北欧神話オープンワールド『Valheim』で「焚火」の活用法が熱い。便利な自動化トラップに、デスキートBBQでキャンプファイア

 

スウェーデンのデベロッパーIron Gate Studioが開発を手がけるオープンワールドサバイバル『Valheim』。北欧神話を題材とした本作は早期アクセス開始から口コミを中心に話題を呼び、3月4日には売上500万本を突破。。ピーク時には50万人が同時にプレイするヒット作となった。そんな本作は建築要素も人気の理由のひとつだ。自由度の高い建築システムで作品を作って、SNSで共有する楽しみ方もある。本稿では同作のユーザーによる、アイデアが光る作品を紹介する。 
 

 
本作の建築周りのシステムについてまず説明しておこう。『Valheim』では作業台を設置すると、その周囲十数メートルの範囲で建築が可能になる。作業台は木材が10本あれば設置可能。そのため事実上マップのどこでも建築が可能だ。ただし建築物は重量制限が存在する。無制限に積み上げて、高い建物を作れるわけではない。立派な建物を作る場合は土台を石や鉄で固める必要があり、リアル寄りな建築方法が求められる。 

一方、本作における建築に自由度を加える重要な要素がある。それが「焚火」だ。焚火は作業台なしでどこでも設置が可能である。本作の焚火はプレイヤーが触れると火が燃え移る。サバイバル初日に火傷をしたヴァイキングもいるのではないだろうか。モンスターも同様に炎に触れると炎上ダメージを受ける。また場所を選ばずピッケルで地面を掘り、鋤で地面を盛り上げることも可能だ。以上の前提を踏まえてご紹介するのが下記の作品群である。 
 

 
デスキートでBBQをするプレイヤーがいる。デスキートは平原のバイオームに出現する蚊のようなモブ。パッチによって弱体化されたものの、異常に高い攻撃力は健在だ。羽音が小さいので、いつの間にか近寄られてそのまま死んでいたということもあるだろう。多くのプレイヤーを屠ってきたこのモブは、ヴァイキングのヘイトを集める存在だ。RedditユーザーのCanamerican726はデスキートをまとめてBBQにしてくれた。鉄の檻にデスキートを閉じ込め、火床に着火してあぶり殺している。デスキートを大量に集めるのは大変な手間がかかるため、コンソールコマンドでスポーンさせたとのことだ。 
 

 
RedditユーザーのLeathermattress氏はドワーフのスポナーでスポーントラップを作成した。その名も「The Greydwarf toaster 5000」。スポーントラップは一度に大量に集めるのに便利な装置だ。『Valheim』では「ドワーフの巣」がマップの各地で見つかる。ここから数秒おきにドワーフがスポーンするのだ。スポーントラップの仕組みは簡単。スポナーの周りをピッケルで掘り下げ、堀に焚火を設置しておくだけだ。ドワーフがスポーンしては、焚火に焼かれてアイテムをドロップしてくれる。現環境ではドワーフの素材は大量に要らないかもしれないが、それでもゲームの可能性を広げる楽しい投稿である。 
 

 
人気YouTubeチャンネルLet’s Game It Outは、焚火のみでボスを倒す動画を投稿した。最初のボスエイクスュルと長老の2体を、焚火の炎で討伐している。ボスだけでなく、トロ―ルやスケルトンも焚火のみで倒しているようだ。過酷な縛りプレイである一方、やるべきことは単純。焚火をひたすら設置して、触れた敵が燃えるのを待つだけだ。エイクスュルを焚火で倒す(11分30秒ごろ)と、地面を掘るためのピッケルが解放される。次は長老を召喚する祭壇の周囲に掘を作って、スタックしたところを焚火で燃やすのだ(19分22秒ごろ)。 

今回は焚火にまつわる作品を紹介したが、北欧神話の世界観にとらわれない建築もRedditやTwitterには沢山投稿されている。自由度の高いサンドボックスとして楽しんでいるプレイヤーが多いのだろう。『Valheim』は、PC(Steam)向けに2050円にて早期アクセス配信中だ。