亡命2Dアクション『ミニストリー・オブ・ブロードキャスト』Steam向けに1月30日発売へ。ディストピアを舞台に自由を目指す

弊社アクティブゲーミングメディアの運営するインディーゲームパブリッシャーPLAYISMは1月21日、『ミニストリー・オブ・ブロードキャスト(Ministry of Broadcast)』をSteamにて1月30日に配信すると発表した。

弊社アクティブゲーミングメディアの運営するインディーゲームパブリッシャーPLAYISMは1月21日、『ミニストリー・オブ・ブロードキャスト(Ministry of Broadcast)』をSteamにて1月30日に配信すると発表した。『ミニストリー・オブ・ブロードキャスト』は、チェコのデベロッパーMinistry of Broadcast Studiosが手掛ける、ジョージ・オーウェルの著作「1984年」を題材にした亡命2Dアクション。通常価格は税込1520円。発売日からの1週間は、10%オフのセールが予定されている。なお、本作のNintendo Switch版については、2020年内発売予定とされている。

『ミニストリー・オブ・ブロードキャスト』は、壁で分断されたディストピアを舞台に描かれる、ストーリー重視の横スクロールアクションゲームだ。監視の目が行き届いたこの国では、政府によってリアリティ番組「ウォールショー」が放送されており、壁の向こう側には自由な世界があると信じられている。主人公である赤毛の男は、家族と再開するために「ウォールショー」へ出演。雪の降り積もる中、自由のため、家族のためにウォールショーを勝ち進み、やがて番組の目的や放送の意図に気づいていく。

作中で放送されているリアリティ番組は、高所からの落下や棘の床によって死ぬ恐れのあるもの。プレイヤーは、ジャンプ、ダッシュ、ぶら下がりや回避を駆使し、天井にかけられた鉄骨を渡ったり、障害物の設置されたアリーナを走破して、勝ち残りを目指す。番組中には、NPCの会話や背景によって世界観や物語が展開。ダークなユーモアや皮肉を交えつつ、管理社会や生きる意味などが描かれていくそうだ。また、この残酷で冷たい世界は、ドットによって構築されており、パズルのヒントやUIを可能な限り環境に組み込むことによって、没入感が高められているという。

なお、本作のベースとなっている「1984年」は、核戦争後に3つの大国によって分割統治され、ディストピアと化した世界をイギリスの作家ジョージ・オーウェル氏が描いた作品。同氏は1950年1月21日になくなっており、2020年1月21日は70周忌にあたる。

リアリティ番組を通じてディストピアを描こうという『ミニストリー・オブ・ブロードキャスト』。壁の向こうには何が待ち受けているのだろうか。

Keiichi Yokoyama
Keiichi Yokoyama

なんでもやる雑食ゲーマー。作家性のある作品が好き。AUTOMATONでは国内インディーなどを担当します。

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