古代都市構築シム『Kainga: Seeds of Civilization』発表。思想家となり技術を生み、民衆を指揮して文明を繁栄させる

 

インディー開発者のErik Rempen氏は5月14日、古代都市構築シミュレーションゲーム『Kainga: Seeds of Civilization』を発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)で、2021年秋に早期アクセス配信予定。
 

 
『Kainga: Seeds of Civilization』は、古代のファンタジー世界を舞台にする都市構築シミュレーションゲームだ。プレイヤーは部族を率いる思想家となり、民衆を指揮して集落を築き、街へと発展させていく。ただし、この世界には自然災害や巨大生物、あるいはほかの部族などの脅威が存在。これらに上手く適応できずにいると、築いた街はいとも簡単に滅びてしまうという。

街を建設する土地は、プレイするたびに自動生成にて用意され、草原や荒野、あるいは海に面した土地などさまざまな環境が登場。環境に合わせて、住居や畑、あるいは物見やぐらやモニュメントなどを建設するよう民衆に指示を出していく。環境によって獲得できる資源が異なり、結果として建設できるものも変わってくるそうだ。

思想家は、エネルギーを使いスキルツリー形式で新たな技術を思いつくことができる。これによってさらなる種類の施設が建設できるようになるのだ。最終的には、かなり巨大な施設も登場する。また、民衆に持たせる武器などの装備も開発可能。エネルギーは、民衆が祭りを催すことで溜めることができる。
 

 

 
思想家は技術を生むことができ、民衆に慕われるリーダーシップをもつ人物であるが、弱い存在でもある。ほかの部族が攻め込んできた場合には、思想家を守ることが何よりも優先される。街が破壊されても、思想家さえいれば再建が可能だからだ。そのためには、民衆のユニットに鍛錬を積ませることが求められるだろう。また、巨大生物は脅威にもなるが、手懐けることも可能。その背中で建設をおこない、動く施設のようにすることもできる。

本作のゲームプレイは、街を建設することは容易である一方、その繁栄を持続させることは簡単ではないという。そして、思想家が死んでしまった場合は、それまで建設したすべてを失い、新たに生成された環境にて最初からやり直し。ただし、発明した技術については引き継ぐことが可能である。ちなみに、本作の1プレイは30分から1時間程度を想定しており、プレイするたびに異なるチャレンジが待っているそうだ。
 

 
本作は、インディー開発者のErik Rempen氏が『ポピュラス』から着想を得て、音楽以外はひとりで手がけているという。同氏は独学でゲーム開発を3年間学んだとのこと。本作の開発では「Blender」でモデリングを、iPad向けの「ProCreate」でテクスチャを用意し、Unreal Engine 4のブループリント機能のみを使って制作しているそうだ。

『Kainga: Seeds of Civilization』は、PC(Steam)にて2021年秋に早期アクセス配信予定。また、5月18日からはKickstarterキャンペーンを実施予定。出資者には、ベータテストへのアクセス権が用意される予定となっている。また、本作の価格はSteamでは20ドル(約2100円)となるが、Kickstarterにおいては15ドル(約1640円)で入手可能になるという。