デッキ構築型ホラーゲーム『Inscryption』売上25万本突破。『Pony Island』の開発者による新作、高評価を獲得し配信1週間で大台達成

 

Devolver Digitalは10月29日、Daniel Mullins Gamesが手がけたデッキ構築型ホラーゲーム『Inscryption』の販売本数が、25万本を突破したと発表した。本作は今年10月20日にPC向けに配信。それからわずか1週間余りで大きな記録を達成した。
 

 
『Inscryption』は、高い評価を獲得した『Pony Island』や『The Hex』のクリエイターDaniel Mullins氏が手がけた新作だ。架け橋ゲームズのローカライズにより日本語表示にも対応。本作にてプレイヤーは、森に迷い込んだとある人物となり、暗闇に潜む敵とカードバトルをおこないながらマップを進んでいく。

カードバトルにおいては、体力や攻撃力、またスキルの異なる森の獣たちがカードとして表現されている。デッキのカードを生贄として捧げながら盤面にカードを出し、対面した敵のカードと戦わせながら対戦相手を攻撃。お互い攻撃を与えるたびに天秤に重りが足され、どちらかに振り切った時点で勝敗が決まる。マップには、新たなカードを入手できるマスや、任意のカードを強化できるマス、あるいは特殊ルールが適用されるバトルやボスのマスなどが存在する。

本作では、カードバトルを進めるなかで、暗闇にいる何者かによる語りによって、不穏な雰囲気を感じさせるダークな物語が展開。また、プレイヤーはカードバトルをおこなう席を立ち、小屋の中を調べることも可能。ゲーム内には、謎解き要素がさまざま仕込まれており、単なるカードゲームに終わらないゲーム体験や、そうした世界観を表現する独特なビジュアルも魅力となっている。
 

*Daniel Mullins氏によるゲーム紹介。オコジョのカードはよく喋る。

 
本作は、Steamのユーザーレビューでは現時点で95%が好評とする「圧倒的に好評」を獲得。また、メディアレビューでも非常に高い評価を得ている。奥深いカードゲームのシステムに、サイコロジカルホラーな物語やパズル要素などを組み合わせ、ユニークなゲーム体験を作り上げた点などが評価されたようだ。

配信開始から1週間余りで売り上げ25万本を突破した背景には、実績あるクリエイターの新作であることはもちろん、こうした評価の高さも後押しとなったことだろう。また、早くから体験版を配信し、本作の魅力を伝えることに成功した部分もあるかもしれない。

『Inscryption』は、PC(Steam/GOG.com/Humble Store)にて配信中。ゲーム内は日本語表示に対応する。上述したように、Steamでは本作の体験版が配信されているため、興味のある方はまずはそちらを試してみると良いだろう。ちなみに、本作は11月2日まで10%オフセールがおこなわれている。