードが存在するが、「絞殺ワイヤー」のためだけにデッキに投入するのは、筆者はオススメしない。

ただ現在流行しているローグのデッキタイプはとにかくドローをおこなう戦法をとるため、本カードが低コストであることも合わせて、デメリットは気にならないかもしれない。「邪道刺し」と合わせてフル投入すれば、それだけで最大28ダメージを叩き出すことができる。流行しているコンボ「高効率型T4C0ロボ」+「赤煙のテンウー」+「命を束ねしものアレクストラーザ」と合わせれば44ダメージ以上の打点創出も可能。もし筆者がこのカードを使用するなら、「コンボ」効果を持っていないことを考慮し、武器カードをメインに使うデッキタイプへ投入するだろう。

なお、筆者による上記のカード評価はあくまで、新カードが発表されていない環境での想定のもとおこなわれたものであることを考慮してほしい。新カードがすべて公開された際には再度評価をおこなう必要が出てくる。実際に使ってみたら、カードへの評価が180度ひっくり返ったなんてこともよくあることだ。ただ、発売前のカードに対して、あーだこーだと能書きを垂れる行為は非常に楽しい。ぜひ読者の方も、新しいカードたちに対する思い思いの考察をSNSやブログを通して拡散してみてはいかがだろうが。あなたの能書きが、それだけでコミュニティを盛り上げる一助となる。


ハースストーン』の新拡張パック「風集うストームウィンド」の実装は8月に予定。これに合わせて、パックの先行購入も実施中だ。「先行購入バンドル」は6100円。スキンや酒場パスなど豊富な特典がついた「メガ・バンドル」は1万円となっている。