『マインクラフト』リソースパックの世界は今、超リッチ。どう見ても本物のガラス表現に、「レゴブロック」を再現した世界も

 
Image Credit : Debatrax

マインクラフト』における醍醐味の一つが、リソースパックによる改変だ。リソースパックとは、プレイヤーが同作をカスタマイズするためのAPIのこと。テクスチャ、モデル、BGMなどを、ゲーム本体を書き換えずに変更することができるのだ。ブロックをより写実的なものに置き換えたり、はたまたポップな別の世界観に様変わりさせたり、多彩なリソースパックが有志の手で生み出されている。そのなかでも、最近はリッチな表現のリソースパックが話題を集めているようだ。 

海外掲示板Redditに投稿されて注目を集めているのは、すさまじくリアルなガラスの直方体を『マインクラフト』の世界に呼び出した映像である。周囲のブロックやキャラクターのカクカク具合から『マインクラフト』の世界であると分かるものの、中央に置かれたガラスの質感は写実そのものである。 
 

 
ここで用いられているリソースパックの一つが、「Misa’s Realistic Texture Pack」だ。その名のとおり、さまざまなブロックのテクスチャをリアルなものに置き換えることができる。本物のような木目調などを実現しているほか、最新アップデートではコンクリートやテラコッタといった多彩なブロックの質感もサポートしている。「写真のようになりすぎないリアルさ」を追求しており、バニラよりも抑えられた色調のほどよくリアリスティックな表現が特徴だ。 

さらに上記動画では、シェーダーとして「BSL Shaders」を併用している。陰影処理を加えるModで、平面的な『マインクラフト』の世界の表現力をアップさせることができる。いわゆる「影Mod」と呼ばれる部類でも比較的軽量なシェーダーとして知られており、上記投稿のユーザーも使用GPUは「1070」であるとのこと。GeForce GTX1070を指しているとすれば、比較的低スペックのPCでも同シェーダーでリッチな景色を楽しむことができそうだ。 

また、ユニークなリソースパックも登場している。『マインクラフト』といえばブロック。そして、もう一つの世界的なブロックと夢のコラボレーションを実現させたのが「MineBricks」 だ。同リソースパックは、『マインクラフト』の世界のブロックをレゴブロックのような見た目に置き換えるという内容だ。一見ポップな内容のリソースパックだが、トレイラーを見ればそのリアリスティックなプラスチックの光沢に驚かされることだろう。 
 

 
ここにもシェーダーが絡んでおり、MineBricks においては影Mod「SEUS PTGI」との併用が推奨されている。同シェーダーは、NVIDIAのRTXグラフィックカードがなくとも疑似的にレイトレーシングを再現できることが特徴だ。軽量化Mod「OptiFine」の導入が必須となるものの、高いクオリティでの光表現を実現してくれる。こうしたシェーダーと併用することで、MineBricksにおいてもまるで本物のレゴブロックのミニチュア世界に迷い込んだかのような光景を実現しているのだ。 

リソースパックとシェーダーを活用することで、さらに奥深くなる『マインクラフト』の世界。ここで紹介した以外にもさまざまな作例が開発されているため、興味があればチェックしてみるといいだろう。