『レッド・デッド・オンライン』アップデート求めユーザーが大規模抗議。コンテンツ追加が少ないとして

 

Rockstar Gamesが開発・運営する『Red Dead Online / レッド・デッド・オンライン(以下、RDO)』にて、ファンによる抗議活動が発生している。本作では以前より、アップデート頻度に関してユーザーの不満の声があがっていた。


『RDO』は、帝国主義時代のアメリカを舞台とするオープンワールドアクションゲーム『レッド・デッド・リデンプション2』をベースとするオンラインゲーム。2019年にサービス開始され、『Grand Theft Auto Online(以下、GTAオンライン)』に続くRockstar Games作品のオンライン版として展開されている。

そして現在『RDO』のファンコミュニティにて、「#SaveRedDeadOnline(『RDO』を救って)」なるハッシュタグを中心とした抗議の動きが起きている。問題とされているのは、『RDO』におけるアップデート配信頻度と内容だ。TwitterなどのSNS上では、同ハッシュタグを用いた投稿が多数なされている。そのうちほとんどが「アップデートが少なすぎる」との意見および、開発・運営元Rockstar Gamesが『RDO』を見捨てたのではないかとの指摘だ。また、海外のRockstar Games関連メディアRockstarINTELの記者Ben Turpin氏も意見をツイート。「開発元はもはや『RDO』のことは気にしていない」として、『GTAオンライン』が優遇されていると訴えている。

https://twitter.com/videotech_/status/1479113305776013332

実際に、『RDO』はアップデート頻度やコンテンツ量の面で『GTAオンライン』より不遇な傾向がある。『RDO』はリリース直後の2019年には、頻繁なコンテンツ追加がおこなわれていた。しかし、2020年には大型アップデートとしてはふたつが配信されるに留まった。そのうち「自然探究家」アップデートについては致命的な不具合のほか「馬が狂う」「ワニが空中から降る」などの奇妙なバグが頻発し、一時仕切り直しするトラブルも発生している(関連記事)。そして、2021年のアップデートは7月に配信された「血染めの金」アップデートのみに留まった。ほか、ゲーム内イベントはしばしば開催されているものの、内容は熱心なユーザーを満足させるに至らなかったようだ。

一方で、2013年からサービスしている『GTAオンライン』では、年間2回のペースでコンスタントに大型アップデートが配信されている。さらに、昨年末に配信された「契約」アップデートでは、著名音楽プロデューサー/ラッパーのDr. Dreが作中に新曲6曲を限定配信するコラボレーションを実施。『グランド・セフト・オートV』主人公のひとりにまつわる物語が展開されるなど、内容面にも力が入っている傾向がある。こうした傾向も、『RDO』ユーザーたちの不満に拍車をかけたのだろう。


実をいえば、『RDO』プレイヤーが不遇を訴える抗議活動を起こすのは今回が始めてではない。2020年には、ゲーム内でデモ活動が実行されるに至っている。そちらでは、ピエロの姿をしたプレイヤーたちがゲーム内で大集団となる一種のお祭り騒ぎが発生した(関連記事)。「アップデートを信じて待ち続けている自分たちはまるで道化(ピエロ)だ」との皮肉をこめたドレスアップである。

2020年のケースでは、オンラインイベントという形でユーザーの不満が昇華されることとなった。しかし、今回はSNS上で多くの抗議の声が投じられる事態へと至っている。これも『RDO』が多くのユーザーに愛されている故だろう。Rockstar Gamesは、こうしたユーザーの声に対して何らかの回答を示すだろうか。