ゲーム実況者が「月間572時間配信」を達成。一日“19時間配信”を30日続ける

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ゲーム実況者Andrew “GiantWaffle” Bodine氏がひとつの記録を達成した。それは、「月間572時間配信」である。GiantWaffle氏は、フォロワー87万人を抱える人気配信者だ。穏やかな口調と確かなゲームの腕、そしてコンスタントな配信によりファンを獲得してきた。そんな氏は、さらなる飛躍のために途方も無い挑戦に挑んでいた。それがTwitchでの「月間572時間配信」である。

配信を長時間し続ける。目標こそシンプルであるが、実現するためには極めて多くの体力を要する。30日間で572時間を達成するには、1日平均19時間の配信が必要になる。すなわち、氏は1日19時間配信をやりきったことになる。多くの時間はもちろんゲーム実況に費やされた。『ルイージマンション3』や『デス・ストランディング』などの新作プレイに加えて、『Escape from Tarkov』や『Kerbal Space Program』、『ロケットリーグ』のような長時間熱中できるタイトルで間をつなぐ。そのほか、『Path of Exile』や『Age of Empire』、『Factorio』のようなボリュームたっぷりの作品で時間消化をはかっていた。

締めを飾ったのは『Euro Truck Simulator 2』。先日黒海をテーマとしたDLCが発表された人気作を、ハンドルコントローラーを用いて、曲にあわせて陽気に歌いながらノリノリにマルチプレイ。そして日付が変わり、ついに月間配信573時間が確定。「やりきった!」「生きてきて今までで一番つらかった……。」とコメント。12月からは19時間ではなく、“普通の配信者と同じように活動する”としている。

期間中のGiantWaffle氏の睡眠時間は3時間半であったという。毎日19時間配信をして、30分だけ“オフ”の時間を過ごし、3時間半だけ寝る。そんな破天荒な生活を30日続けていたわけだ。このチャレンジをするにあたっては、3か月をかけて体内時計を調整したといい、3時間半睡眠でも耐えられる肉体づくりをしていたとのこと(関連記事)。とはいえ、氏の体力が極限状態であったのは、配信を見れば明らか。1日19時間の配信は健康的ではないと認めつつも、するに値するメリットが存在すると語っていた氏も、達成後に「何度も何度もやめようとした」とこぼしていた。また今日に入っては「I love sleep」と正直な投稿をし、ファンの笑いを誘っている。

一方で、実際にこうした配信における効果はあったようだ。今回の挑戦によって注目を集めており、1日平均の視聴数は前月の倍以上。ユニーク視聴者数は順当に伸びている。長さそのものが功を奏しているところはあるが、フォロワー数も大きな伸びを見せている。もともとフォロワー数が多いこともあり、圧倒的な数字を見せつけることはなかったが、飛躍の一か月になったと認めてもいいだろう。

TwitchTrackerより

GiantWaffle氏は、2018年11月にも月間402時間(1日平均13.4時間)配信という世界記録を樹立し、注目を集めていた。それから1年の間にその記録は何度も塗り替えられ、今回の572時間配信に至るわけである。月間配信時間に数字を伸ばすポテンシャルがあるとすれば、記録を塗り替えるチャレンジをするストリーマーは今後も出てくるだろう。GiantWaffle氏は今回無事に乗り切ったが、不健康的な挑戦であることには疑いない。天井なき配信時間チャレンジは、どこへ向かうのだろうか。

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