傑作SF原作ADV『I Have No Mouth And I Must Scream』GOG.comにて期間限定無料配布中。クリスマスプレゼントはAIによる人類拷問

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PCゲーム販売プラットフォームGOG.comは12月24日より、アドベンチャーゲーム『I Have No Mouth And I Must Scream』の無料配布を開始した。期間は明日12月25日23時頃まで。クリスマスイブの配布としては、意外な作品だ。
 

 
『I Have No Mouth And I Must Scream』は、ハーラン・エリスンによるSF小説「おれには口がない、それでもおれは叫ぶ」を原作とするアドベンチャーゲームだ。本作のオリジナル版は、1995年にMS-DOSおよびMac OS向けに発売された。今回配布されたのは、時を経て2013年に現代OS向けに移植されたバージョンだ。本作のGOG.comストアページには、記事執筆現在で80件ほどの評価が寄せられ、5点満点中4.3と好評を受けている。

本作のシステムはいわゆるポイントアンドクリック型で、プレイヤーはマウスで行動やアイテムを選択し、画面上をクリックしてゲームを進行していく。特徴としては、5人のプレイヤーキャラクターを自由に選べる点がある。5人の生存者たちは、人類を憎むAIである「AM」による拷問の一環として、それぞれのロケーションで探索をさせられるのだ。失敗すれば、また5人から1人を選んで謎解きに挑む。約26年前の作品だけあって、グラフィックやサウンドなど随所に古めかしさが感じられる作品だ。
 

 
ただ、本作がクリスマスムードに合っているかはやや疑問だ。というのも、そもそも原作の「おれには口がない、それでもおれは叫ぶ」自体が、かなり気が滅入る内容の作品なのだ。背景として、前述のAMはすでに人類を抹殺している。それでも人類を極限まで憎み続けるAMが永遠の拷問の対象として選んだのが、5人の生存者たちなのだ。そのため、キャラクターたちは自殺もできず、無限の寿命を保ったまま苦しみ続ける。原作においてキャラクターの1人であるベニーなどは、発狂した上にチンパンジーのように肉体を改造されてしまっている。人間が感じる苦痛を色とりどりに描いた、かなりダークな作品なのだ。

ゲーム版である本作については、原作から全体的にマイルドにはなっている。設定もシステムに組み込まれており、キャラクターが死にかけることがあれば、AMに“助けられて”キャラクター選択からやり直しとなる。また、原作が短編小説であることもあり、ロケーションや物語もほぼオリジナルだ。原作小説にあった暴力描写や性的行為への言及も控えめとなっており、暗い雰囲気ながら落ち着いて遊べるアドベンチャーゲームとなっている。
 

 
本作をプレイする上でもっとも高いハードルは、残念ながら日本語表示に対応していない点だろう。雰囲気だけでも進めようはあるものの、アドベンチャーゲームだけにテキスト量は多い。また、初期設定ではキャラクターの会話などが音声だけの設定となっている。ゲーム画面右のフロッピーディスクのアイコンから設定画面を開き、「Voices」の項目を「Text」あるいは「Both」とするとテキストも表示されるようになる。本作に挑戦する方は試してみてほしい。

『I Have No Mouth And I Must Scream』はGOG.comにて現在無料配布中。終了は12月25日23時頃を予定している。

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