『FF14』新拡張パック「黄金のレガシー」発表、2024年夏発売へ。グラフィック強化アプデで「新章」開始、光の戦士たちの“休暇”を描く

 

スクウェア・エニックスは7月29日、「FINAL FANTASY XIV Fan Festival 2023 in Las Vegas」にて『ファイナルファンタジーXIV』(以下、『FF14』)の新情報を発表した。新たな拡張ディスク「黄金のレガシー」は2024年夏に発売される予定だ。


「黄金のレガシー」で描かれるのは、英雄である光の戦士へ送られる「最高の夏休みと冒険」だ。「暁月のフィナーレ」から少し落差はあるものの、惑星のみならず宇宙までもを救った光の戦士たちへの休暇のような物語になるようだ。

舞台はエオルゼア西方に位置する新大陸「トラル」。光の戦士は、その大陸からとある人物の来訪を受ける。そこで依頼されたのは、新たなる王を決める「継承の儀」への助力だった。その「継承の儀」に関係するといわれる「幻の黄金郷」に惹かれた光の戦士は、アルフィノ、アリゼー、エレンヴィルとともに海を渡る。

その先で待ち受けているのは、“暁”を二分しての苛烈な王位継承レース。このレースで誰が味方で、誰がライバルとなるのか、楽しみにしてほしいとのことだ。

本作のテーマは『FF14』全体を含めた「新たなる冒険」の始まりでもあるとのこと。旧『FF14』から続いてきた「ハイデリン・ゾディアーク編」が完結し、その歩みから続く新章のスタートが「黄金のレガシー」となる。


「黄金のレガシー」の舞台となる新大陸「トラル」の情報も公開された。「トラル」は光の戦士がこれまで冒険してきた三大州からさらに西へ向かったところにある大陸で、多民族的な特徴を持つ地域のようだ。

冒険の拠点となるのは、トラル大陸の「ヨカ・トラル」地域にある「トライヨラ」。異文化・多民族の特徴を持つ拠点で、自然との調和を重んじる印象の街だ。双頭のマムージャである「グルージャジャ」が現在の王で、光の戦士はその後継ぎとして誰が王の座に就くのかという王位継承レースに参加することとなる。


新たなフィールドとして、「オルコ・パチャ」と「ヤクテル樹海」のスクリーンショットも公開された。「オルコ・パチャ」はヨカ・トラルの山岳地帯で、小柄な民族と大柄な民族の集落が存在している。1000年以上前、トライヨラ成立以前にヨカ・トラルをまとめていた巨人種族の国の中心地だったが、今はかつての栄華を思わせる遺跡が残るだけの場所である。

「ヤクテル樹海」はヨカ・トラルから南東の山脈を気球で越えたところにある深い森だ。低地に広がる密林は木々に阻まれ太陽光が届かないため、薄暗い森となっている。高レベル帯のエリアと低レベル帯のエリアに分かれており、上層と下層で雰囲気がかなり異なるそうだ。


新たな部族として、「ペルペル族」が登場する。ペルペル族はオルコ・パチャに住まう小柄な民で、常に特徴的な仮面を着用している。彼らは商売が得意で、アルパカの背に乗って大陸中を渡り歩いているとのこと。ペルペル族は『FF10』にも登場した部族だが、『FF14』ではどのような活躍を見せるのだろうか。


「黄金のレガシー」では新たなジョブが2つされる。今回の基調講演ではまだ何のジョブか明かされなかったものの、近接物理DPSと遠隔魔法DPSが1ジョブずつ追加されることが発表された。

発表中、プロデューサー兼ディレクターの吉田直樹氏は意味深に自身が着用しているTシャツの柄を披露。これまでの追加ジョブも事前にTシャツの柄で匂わせてきた吉田氏だが、今回のTシャツの柄は「ミュータント・タートルズ」であった。この柄が意味するものについて、コミュニティは考察を深めているようだ。


そのほか、バトルコンテンツやダンジョン、生活系コンテンツなどもこれまでどおりのボリュームで実装されていくそうだ。いくつかのアートのお披露目もあり、今後の発表が気になるところだ。

「幻獣ヴァリガルマンダ」。どういったかたちで相対するのか、気になるところだ。


「黄金のレガシー」ではグラフィックスアップデートが実施され、キャラクターや装備の描画がより美しくなる。それらの比較映像も公開された。グラフィックの質感やライティングがより美しくなるほか、フィールドではオブジェクト数も増加し、自動配置される草木も質感が向上する。街並みがより華やかになるようだ。アップデートは新しいエリアやキャラクターから順次対応していくとのこと。

また、グラフィックスアップデートにともない、装備の染色を2箇所まで指定できるようにもなる。「黄金のレガシー」発売のタイミングですべての装備に対応するのは難しいが、できるだけ多くのアイテムに対応するとのこと。対応が漏れたものも、順次染色箇所を追加していくそうだ。

また、特殊装備・眼鏡枠の実装も発表された。頭装備と同時に装備可能な特殊装備枠として実装され、ステータスには関わらない、外見のみの装備枠となる。帽子と眼鏡を同時に着用することが可能となり、オシャレの幅が広がりそうだ。


一風変わった告知として、『フォールガイズ』と『FF14』のコラボレーションが発表された。『フォールガイズ』側では2023年8月22日から10月3日までの間、『FF14』にちなんだコスチュームやエモートが獲得できる。また、『FF14』側ではパッチ6.5xにて、遊技場「ゴールドソーサー」内に『フォールガイズ』コラボコンテンツが実装される。こちらは『フォールガイズ』を『FF14』内でできるかぎり再現したものとなっている。



基調講演の最後にはマイクロソフトのゲーミング担当エグゼクティブバイスプレジデントを務めるフィル・スペンサー氏が登壇。『FF14』のXbox版発売を告知した。2024年春、パッチ6.5x中にオープンベータテストを開始し、安定性を見つつ正式サービスへ移行する予定とのことだ。オープンベータテストのアカウントは正式サービスに移行することができ、そのまま拡張ディスク「黄金の遺産(レガシー)」も楽しむことができる。

FINAL FANTASY XIV Fan Festival 2023 in Las Vegas」は7月29日・30日の2日間にわたって開催中だ。ラスベガスでの開催だが、YouTubeやTwitchでも視聴可能。開発パネルやプロデューサーレターLIVEは配信で視聴可能なため、気になる方は配信を見てみよう。

『FF14』拡張ディスク「黄金のレガシー」は、2024年夏発売予定だ。



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