『FF14』デジタルファンフェスティバルにて「暁月のフィナーレ」の新情報が公開。鎌使いの新ジョブ「リーパー」やヴィエラ族男性のプレイアブル化など

 

スクウェア・エニックスは5月15日、『ファイナルファンタジーXIV』(以下、『FF14』)のオンラインイベント「デジタルファンフェスティバル2021」基調講演にて、2021年秋に発売予定の大型拡張パッケージ「暁月のフィナーレ」の新情報を公開した。基調講演では「暁月のフィナーレ」で追加される新ジョブ「リーパー」や新たなプレイアブル種族など、多くの新情報が公開された。また、発売日が11月23日に決定したことも発表された。 
 

 
新ジョブは「リーパー」 

すでに発表されていた新ジョブ「賢者」に加え、近接DPS「リーパー」の実装が発表された。リーパーは両手鎌によるダイナミックな近接攻撃を特徴とするジョブだ。異界「ヴォイド」から「アヴァター」を呼び出してともに攻撃をおこなうほか、自身にアヴァターを憑依させることもできる。リーパーは、いずれかのジョブがレベル70に到達していれば、ウルダハにてジョブクエストを受注することで使用可能となる。ウルダハといえば呪術士ギルドが存在するが、なにか関連はあるのだろうか? 
 

 
新たなエリアとウォークスルー映像 

新たなプレイヤー大タウンとして「オールド・シャーレアン」も発表された。プレイヤー大タウンは「紅蓮のリベレーター」のクガネ、「漆黒のヴィランズ」のクリスタリウムのように、その拡張パッケージにおける冒険の拠点となる都市だ。オールド・シャーレアンは美しい学術都市である。公開されたウォークスルー映像を見ると、イディルシャイアなど既存のシャーレアン関連都市と建築様式も似通っているようだ。 

なお、プロデューサー兼ディレクターの吉田直樹氏はこんな裏話も明かしている。旧『FF14』の開発中期までは、ウルダハ、グリダニア、リムサ・ロミンサの3都市に加え、イシュガルド、アラミゴ、オールド・シャーレアンもスタートタウンとする予定があったそうだ。工数の関係から実装は断念されてしまったものの、10年近い歳月をかけて、かつてスタートタウンとして構想されていたすべての都市が出揃ったことになる。開発側としては、そういった思い入れも強い都市なのだそうだ。 
 

 
そのほかにも多くの新規フィールドやダンジョンが発表された。新フィールド・ラヴィリンソスは歴史を感じさせる建物と機械的設備が特徴的なフィールドだ。美しく広がる青空が印象的だが、実は地下に作られた巨大な空間である。ドーム状の空には人工の太陽が存在し、まるで屋外かのように地下を明るく照らしている。なぜこのようなフィールドが存在するのか、人工の空を誰が作ったのかは、今後の展開で是非確かめてほしい。 
 

 
また、「暁月のフィナーレ」にてプレイヤーの冒険の舞台が「月」であることはかねてより語られていたが、なんと月のエリアのウォークスルー映像も公開された。エリア名は「嘆きの海」。実際の月面に存在し、アポロ11号が着陸したことで知られている「静かの海」をモチーフにしたものとみられ、「嘆きの海」は月の中の特定のエリアを指す呼称のようだ。ウォークスルー映像のBGMには「漆黒のヴィランズ」に登場したフィールド「テンペスト」のものと同じフレーズが使用されており、どうやら2つのエリアには何かしらの関連があるようだ。 
 

 
これらのほかにも、すでに発表されている「サベネア島」「ラザハン」や、新たなダンジョンのウォークスルー映像も公開されている。 
 

新たなアライアンスレイド 

新たなアライアンスレイドの概要も発表された。タイトルは「ミソロジー・オブ・エオルゼア」。『FF14』のアライアンスレイドは4.xシリーズの「リターン・トゥ・イヴァリース」において松野泰己氏が手掛ける『FFT』『FF12』とコラボレーション、5.xシリーズの「YoRHa: Dark Apocalypse」では『NieR』シリーズとのコラボレーションをおこなっていた。「暁月のフィナーレ」のアライアンスレイドは「シャドウ・オブ・マハ」以来の『FF14』オリジナルレイドとなる。エオルゼア十二神とは一体どのようなものなのか?という、『FF14』の世界観をより掘り下げる内容となるようだ。 
 

プレイヤー待望の「ヴィエラ男性」が実装 

基調講演の最後には、サプライズとして「ヴィエラ男性」がプレイアブル化するという発表があった。「漆黒のヴィランズ」ではプレイアブル種族が2種類追加されたが、ウサギ耳が特徴的なヴィエラ族は女性のみ、獣頭が特徴的なロスガル族は男性のみが実装となっていた。工数の関係で2つの性別を実装するのは厳しかったことも説明されていたが、世界中からヴィエラ男性、ロスガル女性の実装を期待する声は多かった。その期待に応えるかたちで、「暁月のフィナーレ」ではまずヴィエラ族の男性がプレイアブル種族となる。 
 

 
設定上、ヴィエラ族の男性は成人になると集落の外に出て、独りで生きていくのがならわしである。そのためNPCとして見かけることはなく、ストーリー上では伝聞として存在を知ることができるのみだった。プレイヤーは女性ヴィエラから男性ヴィエラの姿を想像するしかなかったのだ。今回公開されたトレーラーでは、しなやかな肉体を持つヴィエラ男性の、モーションや顔立ちを見ることができる。 

また、吉田氏はロスガル女性についても言及し、「ここまできたら実装する予定である」と話した。「暁月のフィナーレ」で2種族を同時に実装することはかなわなかったが、将来的にロスガル族の女性がプレイアブル化することは確約されたと考えてよさそうだ。 
 

 
発売日やプレイアブル種族の追加など、多くの情報が公開された『FF14』。最新拡張パッケージ「暁月のフィナーレ」は11月23日発売だ。また、予約特典のアーリーアクセスは、11月19日に開始される予定である。 



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