『レッド・デッド・オンライン』バグだらけの「自然探究家」アップデート仕切り直しへ。馬は発狂し、ワニが降りそそぐ地獄絵図

 

Rockstar Gamesは8月11日、『Red Dead Online/レッド・デッド・オンライン(以下、RDO)』で先日実施したアップデートをロールバックすることを発表した。長らく大型コンテンツが追加されておらず、一時はデモまで起きた『RDO』。プレイヤーの抗議のかいあってか、7月28日に配信されたタイトルアップデート1.20「レッド・デッド・オンライン:自然探求家」にて新職業や伝説の動物追加など大幅にゲーム内容が拡張された。ところがその後新たに当てられた修正パッチが原因で、深刻なバグが多数発生。まともにプレイできなくなる事案が多発し、問題となっていたのだ。最新のパッチでは7月28日当初の状態にロールバックするという。
【UPDATE 2020/8/14 13:30】
「自然探求家」実装後のアップデートによって、不具合が発生していることがわかるように追記および修正

「自然探究家」は野生動物をテーマとしたアップデートだった。自然保護を訴えるハリエット・悪名高いハンターのガスというふたりのNPCが登場し、動物を守ってサンプルを集めたり毛皮を獲ったりすることで特別な報酬を得ることができる。また自然探求家のアクティビティを進めていくと伝説の動物に出会えるようになり、貴重なサンプルや高価な素材を手に入れることができた。このほか雑貨屋や手持ちカタログに高性能カメラが追加され、よりテクニカルな撮影を楽しめるようにもなっていた。

ところが「自然探究家」追加後、セキュリティ改善等を目的としたマイナーアップデートを実施。その結果、多くの不具合が生じるようになってしまった。代表的なものは接続障害だ。プレイ中に突然ゲームから切断され、せっかく手に入れた伝説の動物が水泡に帰すケースが後を絶たないというのだ。

ゲームの根幹を揺るがすバグはほかにもあった。それは馬の挙動だ。西部劇の世界で欠かせない脚となる馬だが、アップデート以来様子がおかしくなった。まず、口笛で呼び出しても現れない。マップ上に表示されているのに一向に動こうとはしない。ファストトラベルしてもついて来ない事態も発生した。忠馬としてあるまじき事態である。何とか乗りつけたところで、なお困難は続く。道端の些細な石に絶えずつまずき、最大まで絆を深めていてもほぼコントロール不能な有様なのだ。あるときはランダムに消えたり、現れたり、空中を歩行したりと馬にまつわる怪異は枚挙にいとまがない。

このほかコンテンツの要である野生動物の出現率が著しく低下したり、そうかと思えばワニが雨あられと降ってきたり、『RDO』の世界はほぼ崩壊寸前となっていた。最新のパッチが当てられることで、これらの問題はおおむね解消される見込みだ。しかし接続不良の件については、『RDO』がいまだにP2P(サーバーを使わず、端末同士がじかに接続する)方式を採用していることへの批判も上がっている。熱心なプレイヤーを抱えながら、なかなかユーザーとのコミュニケーションがとれていないようにも見えるRockstar Games。今後の運営方針を注意深く見守りたいところだ。